安全側線だいありー3

いろいろな話をします。

伊豆急8000系 歌舞伎ラッピングイベントに参加した話

前回記事で予告しました、伊豆急8000系の歌舞伎ラッピングイベントに参加したときのことを書きたいと思います。

 

 



伊豆急行には現在主力車両として、かつて東急東横線で走っていた8000系が活躍しています。

 


この8000系は伊豆急行において水色のカラーラッピングが施されているのですが、そのラッピングの無い状態、つまり銀色一色にした車両を用意し、定期列車またイベント列車として運転しています。

 

 

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▲通常の伊豆急8000系電車

 


2019年11月に「無ラッピング列車」として運行を開始。
そのときに行われた第1弾イベントにも参加させていただきました

 

 

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▲2019年11月30日に行われたイベントでの様子

 


そのときのイベントのレポートもそのうち上げたいですね。

 


その後、2020年2月には前面に赤帯を貼り付けたイベントを開催。
こちらは先約があったため残念ながら参加できませんでした。

 

 

そして今回は第3弾イベントとして、東横線末期のカラーリングである歌舞伎ラッピングが施されることになりました。

 


前置きが長くなってしまいました。

 

 

 


イベントの正式タイトルは

 


伊豆急8000系歌舞伎ラッピング列車で行く なつかしの東急8000系を堪能する旅!」

です。

 


今回は2020年11月22日と27日の2回開催で、その間の日には伊豆急下田駅に同編成を留置し、単独の撮影会も実施されました。

 

 


私が参加したのは2回目の11月27日開催。
ということで先に22日開催の様子がSNSで流れてくるわけですが

 

 


(あれ…?歌舞伎ラッピングが前面だけしか貼られてないぞ…)

(側面の赤帯は…?)

(行先表示や運行番号の再現もしてない…)

 


どうやら、そういう仕様のようです。



わりとガッカリなのですが、1週間あったので気持ちを切り替えました。

 

 




開催日当日。(11月29日)

 

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一緒に参加する友人たちと伊東のホテルに宿泊し、出発

 


集合場所である伊豆高原駅へと向かいました。

 

 


受付を済ませ、時間があったので車庫のほうへ歩き、保存?されているクモハ103を見に行くことに。

 

 

 

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いました。雨ざらしなので少し傷みが目立ってきました…。


実はこの車両が引退するときのイベントにも参加しておりまして、Nゲージ車両を作ったりと少し思い入れのある車両です。

 


今は伊豆高原駅の端っこに置かれています。
本線と繋がる線路も切断され、このままのようです。

 

 



ところで伊豆高原駅には、イベントに使用する車両であるTA-7編成の姿がありません。
イベント受付時に貰った当日の行路表を確認すると、どうやらイベント出発時刻に合わせて伊豆急下田駅から回送してくるようです。


てっきり前日もしくは朝にでも回送されているものだと思っておりましたので、驚きです。

 



時間になりましたので、みんな一緒に伊豆高原駅の改札を入ります。

 


団体列車の発車ホームを確認し、各々入線シーンを撮影すべく散りました。

 


私は上から狙いたくて駅の跨線橋で待機。

 

 

 

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伊豆急下田からの回送列車がやってきました。


3両編成であること、スカートがついていること、側面帯がないことをなるべく目立たせないようにするにはこれがいいかな?ということで。
左には185系が映ってしまいましたが…、現役時代っぽい雰囲気になりましたでしょうか。

 

 

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上から撮りたかった理由はもう一つ。
この編成を鉄道模型で作るにあたり、屋根をこの目で見ておきたかったため。
伊東方の8017号には、現在の無線アンテナに伸びる配管と、東急時代に撤去された無線アンテナの跡があるためです。


ばっちり確認できました。

 

 

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ホームに降りて伊東方の前面を。


細部は異なりますが、あの日見た8000系歌舞伎塗装そのものです!感動…。

 

 


▼あの日のことを書いた前回記事

 

anzensokusen.hatenablog.jp




たまたまでしょうが、今回の無ラッピング編成⇒歌舞伎カラーに抜擢されたTA-7編成の伊東方先頭車は、東横線で最後まで活躍した8000系と同じ番号である8017号でした。

 


ライト周りをアップで見てみます。

 

 

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今回の伊豆急ラッピングイベントの写真。

 

 

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こちらは2007年に東横線多摩川駅で撮った写真。


少し帯の太さが違う…?らしいですが、全然気になりません。
これ以上は粗探しというものですね。



団体列車に乗車します。

 

 

 

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車内には東急時代の8000系の様々な写真たちが。

 


電車は上り列車となり、南伊東駅へ向かいます。

 


あと1駅いけば伊豆急行線最北端の伊東駅ですが、JR管轄の駅ということもあるのでこのような団体列車が入線するのは難しいんでしょうかね。

 

 

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停車時間のある駅ではドアを開けてくれて、交換シーンを外から見ることができました。
E257の踊り子、初めて見ました。なんでこんな色なんでしょうね。

 


お腹がすいたので配られたお弁当を食べます。

 

 

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特製の懸け紙。

 

 

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中身。ちょうどいいボリュームでした。おいしかった。

※乱雑に扱ったので米が端に寄っています。申し訳ありません。

 


お弁当を食べている間に南伊東を出発し、今度は下り列車として走ります。


ところで、私たちが乗車した車両は下田方の先頭車、8152号だったのですが
この車両、伊豆急8000系唯一の「種車東急8500系」の車両なのです。


もともとは東急から伊豆急行への転属改造をするにあたり、試験的に改造された車両だそうで、そのまま伊豆急へ転属して活躍する唯一の存在なんだそう。
見た目は8000系と大差ないですね。(細かい点は違いますけど省略)


なので、いま乗っている車両は実質東急8500系


目を瞑ればそこはもう東急田園都市線…。

 

 


あ…俺いま田園都市線の車内で弁当食ってる…。

 

 


謎の背徳感を味わいました。


 


さて南伊東からのこの列車、実は臨時の特急踊り子号の時刻だそう。


特急のスジに8000系を走らせるって、もしかして楽しいのでは…と思ったのですが、途中駅での行き違い待ちが多く、いつもの普通列車とあまり変わらないなという印象。
なにもない駅はもちろん通過でしたが。

 

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河津駅に到着。


ここで一旦全員降車、後続の踊り子号もしくはサフィール踊り子号に乗車します。
私たちは事前の申し込み時点で、踊り子号乗車コースにしておりました。
10分だけですが、もうすぐ引退の185系に乗車…。


このあと伊豆急下田の留置線で撮影会があるのですが、どうやら本線から留置線へ直接入れるために全員降車になったのかな…?と。

 

 

 

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伊豆急下田に着きました。

 


さっそく指定通路から線路に降りて撮影会です。
下田方の先頭8152号、つまり元8500系の先頭化改造車を撮ることになるのですが…。

 

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なんともいえない顔。


先頭改造で最低限のパーツのみ付けた結果、標識灯や前面の段差がない寂しいお顔に。

 

 

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他の踊り子号使用車両たちとの並び。サフィールはいつもと停止位置を変えて顔が並ぶようにしているそう。
撮影会ならではですね。

 

 

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ちょうど1年前の無ラッピング列車イベント第1弾での撮影会の写真。


185系がまだ走っている一方、平成生まれの形式2つが消えてしまいました…。

 

 



撮影会の後半では行先表示の切替も。

 

 

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定期設定のない快速列車の伊豆急下田行き。

東急時代の行先表示の再現がない~~ぴえん。と言いましたが、こういったことをしていただけるなら、これはこれで…。

 

 

 




撮影会のあとは自由時間ということで、各自観光などへ。

 

 


しかし私は8000系を見に来たのですから、今日は観光などしている場合じゃありません。

 

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留置線にいた185系が出発し、8000系がよく見えるように。

編成として見ると、やはり側面帯の再現がないのが悲しい…。

 

 

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いい光線でも…。

 


暫くして再び駅構内へ。

 

 

 

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ここでも、側面が目立たないよう、現役っぽく見えるようと意識して撮影してみます。

 



列車は伊豆急下田を発車し、伊豆高原へ向かいます。


今度は「伊豆クレイル」の時刻だそう。
しかし観光列車という割合が強いので、行き違い待ちも多かったです。

 

 

 

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185系踊り子号との離合。

 

 

 

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次に来るときにはもう居ないかもしれません…。


夕暮れの海岸線を走り伊豆高原へ到着。
イベントは終了、解散となりました。

 

 

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ここでようやく伊豆急カラーと歌舞伎カラー、8000系同士の共演が。

 


歌舞伎ラッピングはこのあとすぐに撤去され、数日後には銀色一色で伊豆を走る姿があったとか…。


 



こんな情勢の中、イベントを開催してくださった伊豆急行さまには感謝です。


不満がないといえば嘘になりますが、少し夢を見れた気分です。


またやってほしいですね。今度は是非ともレベルアップして。

 



イベント関係者の皆様、ご参加の皆様


お疲れ様でした&ありがとうございました。


またいきます!

 

 

 

 

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おわり。