Pochi。工房:マルチナックルカプラー(仮)・取説
つ 取説です。
【コンセプト】
・カトーカプラーが使い勝手的には一番無難だけど、アーノルドカプラーと変えても長さがたいして変わらない。突き当て連結ができるけど見た目がリアルではない。
(ジャンパホース付きを客車に使うのは悪くない)
・車間短縮ナックルはボギー台車にはいいけど2軸のクルマだとうまくない時がある。供給面でカトーカプラーに比べるとちょっと。
・カトーカプラーと車間短縮ナックルの中間のが欲しい。
・TNカプラーはカチッと繋がっていいのだけど他社のカプラーとの相性が微妙、ロンする。他社のカプラーポケットに入れるとくるくる回る・ボギー台車に入れるとあちこち向いちゃって繋ぎ難い。
・GMナックルは造形がとてもいいのだけど位置が低く他社カプラーとの相性が今ひとつ。
長さの違うモノを向かい合わせに使うとピッチング量が違って安定せずに外れやすい。
・シンキョーカプラーは理想に近いけどカプラーポケットによってくるくる回っちゃうのと長さがそれほど短くならないし、焼き留めしていても状況によってカプラーポケットの中でバラける。そもそも最近は入手性に難がある。
…これが個人的な正直な各カプラーに対する感想です。
これらを一切合切同じナックル形状で互換性を持たせたモノを作りましょう…が、コンセプトです。
《以後、長いのですが、取り付けのところまでは一通り目を通しておいて下さい。》
【特徴】
3D出力品・水洗いレジン使用。
・KATO製カトーカプラー・ナックルカプラー・車間短縮カプラー
・TOMIX製自連形・密自連形TNカプラー
・シンキョーカプラー
それぞれとの連結を確認しています。
一部車両において高さの合わないもの(TOMIXの一部のタンク車など)もあります。
【注意点各種】
突き当て連結はできません、片側の車両を持ち上げて噛み合わせて下さい。
基本的に連結面間距離が短縮されるため、R280のS字カーブの通過は確認していますが、それ以下の小さなカーブレールには向きません。(手許にありませんので確認していませんので、保証できません。)
※ある程度の模型工作経験をお持ちの方(3D出力品の特性を理解されている方)向けです。
※樹脂製品の作業にカッターナイフは使わないでください、土台ごと割る可能性があります。
※無理に力を加えると土台ごと割れ、持ち手を切る可能性があります。
※UV硬化樹脂を使っています。
※直射日光などで硬化が進むと割れる場合があります、塗装して使用してください。
※無理な速度での使用は想定していません。
※ひねる動きやTNカプラーとの縦方向での切り離しは、無理な力が掛かりますのでご注意ください。(やったら割れました。)
※当カプラーの使用は各車両メーカーの保証外となります、ご注意ください。また使用の可否など、各車両メーカーへのお問い合わせはおやめ下さい。
※基本的に自己責任でお願いします。
※個別の車両への使用の可否については、手持ちの物・メーカー品であればTwitterや同DMなどでお答えできるかと思いますが、返答のタイミングなど多少お時間をいただく場合があります。
【用意しておくと良さそうなもの】
使い慣れたニッパーやデザインナイフなど樹脂製模型(プラモデルなど)向きの工具
金属ヤスリなど(丁寧に仕上げたい場合)
マスキングテープや両面テープ(塗装する際にあると便利)
ピンセット(車両への取り付け時)
【準備作業】
基本的にサポート材からの取り外しに工具は使わない仕様にしてあります。
(生地のままだと見にくいのでサフェーサーと上塗りをしてあります)
こちらが生地の状態で、レジンの色はそのときによって違うことがあります。
取り外す前に塗装を行っておいた方が作業がスムーズだと思います。
2次硬化と洗浄は行ってありますが、プライマーの吹き付けを推奨します。
塗装の際はプライマーの上からラッカー系(アクリルやエナメルは成分的にプライマーとの相性が良くないため、剥がれやすいそうです。)を塗るか
タミヤのサフェーサー(プライマー成分が入っています)の上からお好きな塗料を塗るかを選択してください。
見本はタミヤのオキサイドレッドサフェーサーとラッカーの黒を使っています。
【※外す際にサポート材が飛び散る事がありますので、広げた紙の上などで作業を行なった方があとで破片を拾いやすいと思います。】
塗装が終わったら、カプラー後方のサポート材の柱を横方向に押して折り取り
(最近になって、コレは塗装前に折り取っておいた方が楽じゃないか…と気が付きました。…アホナノヨ…(2021.02.23))
カプラー受け(矢印のあたり)を指で押すとカプラーがぽろぽろ取れてきます。
(※露光時間を調整した関係でちょっと取れにくくなっているため、横と後ろをニッパーでカットした方が綺麗に取れます。(2022.04.10))
ポロッと取れてきます。(ゴミ箱の上でやるとよく落とします。(←経験済))
後ろのあたりにサポート材が残る場合がありますが、爪などで折るようにするとすぐに取れます。
成形の関係で ◯ で囲ったあたりが突起状に膨らんでいる場合がまれにあります。
カプラーポケットに収まらなかったり首振りに影響が出る場合がありますので、取り付け前にサッと確認して下さい。
塗装用の猫の手などにマスキングテープを貼り、下面をマーカータイプの塗料などでサッと塗ると簡単です。
一度に並べてまとめて作業した方が効率が良いと思います。
※ヤスリなどで削る場合、微細な粉末状のレジンが空間に舞います。化学物質の塊とも聞きますし、吸い込んで身体に良い物でもありませんので、換気を充分にしていただくかデザインナイフなどで『切る』ことで形状を整えるなど、粉が舞うような作業はできるだけ避けていただくようお願いします。
【取り付けについて】
大手メーカーのカプラーと基本的に同様に付け外しができますが、硬めの素材を使っているため割れやすい特性があります。
特に回転させながらはめ込む場合に、頭を持って力を入れると折れたりネジ切れる事があるのでおやめ下さい。
カプラーポケットを軽く拡げながら、根元部分をピンセットなどで押してあげると入れやすいです。
外す際もカプラーポケットを引っ掛けて拡げながら、ピンセットで下から押してあげるとクルッと回りながら外れてきます。
【組み合わせ豆知識】(たまに追加します。)
現在、全7種類で開始予定です。(1セット10個入り)
(細かい仕様は改良(思い付き)により変更される場合があります)
《ある程度の種類・個数を確実に確保したいという場合は、DMなどで事前に連絡をいただければ『専用ページを作る・金額の端数を切る』など、個別の対応も考えていますのでご相談ください。(多少の時間はいただく可能性があります。)》
◆種類がいろいろあるけど長さによる選び方の違いがよくわからない…かもですね。
Sタイプが車間短縮ナックルカプラーとほぼ近く、Sタイプから順にA→Lと0.5ミリずつ長くなります。Lタイプがカトーカプラーよりも0.3ミリほど短い感じです。
・Aタイプ:標準仕様、大手メーカー製品より連結面間距離で1ミリ強短縮されます。
(650円〜)
・Sタイプ:いわゆる車間短縮タイプ、Aタイプより連結面間距離で1.5ミリほど短縮されます。
(650円〜)
首振りはしませんが、カプラーそのものに遊びがあるため一部の2軸貨車などで使える場合があります。
(無理に横に振ろうとするとナックル部分が折れます、そこそこ攻めた設計にしてありますのでご注意下さい。)
・Lタイプ:古い製品でカプラーポケットが奥まったタイプ向けを想定しているもの、Aタイプより連結面間距離で1ミリ弱長くなります。
(河合製2軸貨車やKATOの古い2軸貨車など)
TOMIX製機関車用TNカプラーの挿げ替えや、TOMIX製ブルートレインの緩急車機関車側など多少長さの欲しい場合も想定しています。
(650円〜)
・KLタイプ:KATO製機関車のナックルカプラー対応品向け。
(旧タイプのカトーカプラーアダプター対応製品・かもめナックルカプラー添付製品(EH200など)は対象外です、カトーカプラーアダプター対応製品にはTOMIXのSCカプラー向けのTSCタイプが使えます。)
(650円〜)
・KMタイプ:ナックルカプラーが装備されたレサ10000系列『とびうお・ぎんりん』専用の車間短縮タイプ。
(750円〜)
KATOのナックルカプラー発売以前の製品のカトーカプラーアダプターの交換用にも使えます。
(650円〜)
・MLタイプ:マイクロエースのピン付きカプラーホルダーを持つ機関車対応品。
1軸先台車や先台車無しの国鉄旧型電機・EF65を除く主な新性能電気機関車など。
(750円〜)
◎あれこれぐちゃぐちゃ注意事項を羅列してはいますが、(正直なところ)3D出力品であることを承知で安易にコレに手を出そうとするレベルの重症者(?)であれば、何をか言わんやな内容ばかりであろうと思います。もうしわけないです。
ここまでずらずら読んでくるこをしないであろう層をむにゃむにゃな感じであ()。
モニターさんの使用感を聞くにそこまでヤワでは無さそうですけども、まぁ…無理はしないでくださいね…と。
◎GMナックルが他社製品と比べて0.5ミリほど低い位置に設定されており、この位置を拾うためにナックル部分を下に伸ばしています。(上下に厚くしてあります。)
また、GMナックルは頭のサイズも小さいため、ナックルの根元部分を薄くして首振りの遊びを確保しています。TNカプラーを受けるための形状と重なることから強度的に一番弱い部分でもあります。特にGMナックルと繋ぐ際はたわみの状態などを確認して下さい。
◎TOMIXのタキ1000やタキ1900など、最近のボギータンク車はカプラーポケットの位置が低めに設定されています。(オプション品で0397や0398が指定されている個体)
TOMIXのタンク車はカプラーが低いの件
— Pochi。工房 (@Pochi_Ko_Bo) 2020年11月25日
双方にナックル短で様子が伝わるかと
で、汎用のショートだと縦方向の厚みでまぁ吸収できるかな…高さ?
TOMIXを0397にしとけば勿論
それだと連結面間隔が…となると、荒療治でKATOにGMナックル小を入れるわけですね#Nゲージ#ELEGOO#MARS2PRO#3Dプリンター https://t.co/goxfyaM0lB pic.twitter.com/KgP6nxCF7W
連結面間距離と使い勝手などを総合して選択して下さい。
また、5450や25000もカプラーポケットの位置は同様のようです。
順番を固定できるならGMと車間短縮ナックルの組み合わせ、とりあえずその時に手に取ったもので繋ぎたいということであれば…個人的にはTOMIXにTNを入れます。
(TOMIXのボギータンク車向け車間短縮マルチナックルカプラーの『TTタイプ』も頒布を始めました、BOOTHの棚にてご確認下さい。)
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