金沢駅発行 普通乗車券(復路専用) 金沢→津幡 480円券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

平成27年1月に北陸本線金沢駅で発行されました、「金沢→津幡」の普通乗車券(復路専用)です。

 

 

JRW青地紋の常備軟券となります。

 

北陸本線の倶利伽羅方と七尾線の相互間を乗り継ぐ際、金沢駅に停車し津幡駅に停車しない優等列車等を利用する場合は、津幡~金沢間に分岐駅通過特例が適用され、津幡~金沢間の往復運賃を支払わずに乗車する事が可能でしたが、この場合は金沢駅で改札を出場する事は出来ず、出場する場合には津幡~金沢間の往復運賃を支払う必要があるため、このような乗車券が国鉄時代から金沢駅に設備されており、以前は硬券の「復路専用乗車券」が設備されておりましたが、硬券の廃止によって常備軟券化され、JR北海道のように硬券時代の「復路専用乗車券」の名称を引き継がずに、「普通乗車券(復路専用)」と表記された変わった券となりました。

 

平成27年3月14日に北陸新幹線の長野~金沢間開業により、並行在来線の一部となる津幡~金沢間は「IRいしかわ鉄道」に移管され、分岐駅通過特例も廃止となってこの券も無くなりましたが、制度廃止末期には今回ご紹介いたしました常備軟券は売り切れてしまい、改札補充券での対応となっていたようです。