「トミックス」 ブランドでお馴染み、鉄道模型メーカーのトミーテックが今日、発表したプレスリリースによりますと、来年から早くも “仕掛けて” くるような新製品予告が注目されました。

 

一つは、EF60の二次型。

これは以前から製品化されていましたが、近年の電気機関車リニューアルに伴う再発売という位置づけだと思われます。

登場当時の茶色と昭和40年以降から採用されている青とクリーム警戒色の直流電機の新標準色、そして500番代というラインナップに加え、その500番代の晩年の仕様 (新標準色+シールドビーム二灯改造タイプ) を新たに加えるそうです。

 

茶色のEF60に合う製品として、 「国鉄急行貨物列車セット」 が製品化されます。

「急行貨物列車」 とはいわば、 「元祖直行系輸送列車」 のような運行方式で、最高速度は75km/h。従来のワム60000やワム70000などをそれ仕様に改造し、改造済みの車両には車体側面に 「急行」 の文字やオレンジのラインを入れて識別しました。ワム90000も急行仕様に改造したものがあったと記憶しています (製品化されてましたね) 。

そして、トミックスと言えば、黎明期の名品である、ワキ1000とワムフ100の急行便仕様も忘れてはなりません。そして、牽引機関車もEF60の前はEH10だったし、ワキ1000とワムフ100の “復活” を期待したいところです。

 

“復活” といえば、EF71の復活も大きな話題になりそうです。

1981年に新製品として市場に出たトミックスのEF71は、1995年に一旦、生産が中止になるものの、2001年に現代の水準に合わせたリニューアル品をリリース、この時は一次型、二次型の両方を製品化しましたが、いつしかカタログから姿を消していました。まぁ、特殊な機関車のため、なかなかメジャーにはなれないのは致し方がないのですが、EF71の復活を機に、ペアを組んだED78の製品化を期待する声が高まるのではないでしょうか。

このEF71の製品化は、 「キハ81系 「つばさ」 セット」 に関連するものだと思われます。

トミックスのキハ81系は、 「 「くろしお」 セット」 として製品化されていますが、今回はそのバリエーションということになります。

「 「くろしお」 セット」 では、先頭部の連結器はダミーですが (たぶん) 、 「 「つばさ」 セット」 では、連結器はダミーではなくて、TNカプラーを標準装着して、前述のEF71と連結可能にするようにしています。また、キハ82系にも別売りではありますが、 「つばさ」 のヘッドマークも用意されているので、板谷峠を再現することが出来ます。

そうなると、期待したいのがキハ181のHG仕様によるリニューアルですよね。気がつけばもう半世紀近くになるものの、首都圏で見られた最後のキハ181が 「つばさ」 でしたので、そちらを製品化する声もあると思われます。

 

EF60 500のリニューアルと、EF71の “復活” で俄に期待が再浮上するのが20系客車の製品化。

EF60は無論、 「あさかぜ」 や 「さくら」 などの九州特急に、EF71は 「あけぼの」 を再現出来ます。トミックスではカニ22を改造したカニ25を製品化していますので、下地はあります。

 

そういえば、前回のプレスリリースの際に気がつかなかったのですが、 「103系新製冷房車 (カナリア) 」 が103系シリーズに加わるのだとか。

クハ103が低運、ブタ鼻の213~268で、首都圏では山手線と中央線快速に投入されましたけど、山手線用のそれはそそくさと関西に転配されたのに対して、中央線用のクハは一部が総武線に転配されました。その際にカナリア色に塗り替えられたのですが、トミックスではその仕様を製品化するもようです。該当する番号は213、214、235、236、259、260の6両です。

であるなら、このクハ103のオレンジや黄帯が入らないうぐいすも製品化しちゃいましょうよ。

 

トミーテック様、是非、 ご一考を・・・。