所有事業者:中鉄バス (岡山)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:岡山22 か 3628

社番:No.9310号車

配置:岡山営業所

初年度登録:1993年

シャシー製造:日野自動車

搭載機関:日野H07D型

車体架装:日野車体工業

車両型式:U-RU3HJAA

車名:日野ブルーリボン9m (※)

撮影日:2014年8月21日 (木曜日)

撮影場所:岡山駅東口バスターミナル

※・・もはね的便宜呼称

 

両備バス、下電バスと並び称される岡山の “三大バス会社” の一翼を担う、中鉄バスの日野ブルーリボンです。

「岡山三大バス会社」 に宇野バス (宇野自動車) や岡山電気軌道 (岡電バス) 入れるかどうかというのは、議論の対象になりうることだと思いますが、私論は 「両備、下電、中鉄は揺るがない」 というクチです。宇野バスマニアや岡電バスフリークを敵に回すようですがね。

 

この三社は共に元々は鉄道事業を行っていただけに、ライバル心は異常なまでにあったようで、鳥取の日本交通と日ノ丸自動車のような、ライバルというよりは、殆ど敵対心を持った競争を長年にわたって繰り広げてきました。今は融解ムードが立ち込め、相互乗り入れや共同運行などを積極的に行っているのが現状です。そうしないと共倒れになっちゃいますからね。

 

敵対心といえば、この三社は1990年代に東京までの夜行高速路線バスを、運行区間はほぼほぼ同一なのに、別々の運行形態を採っていました。両備バスが 「ルブラン」 という愛称で、京浜急行電鉄 (当時) と、下電バスが 「ルミナス」 で共同運行事業者は小田急バス (今は小田急シティバスに移管) 、そして中鉄バスは関東バスと組んで 「マスカット」 号を運行していました。その頃は融和ムードになっていたのかどうかは判りませんが、愛称が異なる点から、 「それどころじゃない」 のは火を見るより明らか。ただ、前述のように、今は敵対心が薄れ、 「マスカット」 の運行を両備バスに移管するなどして利用者をつなぎ止めています。

 

下電は日野と日産ディーゼルがメインでしたが、両備は三菱ふそう、中鉄は日野をメインに採用していました。今もその陣容は変わらないのですが、両備バスはふそうのディーラーを傘下にしている関係で代々、ふそうオンリーの車種選択なんですが、中鉄バスは昨今、日野の他に日産ディーゼルやふそうの中古車を導入しているようです。そういえば、エアロキングがいたこともありましたね。

 

画像は中鉄バスが日野オンリーで導入していた頃の車だと思われますが、一般的なブルーリボンよりも短い、9m車になります。便宜上、 「ブルーリボン9m」 というペットネームを用いましたが、基本的には9m車でも 「ブルーリボン」 を冠するのだそうです。

ブルリ9mの源流は1984年に登場したRK系で、それ以前からラインナップされていたRD系の後継モデルとして位置づけられます。中型バスレインボーRJのシャシーを流用し、それを拡大した新たなシャシーを作り上げました。

RU/RTが登場するのは1986年で、排ガス規制適合をクリアさせた上のマイナーチェンジを繰り返しながら、2002年まで生産されました。

 

ブルリの “RU” っていうと、どうしても観光・高速タイプのRU6系 (後のセレガ) を連想してしまうんですが、今はこの市場はエルガミオが独占してる感が強いですね。

 

参考文献・引用】

ウィキペディア (中鉄バス、日野ブルーリボン)