昭和60年4月1日に廃止となりました渚滑線北見滝ノ上駅で、昭和48年10月に発行されました、「大雪5号」の急行券 指定席券です。
札幌印刷調製の券となります。
発行日は10月19日、乗車日は10月26日で、当時は指定券類の前売り開始は原則として7日前からで、この券は前売り開始初日に購入した事になります。
乗車列車の急行「大雪5号」は、当時は網走発札幌ゆきの夜行運転の客車列車で、この券の乗車駅の遠軽発は0:08となりますが、発行箇所の北見滝ノ上からですと、北見滝ノ上21:25発の渚滑線上り最終列車渚滑ゆき732Dで渚滑着が22:14、渚滑から22:18発の名寄本線下り最終列車遠軽ゆき1625D(札幌始発で興部まで急行「紋別」)で遠軽着は23:46となり、急行「大雪5号」は遠軽で進行方向が変わり機関車の付け替えを行なうため、遠軽到着は23:53で15分停車となっておりましたので、名寄本線からすぐに乗り換えが出来ました。
同じ日の北見滝ノ上駅発行で、「大雪5号」の券と連番号となる「すずらん1号」の急行券 指定席券です。
先にご紹介いたしました「大雪5号」の急行券 指定席券と同一の行程で使用されたものと推察され、「大雪5号」の札幌到着は6:13、急行「すずらん1号」の札幌発は7:02となり、40分程の待ち合わせで乗り継いだものと思われますが、「すずらん1号」の函館着は11:45となり、北見滝ノ上から函館まで4つの列車を乗り継いで所要時間は14時間20分もかかった事になります。