京阪電鉄では、同社の5000系が誕生50周年を迎えるにあたり、12月20日(日)から記念イベントを実施することを発表しました。

5000系誕生50周年記念イベントを開催します|京阪電鉄

概要は以下の通りです。

【オリジナルグッズ販売会】
・日時:
2020年12月20日(日)11時〜15時

・場所:
中之島駅コンコース(改札外)


【5000系車両展示と座席昇降実演観覧会】
5000系を中之島駅3番線に展示するとともに、座席昇降の実演をホーム及び展示車両内から見学。
展示終了後、臨時列車として5扉運用で運転。

・車両展示時間:
12月20日(日)12時30分〜15時

・場所:
中之島駅3番線ホーム

・座席昇降実演:
12:30・13:00・13:30・14:00の計4回実施。
ホームからの見学は自由で、車内からの見学は、e-kenetマーケットでの事前申込が必要(有料)

・座席昇降の申込:
申込期間:12月9日(水)9:00〜12月13日(日)23:59
申込方法:e-kenetマーケット(https://www.e-kenetmarket.net
参加費:1,000円(税込)
定員:各回40名

・臨時列車運転:
展示終了後、中之島発15:12発区間急行萱島行きとして、5扉で運転。

【5000系誕生スタンプラリー】
・実施期間:
2020年12月20日(日)〜2021年1月24日(日)

・設置駅:
京橋駅、萱島駅、淀駅、出町柳駅の各駅改札外

・ラリーシート配布駅:
京阪線各駅(石清水八幡宮参道ケーブルを除く)

・達成賞:
5000系デザインのオリジナルマスクケース
京橋駅事務室で引渡

【記念ヘッドマーク掲出】
・掲出期間:
2021年1月24日(日)まで

・掲出車両:
5000系全編成

【その他】
5000系の5扉運用は、2021年1月のダイヤ変更に伴い、1月29日(金)をもって終了



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲京阪電鉄5000系
(2017年8月、西三荘駅)

京阪電鉄5000系は、ラッシュ時に5扉を使用してスムーズな乗降を行う一方、それ以外の時間帯にはこのうち2扉を閉め切った上で、扉の上部に格納している座席を降ろすことで、座席数を増やすことができる車両として、3000系等の「テレビカー」とは違った意味で、京阪電鉄を代表する車両であるといえます。

5000系が導入されたた当時の京阪線の状況をみますと、都市化が進み乗客は増える一方したが、架線電圧が現在よりも低いもの(600V)となっており、電力の供給が制限されていたため、編成あたりの車両を単純に増やすという、ラッシュ緩和で当然取られるであろう策を、すぐには取ることができないという、差し迫った状況がありました。

混雑は激しくなるばかりで、乗降にも時間がかかり遅延が常態化していたことから、輸送力増強の策として、扉の枚数を増やしてスムーズな乗降を実現させる車両として登場したのが、この5000系でした。

一方、ラッシュ時以外は、他の車両とドア枚数(3枚)を合わせて一部ドアを締め切りにするとともに、座席数を増やすために、締め切った扉の上から座席が降りてくるという、これまた世界でも類を見ない設備を搭載した車両として、非常に有名であります。

この5000系ですが、長年京阪線のラッシュ緩和にその特徴を遺憾なく発揮してきたわけですが、時代は変わり、増発や並行路線の開業、はたまた少子高齢化による利用者の減少によりラッシュの緩和が進んできた一方、ホームの安全性向上が求められるようになってきたことから、5扉であるこの5000系について、将来的な置き換えを行うことが、2017年4月に発表されています。


ホームドアの設置に伴い、近いうちに引退が予定されているこの5000系ですが、丁度今年が誕生50周年ということで、登場半世紀を祝うイベントが実施されることとなりました。

その内容を見ますと、特に注目は「座席昇降の実演」でしょうか。
本来は、引込線等で実施されることから、間近でみることができないこの「座席昇降」を、ホームからだけでなく、車内からも見学することができるという、またとない企画となっています。

車内から座席昇降を見学するためには、別途申込が必要ですが、4回実施で定員40名と合計160名という、限られた定員であることから、これまた高い競争率になりそうな感じです。


加えて、上記発表資料内では、5000系の5扉運用は、2021年1月29日(金)で終了することが併せて発表されています。
翌日の1月30日からのダイヤ改正で、5000系については他の車両と同様、3扉での運用となると考えられることから、今回の記念イベントは、「5扉の5000系」に触れるという意味では、貴重な機会だと思われます。

座席昇降の車内見学は、明日(12月9日)の9時から申込開始ですので、見逃したくない方は、忘れず申込をしておきたいところですね。



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「天井から座席が降りてくる電車」京阪5000系 2021年1月で5扉運用を終了 実演会も開催 | 乗りものニュース
京阪 5000系 車両展示・座席昇降実演観覧会・5扉運用車臨時列車運転(2020年12月20日〜) - 鉄道コム
京阪電気鉄道5000系、5扉運用終了へ - 12/20に50周年記念イベント | マイナビニュース



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【京阪】5000系5扉車運用を終了へ | 鉄道プレス
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