全5回でお伝えしている「36ぷらす3」の乗車記です。

 

その① では、外観と1~2号車(グリーン個室)

その② では、3号車(ビュッフェ+2名個室)と4号車(マルチカー)

その③ では、5~6号車(グリーン車指定席)

その④ では、宮崎空港駅~宗太郎駅までの様子をご紹介しました。
 
今回は最終回。重岡駅~終点別府駅までの様子をお伝えします。
 
 
■重岡駅
秘境駅宗太郎駅に続き、次の重岡(しげおか)で約20分間停車します。
宗太郎駅同様、前3両のドアしか開きません。
 
ホームでは、地元の方により特産品販売が行われています。
 
 
重岡駅の駅名標のイラストは「きのこ」。
この辺りはきのこが名産のようです。
 
 
駅舎もありますが、映画のセットのように薄っぺらい感じです😅
 
 
向かい側のホームでは、地元の子供たちが、「宇目の唄げんか」という民謡に合わせて、踊りを披露してくれました😚
 
 
 
子供たちの踊りもいいですが、「36ぷらす3」の横顔がカッコイイですね🥰
 

 
重岡駅を出ると、大分駅まで2時間ほどかかります。
 
 
■九州の梅体験
特別停車駅でのお楽しみの後は、車内イベントです。
各コースごとにイベントが変わるようですが、今回は「九州の梅体験」というメニュー。
 
「梅酒づくり」の体験なのですが、定員があるため出発直後にビュッフェで予約する必要があります。
車内放送で案内がありますので、体験を希望する場合にはお聞き逃しのないように。
 
今回の梅酒づくりは2,000円(梅シロップづくりは1,500円)です。
 
 
指定された時間にマルチカーに行くと、テーブルには体験キットが用意されており、代金を支払うと席に案内してくださいます。
 
 
体験時間は30分ほどで、梅のヘタを取り除いて、氷砂糖と金平糖とアルコールを入れるだけ。
梅は鶯宿梅と南高梅の2種類。アルコールが清酒、ブランデー、ホワイトリカーの3種類から選べます。
 
 
そして完成した「My梅酒」。
飲み頃は3~6か月熟成させてからとのことですので、味わうのは来春まで待つこととしましょう。
 
実は下車した後にスーツケースに入れて持ち歩いていたら、蓋の閉め方が甘かったのか、少し漏れてしまいました。
旅行中の場合は、その場でアルコールを入れない「シロップコース」にしておいて、自宅に帰ってから自前でアルコールを入れた方がいいというのが今回の教訓です。
 
 
JR九州グループでは、大分県日田市のおおやま夢工房で梅酒づくりも行っており、そちらでも同様の体験ができるとのことです。
 
 
■木造駅舎
上臼杵(かみうすき)熊崎(くまさき)下ノ江(したのえ)と続きますが、これらは日豊本線100年木造3駅と呼ばれ、築100年超の古い木造駅舎が3駅連続する区間。
 
下ノ江駅で運転停車したので、パチリ。
今後は、ぜひとも下車して、駅巡りをしてみたいものです。
 
 
5時間以上も乗っているのに、まだまだ乗っていたいという気持ちにさせる「36ぷらす3」。
夕陽まじりの大分駅に到着します。
 
ここで下車する方もいらっしゃいますが、もちろん終点の別府駅まで乗り通します。
大分駅で14分間停車するので、夕陽に輝く「36ぷらす3」を撮影します。
 
 
 
5時間走り抜けてきましたので、お顔が少々汚れてしまっています。
 
 
■終点別府
大分駅から別府駅まではわずか9分で到着するのですが、驚いたことに新たに大分駅から乗車してきた乗客がいたこと。
 
車窓右手の別府湾も、夕闇が迫る感じで、心なしか寂しげに見えてきてしまいます。
 
 
そして、終点別府駅に到着。
 
 
今回は、宮崎空港駅~別府駅間の「緑の路」に乗車しましたが、全5コースすべてに乗車してみたくなるような観光列車でした😊
 
座席や個室だけでなく、ラウンジのように利用できるマルチカーの存在が大きいと感じました。
予算や同行者に応じて、座席や食事の有無が選べたり、充実したビュッフェのメニューや車内での体験イベントなども新鮮でした。
 
ななつ星in九州」とは格が違いますが、支払った代金に対する満足度は、さほど変わらないとさえ感じられる列車でした。