京阪電鉄では、2011年6月からIC定期券(ICOCA定期券)を発売していますが、定期券利用者のうちIC 定期券利用者の割合が高くなっていること、また新型コロナウイルス感染症拡大後は、キャッシュレスや非接触のサービスであるICカードのニーズが大きく高まっていることから、磁気定期券の発売を終了し、定期券サービスをIC定期券に集約することを発表しました。

磁気定期券の発売終了について|京阪電鉄

概要は以下の通りです。

●発売終了日:
2021年3月19日(金)

●発売終了する磁気定期券:
京阪電鉄で発売する全ての磁気定期券。

但し、以下の利用者に対しては、磁気定期券の発売を継続。
・身体・知的障害者割引を適用した定期券を購入されるお客さまで磁気定期券での発行を希望する利用者
・京津線御陵駅発着の定期券を購入されるお客さまで磁気定期券での発行を希望する利用者
・当社線内において連続する区間で 枚以上の定期券をご利用のお客さま
・その他、IC 定期券で発売できない区間を購入される利用者


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



上記の発表資料でも記載されているように、京阪電鉄では2011年6月よりICOCA定期券の発売を開始しています。
また、JR西日本との連絡定期券については、それより更に1年前の2010年5月より発売が開始されています。
JR西日本・京阪間のICOCA連絡定期券発売概要発表 : 阪和線の沿線から
京阪に続いて近鉄で「ICOCA」「ICOCA定期券」導入のニュース : 阪和線の沿線から

京阪電鉄でICOCA定期券を発売し、9年以上が経過したわけですが、この間にJR西日本以外との連絡定期券についても拡充されてきましたが、ここにきて、来春の磁気定期券の終了(一部の場合を除き、原則終了)が発表されました。

関西地区での磁気定期券終了は、京阪電鉄が初めてだと思われます。
「磁気定期券」が完全に過去のものになるのには、まだしばらく時間はかかりそうですが、とはいえ今後も追随して磁気定期券の発売を終了する事業者もでてくるのではないか、とも思われます。




ところで京阪電鉄の磁気定期券、過去のものが手持ちになかったのか探してみたのですが、京都へ通学していた頃は、JR・京阪の連絡定期券が導入される前は、「JR西日本・ICOCA定期券」と「京阪・PiTaPa(区間指定割引)」を組み合わせて利用していました。
(参考)
今日の乗車記録(通学) : 阪和線の沿線から

そのため、磁気定期券を使うことは無かったのですが、過去のきっぷコレクションを集めてくると、家族が京阪線を利用していた時の磁気定期券が出てきました。
img395-1
千林〜京橋間の、通勤1ヶ月定期です。
今から31年前の、平成元年8月28日まで有効の定期券でした。
勿論、現在京阪電鉄で発売されている定期券とは券面の形態が異なると思われますが、過去の記録として、ご参考いただければ幸いです。




●関連ニュースサイト:
京阪電鉄「磁気定期券」を廃止へ 3月からIC定期券に集約 | 乗りものニュース
京阪電鉄が磁気定期券廃止へ、2021年3月からIC定期券に集約 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
京阪、2021年3月に磁気定期券の発売を原則終了 - 鉄道コム



●関連ブログ:
【京阪】磁気定期券ラストラン。50年の歴史に幕 | 鉄道プレス



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