NO.2406 導入車両全車存在します、北九州市営バス西工SR架装車「チャボ」のご紹介&乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 北九州市交通局(北九州市営バス)の話題をご紹介しておりますが、前回NO.2404では、上の画像・以下画像にもあります三菱エアロスターを中心としました純正車両、そして小型車両に関します話題をご紹介しておりました。

 

 北九州市営バスでは、これまで平成14年まで、地元北九州市に工場があります西日本車体(西工)架装路線車を導入しておりましたが、平成15年以降(但し平成16年~平成22年までは導入はありませんでした)は純正車両を導入しておりまして、平成22年~平成27年、平成29年にかけましては、三菱エアロスターの導入が行われておりました。

 

 この間、平成26年まではワンステップバス、平成27年以降はノンステップバスとなっておりまして、それによりまして古参車両の置き換え・低床化が進むにも至っておりますし、平成26年(14**)以降は上の画像のスタイル(画像1、1502・QKG-MP38FM 画像2、1401・QKG-MP35FM)にも変わっております。

 

 そして、この北九州市営バスでは利用者減に伴いまして、一部便でワゴン車両(トヨタハイエース)にも置き換えられております。このワゴン車化に関しましてもこれまでの需要に合わせているでしょうし、それとともにこれで狭い所も行く事ができるようになっているのがいいのではないかとも思いますので、今後さらに路線の再編も予定されているとも報道等で言われておりますので、それによりましてこのような小型車両が増えていく事になるのではないかとも思います。

 

 (1905)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、北九州市営バスの西工架装車の中にはB型路線車に加えまして、SRボディを架装しました中型の路線車両も運行されております。今回はこの車に関しましてご紹介しますとともに、無料化されました画像の「若戸大橋」を経由しまして若松営業所から戸畑駅までの乗車の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回ご紹介しますSRボディとは、マニア間では1枚窓・丸みを帯びましたボディ・フロントスタイルなどから、通称「チャボ」とも呼ばれている車の事を表しておりまして、日産ディーゼルスペースランナーシリーズでもあります。これらは、現在も全国の事業者で見る事ができておりますが、やはり徐々に台数が少なくなっているのが現状でもありまして、最も多く導入されておりました以下画像の西鉄グループからは、既に全て姿を消してしまっているのが現状でもあります。

 

 【いずれもU-JM210GTN改】

 (西鉄バス北九州 6733)~「電車代替色」

 

 (西鉄バス北九州 6723)~「電車代替色」から「赤バス塗装」に塗り替えられた車

 

 それでも、北九州市営バスでは平成5年に9台、平成12年に8台が導入されておりますが、こちらは全車健在となっておりまして、これらもいずれも低床車両、さらにスロープ付きとなっている事がここまで全車健在に至っているのではないかと思います。

 

 

 では、今回若松営業所で5台の「チャボ」を「捕獲」しておりましたのでご紹介します。まずは平成12年(00**)に導入されました8台のうちの2台(いずれもKK-RM252GAN)であります。

 

 (0002)~ノンステップバス

 

 (0006)~ワンステップバス

 

 これら車は、0001~0005がノンステップバス、0006~0008がワンステップバスとなっておりまして、いずれもスロープ付きとなっております。よく見ましても、タイヤ~窓間の高さに若干の違いが見られるのもわかりますが、低いのがノンステップバス、高いのがワンステップバスである事が画像からもお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 一方、こちら3台はいずれも平成5年に導入されました車(5**・U-JP211NTN)でありまして、全長が長いロングタイプ(中ロン)であるのが特徴でもありまして、いずれもスロープ付きのワンステップバスでもあります。

 

 (509)

 

 (510)

 

 (511)

 

 この中ロン車は、北九州市営バスでは505~513の9台が導入されておりまして、上の画像の509号が現行の緑地の塗装である以外は、全てが開業70周年記念に採用されておりました「若みどり塗装」の車となっております。

 

 それにしても、この塗装も以前中型の低床車両で多く見られておりましたが、そのほとんどが現在は見られなくなっておりますし、中ロン車自体も先述のように上の画像にもあります西鉄グループの車が全廃となりました今、この北九州地区では北九州市営バスでしか見られませんので、このタイプ8台で見られます車は貴重な域にある事には間違いないのではないかとも思います。

 

 

 さて、ここからはその貴重な域の1台であります511号に以下画像の若松営業所から若戸大橋を経由しまして戸畑駅までの乗車の模様をご紹介してまいります。

 

 

 若松営業所バス停発車直後の511号の車内です。この時は私だけの乗車でありましたが、車内は後方が2×2列以外は前方は1×1列ずつの車内となっておりまして、定員も多く確保できる事が伺えます。また、座席も各列窓側が前、通路側が後ろと独立したような姿となっておりまして、こういった所もユニークな所ではないかとも思う所ではあります。

 

 (座席)

 

 

 戸畑駅行きは、若松営業所を出ますと、途中で数名の乗客を乗せまして若松駅近くへとやってまいりました。画像は「大正町商店街」と呼ばれる所でありますが、かつて石炭積み出しの最盛期の頃、若松駅は今よりも多く賑わっていたでしょうから、この商店街や周辺も同じように賑わっていたようであります。本当に見た所古さを感じますが、逆に味を出している所がいいのではないかとも思う所でもあります・・・。

 

 その商店街がある所を過ぎますと、「若戸大橋」の下を通る事にもなります。そんなこの交差点は「若松区役所前」交差点でもありまして、以下画像左側に若松区役所がありまして、その下の画像のように曲がりますと若松市民会館・若松駅方面へと進む事になりますが、この時はその若松側の端の方を収めておりました。

 

 (左側に若松区役所があります)

 

 (若戸大橋の端の方を収めております)

 

 

 さらに進みまして、「洞海湾」、そして対岸の戸畑地区(画像は牧山海岸付近)を望みます。この洞海湾も、埋め立てもありまして狭くなっておりますが、このように近く見られる事も伺える所ではあります。

 

 また、ちょうど弁財天前交差点を右折しておりましたが、左側には一旦遠く若戸大橋を望みます。また、画像左端に見えております道は「若松南海岸通り」でありますが、この通りの奥の所には若松渡場もありまして、戸畑渡場への所要時間3分・運賃大人100円の定期船が運航されている場所も存在しております。

 

 

 所で、この乗車時には、画像のタンクローリーの姿がよく見られておりました。と言いますのも、この若松区に西部ガスのひびきLNG基地がありまして、そう言った事から見られていたようでありました。尚、この若松区の響灘周辺ではそれ以外にも様々な工場も存在しておりまして、そう言ったものを運ぶトラックの姿も多く見られております。

 

 

 そして、画像は若松市民会館前付近でありますが、画像はありませんがこの右側にJR若松駅、左側に若松市民会館にあたる部分にもなります。ちなみに当ブログでもご紹介しておりますように、かつて画像の右側は若松駅のヤード跡部分にも当たっている所でもありまして、そんなかつての面影も今はもう見られなくなっております。

 

 

 こうして、若戸大橋を渡ります。この若戸大橋は昭和37年に開通しておりまして、今年で58年にもなりますが、この赤い橋の下からは石炭積み出しの姿も見られていた訳ですので、歴史も長いなと言う事が伺える所でもあります。そんなこの橋を今年で25年になります511号が走っておりましたが、坂道をエンジン音を上げながら登っておりました。

 

 (別の位置より)

 

 

 511号は、若戸大橋を渡り終えまして、戸畑側へとやってまいりました。所で、この戸畑側には平成30年まで料金所も存在しておりましたが、無料化によりまして廃止・撤去されております。

 

 若戸大橋を渡り終えますと、戸畑の街並みをしばらく通ります。そして、戸畑駅入口交差点より右折しまして、終点の戸畑駅にやって来る事になります。

 

 

 こうして、511号は終点戸畑駅にやってまいりました。それにしても、上の画像にもありますように、若松営業所では詳しく収めてもいなかっただけに、この511号をここで詳しく見ましても25年を経過していると言う印象は得られませんでした。

 

 

 今回は、北九州市営バスの「チャボ」に関しましてご紹介しましたが、本当に全車存在している事に関しましては、00**が20年、5**が25年経過しているとは言いましてもまだまだ使用する機会がある事が伺える所でもあります。またご紹介しておりますように、残念ながら西鉄グループの「チャボ」が全廃となっている今、この北九州市営バスの車も20年経過している事で正直いつまで稼働する事になるのかはわかりかねますが、とにかく先述のように貴重な域にある事には間違いありませんので、これからも健在な姿を見せていただきたいものであります。