皆様こんにちは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。
昨日、Tomixさんから発売日情報が更新されました。10月より東北シリーズのED75・旧客・貨車が遅延しているので、てっきりこれが真っ先に発売されるものと思っていたのですが…
キハ26の首都圏色がもう出るみたいです。
これ、どうせ月末発売だろうと思っていて予約もしていませんでした。来週出るのであれば、予約しなければなりません。さて、どれを何両予約しましょうか…。
Tomixさんに限らず最近の製品は、一度生産されると次にいつ生産されるか分かったもんじゃありません。特に今回のようなニッチな製品は、一発屋で終わる可能性大です。そう考えると必要だなと思う両数を最初に買っておかないと後になって手に入らない事態になりそうです。本当に困った状態です。でもそんなに売れずに余ったりして投げ売りになるのかなぁ…。このあたりの予測は難しいです。
まず実車について少し解説してみましょう。キハ55・26は私の専門から少し外れているのであまり詳しくは書けませんのでご了承ください。
キハ55・26は準急用として1957年から製造され、最初はキハ10系の雰囲気を残した正面形状やバス窓でしたが、1958年からはナハ10系の設計思想を取り入れ1段上昇窓となりスマートになりました。そしてその性能やアコモから一部急行にも進出します。しかし1961年から急行用の決定版としてキハ58系が登場すると早くも檜舞台から降り、本来の準急に主に使用されます。しかし1966年・1968年のダイヤ改正で準急は急行に統合され、キハ55系は支線等のちょっと格の落ちる急行に使用されました。その後新幹線開業・電化の進展・特急化政策によりキハ58系の活躍の場が狭まるとキハ55系の急行運用は真っ先に置き換えられてゆきました。またこれにはキハ58系の冷房化が進み、非冷房のキハ55系との格差が大きくなってきたのも大きな要因です。そしてキハ55系は次第に普通列車に進出し始めます。
そして1970年代後半はキハ55系の優等列車運用は次第に減少し、1978年10月のダイヤ改正では一部急行廃止による運用整理によりキハ55系が急行に使用されるケースはほぼ全滅し、また同改正で塗装規定が改訂され一般形気動車はそれまでのツートンから朱色1色塗となることになり、これ以降キハ55系も首都圏色になる車が現れ始めました。
当時は今のように情報が多くないので今となっては最初にいつ、どの車が首都圏色になったのかは不明です。しかし旧塗装の一般形気動車同様、1980年に入ってから首都圏色への変更が多くなってきたと思われます。1978年の塗装改訂ではクリーム4号と朱色4号のツートンによる気動車旧塗装が廃止され朱色5号の単色塗り(首都圏色)となったため、厳密にはキハ55系の塗装が朱色5号に指定されたわけではありません。しかし1980年以降でキハ55系が急行に使用される機会はほぼ皆無になっており、他の一般形気動車に合わせて首都圏色にされていったのは自然な流れでしょう。しかし、1980年以降は急行の減量ダイヤ改正が続き、特に55-10、57-11改正では大幅な縮小が行われました。その際に、余剰となった非冷房キハ58系が全国各地へ回され、普通列車用キハ55系を置き換えるというケースが極めて目立つようになってきました。特に2エンジン車のキハ55でその傾向は顕著でした。これは、キハ55の置き換えに使用されたキハ58系の非冷房車は、1エンジン車より2エンジン車が圧倒的に多かったことも理由の1つでしょう。そのためキハ55系は既に余命が長くない車とされ、急行色から首都圏色への変更は全国・全車に広まらないうちに1986年度をもって当系列は姿を消しました。
今回はTomixさんからはキハ26のみ首都圏色が発売されます。バス窓、1段上昇窓、そしてキロ格下げの400番台が発売されるようです。この400番台のロングシート改造車である600番台もこの仲間と言えるでしょう。キハ26はこの600番台を含め、多くの車が長崎や志布志で首都圏色になった印象です。またバス窓は岩国配置で岩徳線や岩日線の印象があります。その他、富山や美濃太田等でも首都圏色が多かった印象が残っています。これに対し四国では最後まで急行色でした。東北はキハ55系があまり多く残った印象がありません。元々キハ58系非冷房車の宝庫でしたから置き換えも早かったですからね。
また今回はキハ26の首都圏色のみが発売され、キハ55は登場しません。しかしキハ55の首都圏色が居なかったかというとそうではなく、特に富山配置で大糸線で使用されたグループに居た印象です。なので折角なのでキハ55も生産して欲しかったのですが…。あ、でもキハ26と55の場合、床下を取り換えればキハ26と55の互換があったような…。キハ58系のような1エンジン車と2エンジン車の車体の差異は無かったように思っていましたが、キハ58系ほど詳しくないのでよく分かりません。
キハ26の首都圏色はまずロングシートの600番台が長編成で通勤列車に使われていた印象ですので沢山欲しいですね。そして1段窓の100番台はキハ55にする分も考慮して買うとして、バス窓は…そんなに沢山要らないですよね。これこそセットではなく単品で出してくれれば十分なのですが。さぁ発売まで1週間となりました。楽しみですね。
キハ屋の私にとっては、毎月コンスタントに国鉄型気動車製品を出すTomixさんに忙しい毎月です。それにひきかえKATOさんは先月のキハ58系モデルチェンジ車以降気動車に関しては全くありません。KATOさんにももうちょっとこの分野で頑張って欲しいものです。まぁ毎月毎月両社から魅力的な気動車が出るとお財布には厳しいですが…。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!