武庫川団地前駅【兵庫県】(阪神武庫川線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県西宮市南東部の武庫川西岸に広がる大規模な武庫川団地の北側に位置する阪神武庫川線の終着駅で、阪神タイガースの2軍の本拠地である阪神鳴尾浜球場をはじめとする鳴尾浜地区への徒歩における最寄駅でもある、
武庫川団地前駅 (むこがわだんちまええき。Mukogawadanchi-Mae Station) です。
 
 
駅名
武庫川団地前駅 (HS 51)
 
所在地
兵庫県西宮市
 
乗車可能路線
阪神電気鉄道:武庫川線 
 
隣の駅
武庫川方……洲先駅  
 
訪問・撮影時
2020年6月
 
 

駅舎です。北を望む。
ホーム終端部の東側にオープン構造の駅舎があり、出入口部分に改札口があります。駅舎ですが、おそらく1984年の開業時より使用され続けていると思われます。駅外と駅舎の間に段差はありません。出入口の左には飲料自動販売機と郵便ポストが設置されています。

現在、飲料自動販売機のうち1台は現在、かつて武庫川線を走っていた赤胴車をモチーフにしたデザインになっています。
また、駅舎の左(西)までホームが延びており、写真左端に車止めがあります。
駅舎の前には小さなロータリーが整備されていますが、周囲に柵が設置されており、阪神タクシー乗り場の部分のみ柵が開口しているため、阪神タクシー専用ロータリーのようです。
バス停留所は駅前に存在せず、最寄りのバス停は約150m南に設けられています。
そして駅の右隣(東)にはスーパー「マックスバリュ西宮上田店」があります。
 
 

駅前の様子です。南(南西)を望む。後方に武庫川団地前駅があります。
駅の南側~西側の一帯は武庫川団地で、多数の集合住宅と一部の戸建住宅で構成されています。
武庫川団地前駅の場所にはかつて、軍需工場である川西航空機(現・新明和工業)の鳴尾製作所が立地していて、武庫川線を介して国鉄線の西ノ宮駅(当時の表記)との間で貨物輸送が行われていました。しかし阪神は標準軌、国鉄は狭軌のため、線路は三線軌条になっていて、1958年の貨物輸送休止後も1980年頃まで三線軌条が残っていました。また、現在の武庫川団地駅周辺には阪神系列の鉄道車両メーカー、武庫川車両工業の工場がありました。
そして駅から約800m南西へ進むと鳴尾浜地区で、鳴尾浜臨海公園、阪神鳴尾浜球場、兵庫県立総合体育館、流通団地などがあります。
阪神鳴尾浜球場はプロ野球・阪神タイガースの二軍の本拠地球場ですが、手狭なため2025年を目途に尼崎市の大物駅近くにある小田南公園への移転を検討しているとの事です(Wikipediaより)。
また、駅の北側にも住宅街が広がっています。駅の西側には甲南電機の本社工場が立地しています。
約300m北西には西宮市立鳴尾南中学校が、約650m南西には西宮市立高須小学校が、約700m北西には西宮市立高須中学校が、約900m西には兵庫県立西宮南高等学校が、約1km西には西宮市立高須西小学校あります。
さらに、南東へ200mほど進むと路線名称の由来となった武庫川の川岸に到達します。

余談ですが、武庫川団地内では2021年春をめどに、かつて武庫川線を走っていた赤胴車のうち1両が保存される予定です。
 
 

改札口です。北を望む。
武庫川団地前駅の改札はこの1ヶ所のみです。後方にロータリーがあります。
ちなみに武庫川団地前駅は無人駅ですが、代替としてカメラ付きインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台設置されていて、右端が幅広通路です。窓口はありません。
改札口の右手前には自動券売機が2台あり、改札を通って右手には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
そして改札の先ですが、ホームとの間に高低差があるため、階段とスロープが設置されています。
改札の左から前方にかけてホームが延びています。トイレと多機能トイレはホーム上に設置されています。
また、駅舎外の左後方には未使用の西側ホームへの出入口があります(フェンス扉で閉鎖されています(施錠されています)。改札はありません)。
尚、武庫川団地前駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニはありませんが、右隣に「マックスバリュ」があり、多少はコンビニ代わりになると思いますw
 
 

吊下式の駅名標です。電照式です。
阪神電気鉄道の新デザインで、駅ナンバリングも併記されています (HS 51)。
また、下部には広告が掲載されています。
 
 

武庫川団地前駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、普段は左側(東)のホームのみを使用していて、右側(西)のホームは未使用状態です。
ホーム有効長はギリギリ2両分で、武庫川方(手前側)では停車中の車両を撮影できません。
ホームドアは未設置で、ホーム幅は一定の広さが確保されていますが、駅舎への階段が干渉する終端部(写真奥)は狭いです。未使用の西側ホームは全長にわたり狭いです。
上屋ですが、東側ホームは全2両分に設置されているものの、未使用ホームには全く設置されていません。
ホームには手前から冷暖房完備の待合室、多機能トイレ、トイレ、公衆電話、ベンチの順に設置されています。公衆電話とベンチの間に改札口への下りスロープが、ベンチの先に改札口への下り階段が設置されていて、その先には駅舎・改札口があります。ホーム終端部近くにもベンチがあります。
写真は終端方(南)を望む。
 
 

こちらは武庫川方(北)を望む。
右が発着ホーム、左が未使用ホームです。
改札内で改札口や発着ホームと未使用ホームを結ぶ連絡通路は存在せず、前述の通り未使用ホームへは改札外の駅舎西側から直接出入りする形になります。
 
 

武庫川方を望む。
右が発着ホームからの線路、左が未使用ホームからの線路です。
この先、右へカーブして住宅街の中を北東へ走り、武庫川の堤防の手前で左へカーブすると以前の終着駅であった洲先駅へと至ります。
前述の通り、以前の武庫川線は国鉄線の甲子園口駅を経由して西ノ宮駅(当時の表記)まで貨物列車用の線路が通じており、1958年の貨物輸送休止後も昭和50年代半ばまでは三線軌条が残っていました。
 
 

終端方を望む。左が発着ホームの線路、右が未使用ホームの線路です。
すぐ先に車止めがあり、その先に未使用ホームと駅外を結ぶ通路が左右方向に延びています(出入口は左側にあります)。
その先には武庫川団地の北端部を北西~南東に走る幹線道路が横切っています。
 
 
あとがき
私が武庫川団地前駅で下車(乗車)したのは1999年、2006年、2011年、2018年、2020年の計5度と、意外と多いですw 1999年は阪神武庫川線の乗りつぶしのため、2006年は武庫川線の単純乗り鉄のため、2011年は武庫川線の車窓風景撮影のため、終着駅ゆえに必然的に駅の外に出ました。そして2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇達成)。しかし2年後の2020年に使用車両が赤胴車から5500系に変更されたため、改めて訪問しました。小規模な終着駅で、関東で言えば東急のこどもの国駅に近い感じです。また、駅の南側に武庫川団地が控えているため、利用客は多かったです。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り列車(大阪・神戸方面)に乗り換えて大阪駅で下車します(新大阪~梅田でOsaka Metro御堂筋線を利用してもOK)。そして大阪駅に隣接する阪神電車の大阪梅田駅から急行・西宮行きに乗り武庫川駅で下車(尼崎行きの場合は尼崎駅で快速急行・神戸三宮行きに乗換)、さらに武庫川線電車に乗り継いで終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪(難波)からですと阪神なんば線の快速急行・神戸三宮行きに乗って武庫川駅まで行き、武庫川線に乗り継いで終点下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にスーパー「マックスバリュ」はあるものの、コンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は存在しません。最寄りのコンビニは約250m南の「ローソン」で、最寄りの飲食チェーン店は約450m西の「メルカードむこがわ」内にある「マクドナルド」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神武庫川線を乗り鉄される際は、武庫川団地前駅ですぐに引き返さずに一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)