身延線区間を各停に比べて1時間ほど早く走破する373系ふじかわ号。名前の通り、富士川に沿って走る身延線の特急列車です。中部横断自動車道の区間開放が始まりふじかわの利便性は下がっていますが、花火大会で有名な内船、日蓮宗の総本山久遠寺のある身延山、有名温泉街下部などなど、身延線沿線の要所へ高速で送ってくれる身延線のヒーローです。

【沼久保駅を通過するふじかわ】

走行区間は東海道本線静岡駅から身延線(&中央本線)甲府駅。富士駅からは身延線に乗り入れ、進行方向が変わります。もちろん東海道線区間も速いです。数ある駅をすっとばし、自身の名前とおなじ富士川駅まですっ飛ばして走ります(笑)

【富士川駅を通過する富士川】

でもやはりふじかわ号の本領発揮は身延線区間。甲府へ向かう道中、西富士宮駅から先は単線区間になるのですが、各停は複線化している駅でふじかわに道を譲り、その合間を縫ってグングン進みます。

【東漸寺の参門前を通過する373系ゆるキャン△梨っ子号】

急坂、細~い橋、狭いトンネル、身延線で使用されるまでに数々の問題をクリアし営業運転に至った車両とも聞いています。

【芝川図書館裏の細~い鉄橋を渡るふじかわ】

実際に大昔に作られたトンネルを潜っていくふじかわ号を見に行ってみたのですが、ヒヤヒヤするほどギリギリの間隔しかないところを高速で駆け抜けて行きました。素晴らしい…。

【細いトンネルを通過するふじかわ】

高速でカーブしながら細いトンネルに入って行くふじかわ。あまりの凄さにシャッターを切りつつカメラをバシバシ叩いて拍手してしまいました。アホですね私…。よくみると乗員さん笑ってます。そりゃ撮影しているカメラをぶっ叩いているヤツが居たら笑いますよね。高速シャッターの連射で撮ったのですがブレた写真だらけでした。まともに撮れたのがあってよかったです。針に糸を通すような道を事故も無く年中無休で走るふじかわ。数年前に大きな台風がやってきた折、身延線、東海道線の一部区間が不通となってしまったことがありましたが、復旧も迅速でその後問題も起こさず走り続けています。二度目ですが、本当に素晴らしい…

【由比の山壁崩落現場補修&身延線復旧直後の富士川駅を通過するふじかわ】

製造されてから25年が過ぎ、アラサー電車となった373系。40年走り続けてきた踊り子の様にこれからも末永く身延線の特急として走り続けて欲しいです。

さいごに、下部温泉駅で上下並んだ20周年ヘッドマークふじかわ号と試運転表示のふじかわ号を。