YC1系1200番代 所属:崎サキ YC1-1204

 

 この車両は今年の8月に投入されたYC1系の増備車になります。

 3月のダイヤ改正で運用を開始したYC1系は基本的に2両1ユニットで運用されていましたが0番代ユニットと100番代ユニットは中間の連結器が電気連結器付きの密着連結器で分割が可能な構造になっていました。

 そして8月のダイヤ修正以降は0番代ユニットと100番代ユニットのこの構造を生かして3両編成の列車が誕生しました。基本的に頻繁につなぎ替えるものではないため現在のところ3両編成の車両は固定されています。そのためこの車両も中間に封じ込められています。

 ジャンパ線をつないでいたキハ200系と異なりYC1系は電気連結器で配線をつなぐため中間部分の連結器周りはシンプルになっています。

 

 車内は3月のダイヤ改正登場の量産車と変わりなくロングシートメインで車端部に1ボックスのみボックスシートがある構造に変わりはありません。この点は1100番代も1200番代も変わりありません。ロングシートは0番代と比べ背もたれのクッションの面積が減らされていますが背もたれの高さは上げられています。

 1200番代はトイレがない車両のため置き換え前のキハ200形とキハ220形の3両編成では2箇所あったトイレは1箇所に減っています。

 

 この車両は中間に入るためようやくYC1系の貫通構造が生かされるようになりました。従来のキハ200形とキハ220形の編成と異なり貫通路に扉があるため1両ごとに区切られる構造となりました。

 基本的な構造はメーカーが違いますが日立製の近年のA-trainと一緒でユニット構造の運転席を扉で区切る形となっていますが助手側の方を運客仕切戸で区切るのは逆パターンです。

 現在は中間に封じ込められているとはいえ運転席は先頭に出るところのものと変わらずホーム確認モニターなども健在です。ただし、窓の向こう側に見える風景は相手車両の妻面に窓がないため絶壁となっています。

 

 運賃表は従来の車両では先頭になるとき以外は消灯していましたがYC1系では中間に入るときでも動作しており量産車では廃止された扉上のLCDの代わりになっています。

 

JR型気動車・・・・・まとめ