昭和50年代でしたか、アンアンやらノンノやらで
「今清里高原がナウい」という特集がバンバン組まれたことで
清里ブームに沸いた清里高原の観光拠点、
清里駅にやって来ました。

小淵沢方は、小諸方に比べて本数が少なすぎやしませんか?

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別にブームが来たからというわけではなく、1976(昭和51)年に
改築されたコンクリート駅舎がお出迎えです。
白くて面取りされてて、おいしそうな駅舎です。

右側に箱のようにこちらに飛び出しているのはトイレです。
アメブロのトップブロガー「あるきんぐ」さんなら駅便(駅のお便所)
と表現されていますよね。
なかなかしゃれたデザインの駅便だと思うのですが・・・
「あるきんぐ」さんにもぜひ訪問いただきたい駅便です。

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駅舎の手前の方には、C56形蒸気機関車の149号機が
保存されています。
小海線で活躍した蒸気機関車なんだそうで、
北杜市の市民有志がメンテナンスをされているそうです。

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駅舎入口は和風なんだか洋風なんだかなドアに
交換がされていました。
完成した当初はアルミサッシだったのかな。

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駅舎に入ると、斜めのお屋根の下の斜めの天井。
なんだかウッドな雰囲気が伝わって来ますよね。
コンクリ駅舎でこんな温かみを感じることは
そうそうはないですよ。

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駅舎奥から振り返ると、ちょっとした待合所と
右側には、峠の釜めしで有名な群馬は横川の「おぎのや」さん。
コロナの影響で休業中になってました。
むぅ、横川まで行かなきゃ、ダメ?
休業中と聞くと、余計におなかがすくのはなぜだろう?

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改札口には昔ながらのラッチが1基と、簡易Suica読み取り機が1基。
ここ、東京近郊区間なんですよね。
何年か前に東京近郊区間が拡大されて、
総武本線・内房線・外房線全線や、上越線・水上駅までなどが含まれるようになり、
Suicaが使えて便利! になった反面、
往復切符で途中下車したろ! というのんびり旅が難しくなりました。
(いわき駅や松本駅はさすがに「東京近郊」と言うには無理があるでしょうに)

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改札を入るとそこは小淵沢方面上り1番ホームです。
辰野駅でも見かけましたが、山梨・長野エリアでしか見かけない
縦型駅名標ですよね。

改札の上にやけに古風な駅名の扁額がかかっていますが、

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晄嶽さん揮毫の駅名標でした。
いつも思うのですが、旧駅舎の時ってコレを使ってたのかな?
それとも新駅舎落成記念とかで揮毫してもらうのかな?

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そして上屋の柱には、国鉄時代の遺産がくくり付けられていましたよ。
琺瑯板の方面表示です。

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清里駅は2面2線構造で、構内踏切で結ばれています。
・・・が、これが野辺山方の端っこのその先にあって
とにかく大回りで遠いんです。

「あずさ」で小淵沢まで来て小海線に乗り換え、
清里に着いたどー! と思ったら、
反対側の改札までがとにかく遠いというトラップ。

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小諸方面のホームには、溶岩?で造られた庭園があります。
八ヶ岳をイメージしたものなんだそうです。
清里高原は八ヶ岳山麓に広がる牧草地にできた観光地ですもんね。

むかーしむかし、八ヶ岳と富士山が「自分の方が高い!」と
ケンカしたことがありまして、神様が仲裁に登場。
双方の峰に樋をかけて水を流し、流れていった方が低いという判定です。
果たして水は・・・富士山の方に流れていきました。
納得いかない富士山は大噴火・・・ではなく大激怒。
「八ヶ岳、生意気だぞこの野郎」と言って蹴りを入れたところ
八ヶ岳の山が崩れて、富士山の方が高くなったとか。

八ヶ岳、いじくそでカワイソス。

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小諸方面の下り2番ホームにも、昭和の遺産がありましたよ。
こっちの琺瑯板は小淵沢方面と違って水色っぽい。
上屋もなく日晒しだから、色褪せちゃったのか、
もともとの色だったのか。
謎です。

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2番ホームの外側には線路がありまして、
かつては2面3線構造だったのかな?

さてさて。
清里はアンノン族にもてはやされて一大ブームになりましたが、
現在はだいぶ落ち着いた観光地になっています。
とはいえ、行楽シーズンには道路は渋滞しますし、駅前の通りも
人出がすごい。
60代くらいの方も案外と多いようなのですが・・・元アンノン族だな!

ご家族連れにはおススメの観光地ですよ、清里高原。
ぜひ小海線に乗ってきてね!

koumisen
「長野支社からは忘れられちゃったけどね!」