乗車券・普通列車グリーン券 京都→大阪 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

日付が不鮮明ですが、昭和53年6月に東海道本線京都駅で発行されました、「京都→大阪」の乗車券・普通列車グリーン券です。

 

 

大阪印刷調製の券となります。

 

普通乗車券と普通列車グリーン券の一葉券=「片Bグ」は、東京印刷調製の首都圏地区の券は見かけますが、それ以外の地区の券となりますと、今回ご紹介いたしました券しか見た事がありません。

 

当時のグリーン料金は既に大人・小児とも同額で、普通列車グリーン券の単独券には小児断片はありませんが、「片Bグ」は普通乗車券が小児半額となるため小児断片が設けられており、この券の小児断片には「170」と印刷されておりますが、当時の京都→大阪の普通運賃は大人340円でしたから「170」は小児運賃で、これにBグリーン料金が100kmまで700円、双方を合算して大人1040円となり、小児断片を切断して小児用として発売した場合は870円でした。

 

京阪神地区の普通列車のグリーン車は、昭和55年8月24日に営業を終了しておりますが、平成31年3月16日より新快速の一部列車で、有料座席サービス「Aシート」車両が導入され、本日2020年12月1日より2021年2月28日まで、試験的に12席分を指定席として販売する事になりました。

 

「Aシート料金」はグリーン料金ではありませんが、座席はJR東日本の首都圏地区の普通列車のグリーン車に近く、もし現在でもJRの硬券の通常発売が残っていたとしましたら、新しい硬券が出ていたかも知れません。