European Rail Timetable (ヨーロッパ鉄道時刻表)November 2020 NEWSLINE の日本語抄訳です。

 

国際列車

ユーロスターでは、週ごとに時刻表をチェックしているが、現在、ロンドン - パリ間では1日2~3本の列車を各方向に運行しており、ロンドン-ブリュッセル間では2本の列車が運行されている。

ヨーロッパ全域でコロナウイルスの感染者が増加しているため、ドイツとオーストリア、スイスの両都市を結ぶナイトジェット(Nightjet)便は、11月8日から12月2日までの間、すべての夜行列車の運行を停止される。影響を受けるサービスは以下の通り。

  • 470/471 チューリヒ - ベルリン
  • 40470/401 チューリヒ - ハンブルク
  • 490/491 ウィーン - ハンブルク
  • 40490/40421 ウィーン - デュッセルドルフ
  • 50490/50425 ウィーン - ブリュッセル
  • 420/421 インスブルック - デュッセルドルフ
  • 40420/40491 インスブルック - ハンブルク
  • 424/425 インスブルック - ブリュッセル

 

 

 

イギリス

モントローズ(Montrose)-ストーンヘブン(Stonehaven)間の路線は、8月12日の脱線事故の後も閉鎖されたままで、11月下旬まで運行が再開される見込みはありません(Table222)。そのため、現在の暫定的な時刻表は追って通知があるまでそのままになっている。

 

 

 

スイス

12月7日までインターラーケン・オスト(Interlaken Ost)-マイリンゲン(Meiringen)間でバス代行運転されている(Table561)。

 

 

 

スペイン

・IC 697/694トーレ・デル・オロ(Torre Del Oro)号のバルセロナ(Barcelona) - セビリア(Sevilla)間の所要時間が75分短縮されました。これまでは全線在来線で運行されていたが、バルセロナ - カンプ・デ・タラゴナ(Camp de Tarragona)間とコルドバ(Córdoba) - セビリア間では高速線を利用しています。これは軌間可変装置を備えたS-121型電車の使用により可能となった(Table661、671、672、678)。

 

・2020年10月27日にはザモラ(Zamora)-プエブラ・デ・サナブリア(Puebla de Sanabria)間に110kmの高速鉄道が開通し、マドリッド-オウレンセ(Ourense)間の所要時間が約30分短縮された(Table680)。しかし、プエブラ・デ・サナブリア(Puebla de Sanabria)への新駅であるオテラ・デ・サナブリアAV(Otera de Sanabria AV)(プエブラ・デ・サナブリアの東5キロに位置)の完成までには、(2020年11月段階で)あと1ヶ月はかかると思われる。マドリッドからプエブラ・デ・サナブリアへは、西に52キロ離れたア・グディーニャ(A Gudiña) へ移動すること。

 

・サンティアゴ・デ・コンポステーラを経由してア・コルーニャ(A Coruña)とオウレンセを結ぶアヴァント(Avant)は、オウレンセでのマドリッド発着列車との乗り継ぎが可能になるように変更された。アルビア(Alvia)4185/4254 マドリッド - サンティアゴ・デ・コンポステーラ間がポンテベドラ(Pontevedra)発着に延長され、新たに、ア・コルーニャとの接続サービスが加わった。

 

・ポンフェラーダ(Ponferrada)からビーゴ(Vigo)への新しい早朝の地域間列車(RE)が導入され、すでに設定されているビーゴ発の午後便とのセットで運行される(Table682)。

 

→ブログ筆者補足 スペイン高速鉄道について、文中の列車種別アヴァント、アルビアについては、別のブログでもまとめております。ご参考下さい。

 

 

 

スウェーデン

スウェーデンとノルウェー・デンマーク間の長距離国際列車は、少なくとも12月12日までは運航を停止。

モーラ(Mora)-エステルスンド(Östersund)間の2020/2021シーズンの冬期運行は休止している。(Table766)。

 

 

 

フィンランド

(ERT 11月号の)フィンランドの時刻表については全面的に更新され、12月12日まで有効となりました。これまでのスケジュールは、主にTable791、794、795の運行へ影響を与える軌道工事のため、軽微な修正のみが行われている。

 

 

 

ドイツ

2020年11月1日にマンハイム(Mannheim)~シュトゥットガルト(Stuttgart)間の高速鉄道が再開されたことを受けて、今月はドイツの時刻表全体が全面的に更新された。

長らく遅れていたベルリン・ブランデンブルク空港は10月31日にようやく開港した。この日から、ベルリン・シェーネフェルド空港駅に発着していた全列車が、新しい空港駅に発着地が変更された(結果、時間調整が行われている)。現在、新空港とベルリン中央駅間では、強化された地域サービスが運行されており、その時刻はTable847に記載されている。

 

オーストリア

この地域でのコロナウイルス(COVID-19)の感染率が上昇しているため、現在、ツインシティライナーによるウィーン - ブラチスラバ間の高速双胴船サービスはすべて休止されている(表999)。

→ブログ筆者補足 このツインシティーライナーは船舶サービスの情報です。

https://www.wien.info/ja/travel-info/to-and-around/twin-city-liner

 

 

チェコ共和国

チェコ共和国は多くの鉄道サービスが停止し、必要最低限の移動のみが許可されている状態。

 

 

 

ハンガリー

Table 1260 では、ブダペスト(Budapest) - エゲル(Eger)間の運行頻度が 2 時間間隔から 1 時間間隔に増加しています。このため、以前はブダペスト - シャートラルヤウーイヘイ(Sátoraljaújhely) 間を 1 時間ごとに 2 本の準高速列車が運行されていましたが、現在は フゼザボニー(Füzesabony) - シャートラルヤウーイヘイ間の低速列車(Slow Train)としてのみ運行されています。しかし、新たに設定された毎日運行のインターシティ(Intercity、IC)は、ブダペスト - シャートラルヤウーイヘイ間を高速で結んでいる。工事のため、Table 1270 に記載されているほとんどすべての低速列車は、現在では ニーレジュハーザ(Nyíregyháza)での乗り換えが必要。

→ブログ筆者補足 上記事内の列車種別ですが、NEWSLINE本文には、Semi-fast trains、slow trainsと記載がありましたので、それぞれ準高速、低速と訳しております。これは列車種別というよりも優等列車、到達時間に応じてつけられた名称かと。なお、ハンガリー国鉄のオンライン時刻表で同区間の列車を検索すると列車種別はSz、VESzとつけられていますが、正しい意味は掴みかねています。

 

なお、NEWSLINEのPDF原稿は下記リンク先から入手可能です。

 ERT Newslines Nov 2020

 

 

以上となります。