皆様こんばんは。ホームページ及びブログ管理人の神@北見です。

 

先ほどはKATOさんから出たてのホヤホヤのキハ28 3000、キロ28 2500にメスを入れるという大胆なことをしてしまいました。そしてそのとばっちりを喰らってTomix製のキハ28 3000/キロ28 2300・2500の床板が機関予熱器無しになってしまいました…。

 

先ほどは、この「Tomix製のキハ28 3000/キロ28 2300・2500」を1両潰してKATO車を1両修正すると書きましたが、この機関予熱器をもがれた床板は何か使い道は無いのでしょうか?

 

 

あ、あった!!

 

 

↑光線状態が、ホーム屋根のせいで影と日当たりのまだらになり床下が潰れてしまっていますがご了承願います。この車良く見ると機関予熱器がありません。

 

機関予熱器はその名の通り機関の予熱の他、運転時において機関冷却水の加熱も行うことができ、機関冷却水を暖房に使用していた当時の気動車では特に停車時や惰性時などアイドリング中における暖房能力低下時に暖房を補う意味でも使用されていました。2エンジン車では機関という熱源が2つあるので従来のWH101Aという機関予熱器で十分でしたが、1エンジン車の場合は特に室内暖房という面においてその能力が不足します。そのため1エンジン車のみ製造の途中からその能力が増強され、北海道用はWH300へ、本州用はWH250へと設計変更されます。

 

全国単一系列で新製され使用されていた国鉄時代は良いですが、JRに移管されると地域を跨いだ広域転配はほとんど見られなくなります。すると四国や九州に閉じ込められたキハ58系等ではこの機関予熱器が不要という事態になります。そこで、九州や四国ではキハ58系の機関予熱器を撤去するという車両が一部に現れました。

 

↑キハ58 178。 後位側の機関予熱器が撤去されています。ちなみに前位側は残っています。

 

↑キハ58 728。この写真では後位側の機関予熱器が撤去されています。ちなみにこの車は前位側も撤去されています。

 

↑キハ28 2419 機関予熱器が撤去されています。

 

 

九州では、主に鹿児島など南九州の車でキハ28・キハ58ともに撤去例が目立ちました。九州北部ではあまり撤去例がありません。またキハ58の場合は撤去車は2基とも撤去されます。

 

四国ではキハ58の後位側のみ撤去する例が見られました。しかしキハ28の撤去例は先のキハ28 3013以外見たことはありません。

 

調査結果では、キハ28のモデルチェンジ車では、キハ28 3013と3024の2両が機関予熱器を撤去されています。

 

↑キハ28 3013です。先に挙げた写真のように機関予熱器がありません。ちょうどTomixさんからキハ58・28の四国色モデルチェンジ車が発売されたばかりなので、これに転用できそうです。やるかやらないかは別として…。

 

↑キハ28 3024です。シーサードラーナー色になっていましたが、2000年ミレニアムで急行色に復元され、そのまま廃車となっています。これも機関予熱器が撤去されていました。しかしこの車は4VKの吸気口が窓間にあるKATO製に該当する車なので、再現するとなると、KATO製の誤った表現の機関予熱器を切除しておわりで良さそうです。

 

試しに、先ほど機関予熱器を切除されたTomix製床板をキハ28に装着してみました。

 

↑うーん、ちゃんと機関予熱器撤去車らしい雰囲気になりますね。但し先に述べた通り該当車が極めて少ないのが問題ですが…。

 

とりあえず先ほどKATO製品に機関予熱器をもがれた床板は、使い道がないわけではないことが分かりました。といっても大量には消費できないですけどね。

 

というわけで機関予熱器の小ネタでした。

 

それでは皆様次回もお楽しみに!!

 

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にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。