皆様こんばんは。ホームページ及びブログ管理人の神@北見です。
先月末はKATOさん、Tomixさんとも気動車関係の新製品が目白押しでキハ屋は私には非常に忙しい週末でした。そしてKATO製キハ58系モデルチェンジ車については、1エンジン車の床下形態について以前より懸念していた事態がそのまま現実となって製品化されてしまいました。
↑キハ28 3000の床下。
↑キロ28 2500の床下。
ご覧のように、今回発売されたキハ28 3000とキロ28 2500の床下の機関予熱器の表現は、平窓車(正確には本州用では12次車以前)と同じ形態で製品化されてしまいました。キハ28・キロ28は13次車以降(キハ28 454~、キロ28 190~)では機関予熱器が従来のWH101Aから能力アップした新型のWH250に設計変更され、形状や位置が大幅に変わっています。しかしKATO製品では平窓製品と同じ表現です。ちゃんとTomixは27年前から正確な形態でモデル化しているのに…。
KATO製品が平窓車と部品流用ならば止む無しなのですが、KATO製品の床下は水タンクが平窓車と異なりちゃんとFRPタンクとなっており、一応モデルチェンジ車用に用意されたものと思われます。その際にちゃんと再現して欲しかったというのが本音です。
↑感じ方は人それぞれですが、私はこの形態では全く納得がいきません。
そのため、これを修正することにしました。じつはこうなることに薄々気づいていたので、予め用意していました。
↑Tomix製キハ28 3000/キロ28 2300・2500の床板です。
いろいろ修正方法を前から考えていましたが、形態の正しいTomix製床下から機関予熱器周りを切り取って移植するようにしました。
↑Tomix製床下の、形態の正しい機関予熱器周り(赤丸で囲った部分)を切り取ります。
↑カッターナイフで切り取ります。床板は傷ついても良いので、機関予熱器を傷つけないよう気をつけます。
↑先ほど切り取った機関予熱器周りを、KATO製の床板に移植します。
↑KATO製床下の機関予熱器を切除します。さようなら~
↑先ほど切除したTomix製の機関予熱器周りを瞬間接着剤でKATO製床板に接着します。
↑無事に完成です。
↑最初からこの形態だったら何も問題なかったのに…
↑奥が改造前で、手前が改造後(修正後)です。やっとキハ28 3000らしくなりました。
続いてキロ28 2500も施工します。手順は全く同じです。
↑KATO製の床板に、Tomix製床板から切り出した機関予熱器周りを移植します。
↑KATO製床下から機関予熱器周りを切除します。
↑Tomix製の機関予熱器周りを瞬間接着剤で接着します。
↑完成です。やっとしっくりくる形態になりました。
↑モデルチェンジ車はこうじゃないとらしくありません。
↑うーん、いい感じです。
↑Tomix製のキロ28(急行のりくらセットのキロ28 2309:手前)と並べてみました。やっと同じ形態になりました。それは当たり前です、Tomix製の機関予熱器周りを移植したのですから。
この改造というか修正、思ったより簡単に出来ました。しかしそもそもこの修正には問題があり…
↑もともと部品取り用にジャンク品や余剰品を集めてありました。こういった種車から床板をはぎ取って、機関予熱器周りを移植しなければなりません。
つまり、KATO製キハ28 3000・キロ28 2500 1両を修正するのに、Tomix製キハ28 3000やキロ28 2300/2500を1両潰して機関予熱器周りを流用しなければなりません。こんなの本末転倒です。それならば最初からTomix製品を使えば良いではないか?となってしまいます。3Dスキャンとかレジンによる複製とか最近は方法があるかもしれませんが敷居が高くなかなか手を出せません。ただし、KATOのキハ28 3000はTomix製と微妙に製造ロットの違う車を模型化していたり、キハ・キロともに便所窓が白い表現で出ていたりとちょっとずつ差異があります。KATO製に対する需要は一定数存在するでしょう。とりあえず形態は修正できましたけどなかなか困ったものでした。こんな細かい点気にしなければ問題ないのでしょうが…。実車や模型に対する感じ方は人それぞれですが、私はこの点は気になって仕方ありませんでした。
今回は先日発売されたKATO製キハ28・キロ28の形態修正でした。久しぶりにカッターナイフや接着剤を使ったような気がします。この勢いで次の急行編成整備も手を出してみようかな!?
それでは皆様次回もお楽しみに!!
是非私のホームページ
http://kami-kitami.sakura.ne.jp/index.html
にもキハ58系各車の解説がありますのでご覧になってください。