空港の外に出ると北見行きの空港連絡バスが停車していました。
ですが…これには乗りません。
レンタカー店のマイクロバスに乗り込み、空港から走ること数分のニッポンレンタカーで手続きをして、レンタカーに乗り込みます。
それでは、当ブログ初、レンタカーの旅、スタートです!
カーナビに従うといきなり裏道に入ってしまいました(笑)
車窓にはこんな景色が広がります。小雨なのが残念ですが…
シラカバ…!
本当に北海道に来ちゃったんだ…とようやく実感。
テンションがかなり上ってきました(笑)
あちこち交差点を曲がっていくとやがて道の突き当たりに駅が現れました。
車を停め、入ってみます。
ここは釧網本線藻琴駅。
1面1線の小さな駅です。
駅舎は開業当時からのものだそうです。
駅舎内では喫茶店「トロッコ」が営業しています。
駅舎の外にはこんな看板が。
網走番外地という映画の舞台となったようですが…残念ながらよく知らないのです。
やがて、なにやら展望台付きの駅が見えてきました。
ここが北浜駅。
2月に訪れて以来7ヶ月ぶりくらいの再訪です。
あのときは団体ツアーだったので人も大勢でしたが、今回は少ないですね…
車窓右側にはこれまた2月に訪れた濤沸湖の姿が。
あのときは小さく感じましたが、実は奥で広がっていたようでしばらくの間その湖面を眺めることができました。
とある看板のあるパーキングで車を止め、外へ。
ここは小清水原生花園という場所。
オホーツク海と濤沸湖に挟まれた長さ8kmに渡る細長い砂丘の上に6月~8月(見頃は6月中旬~7月下旬頃)にかけて、エゾスカシユリやエゾキスゲ、ハマナスを始めとする花々が自然に咲き乱れるのです。
そして、その最寄りなのが臨時駅原生花園駅。
毎年5月1日~10月31日までの期間のみの営業で、原生花園ノロッコ号や原生花園スタンディングトレインといったここを目指す臨時列車が運行されたこともあります。
駅舎内はこんな感じ。夏にはここで記念入場券などが販売されているようです。
臨時駅ですが、通常の駅とつくりはほとんど変わりません。
海側に進むと原生花園なのですが、すでに花の時期が終わっており、雨も降っているので行かず、車に戻ります。
カーナビに従って国道244号線から脇道へ。
ところどころに↑の表示があり、そのたびに車が大きく跳ねます。
なんでしょうかね…この段差は…
しばらく走り、斜里の街に入って知床斜里駅に到着。
知床の玄関駅とあって他の駅より大きな駅です。
このときは伊豆急行のTHE ROYAL EXPRESSが北海道に来ている期間だったのでポスターが貼られていました。
見たかったのですが、残念ながら日程が合わず…
中に入ってみます。
みどりの窓口と待合室が設けられています。
奥には知床の観光案内所がありました。
ここで、みどりの窓口へ行って「北の大地の入場券」を購入します。
去年のわが街ご当地入場券、北の40入場券に続けてまたも記念入場券が発売されています(笑)
入場券を買ったということで、駅のホームに入ることができました。
知床斜里駅は2面3線の駅。
2・3番線には跨線橋で移動します。
ここにもTHE ROYAL EXPRESSの横断幕が。
知床斜里駅の駅名標。昔はここから根北線という路線が分岐していましたが、1970年に廃止されています。
世界自然遺産・知床の玄関口なのですが、知床へ行く方で鉄道利用なのはどのくらいいるのか…
跨線橋脇になにやら古いコンテナが置いてありました。
ペリカン便のコンテナからペリカンマークを消したような塗装です。
すでにペリカン便はサービス自体が統合によって消滅しています…
こちらはもう一つのタイプの駅名標。
駅前の斜里バスターミナルにはちょうどウトロ温泉行きのバスがやってきていました。
それでは、知床半島に入る前にちょっと寄り道します。
国道244号線を根北峠方向に走ることしばらく。
なにやら古い途切れたアーチ橋が現れました。
これは越川橋梁。正式名称は第一幾品川橋梁といい、国鉄根北線越川~上越川間の橋として設けられましたが、結局使用されることはありませんでした。
先ほど簡単に紹介しましたが、国鉄根北線は斜里(現在の知床斜里)~根室標津間を結ぶ予定として建設が開始されました。
越川橋梁は1939年に建設が開始され、悲惨なタコ部屋労働によって11名の労働者が命を落としたと記録されています。
結局太平洋戦争の開戦に伴い、1941年に橋はほぼ完成したまま工事は中断。
戦後になって斜里~越川間は建設が再開され、1957年に営業を開始しましたが、越川~根室標津間は建設が再開されることはなく、そのまま未成線となってしまいました。
1970年には営業区間も廃線となったためこの橋に列車が走ることは永遠にないでしょうね…
10連の橋は国道の拡張工事によって真ん中部分が撤去されています。
そんな未成線遺構を後にし、いよいよ知床に向かいます!
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