先日の3連休はちょっと山に出かけていたので模型はほとんど触らなかったけど、今週末は引き続きアルペンルートの保線作業をしている。
機関車重連で自作クリーニングカーを牽引してぐるぐるぐるぐる走らせていた。
これがウチの保線作業車。
ドイツ鉄道の BR232とBR234の重連。
通称Ludmilla(リュドミラ)。
どちらも元東ドイツ鉄道所属のディーゼル機関車でソ連製。
この2両に自作クリーニングカーを牽かせる。
この機関車は6軸なので集電性が高く、重連にすることでさらにパワフルになってガビガビの線路でもギクシャクしながらとにかく前へ前へと進んでくれる。

ところがある場合で機関車の3軸台車がまるごと脱線する。
ここだ。
この現象は前からたまに発生してたけど、頻度が少ないからあまり気にしていなかった。
でも、今回は脱線頻度が多くなった。
これは何とかしなきゃいけない。

怪しいのはジョイント。
指先でなぞってみたり、貨車を使って通過テストをしてみたりした結果、車輪がジョイナーに軽く当たっていることがわかる。
でも、台車まるごと脱線するほどの接触とは思えない。

もう一度機関車を走らせて脱線場所を通過するところをじっくり観察したら、ガッてなって車体が浮いて脱線した。
うそだぁ…どーゆーこと?

そこで、第1ループ線の中に入って間近で観察しながら脱線場所を行ったり来たりさせてみたら、なぜか脱線どころか車体が揺れることもない。

そんなはずないなぁ。

もう一度アルペンルートを周回させてみよう。

ガッ、ガガガガガガー。
ほーらやっぱり。

なんで?

もう一度、じっくり観察してみたら、なんと脱線場所に差しかかる前から1番前の車輪が1つ脱線してるじゃないか。
この脱線した車輪がジョイナーに当たって車体が浮いて台車まるごと脱線というのが答えだった。

さて、最初の脱線はどこで起きてるんだろう。
ここだった。
この第2ループ線で車輪1つ脱線して何の問題もなく第1ループ線まで走ってきてさっきのところで台車ごと脱線。

ここの脱線はなぜ起きるのか。
カックン接続。
敷設したときはこんなじゃないし、ハンダで固定もしているのにこのありさま。
経年で少しずつずれていったんだろうけど、機関車を周回させているうちにさらに悪化したんだろうな。

ここを修復しなきゃだけど、できるのか?
ループの中。
クリアランスは60mm弱で複々線の内側。
手もまともに入らないし、工具だってなかなか使いづらい。

線路を敷き直すにしても、線路にニッパーが届かない。

そこで
ペインティングナイフで線路を浮かせて、横から無理やりニッパーを入れてバチンっ!

反対側も同じようにバチンっ!

カーブからストレートになるところで線路を切断してフレキシブルレールを敷き直す。

上手いこと線路を剥がすことができた。

これはひどい。

新しいフレキシブルレールを現物合わせでカットして敷設。
ここが新しいジョイント。
もっと奥のストレート部分で繋げたかったけど、カーブ区間の距離が800mm近くあってKATOのフレキシブルレールではこれが限界。
ちょっとカックン接続だけど、まだ新しいフレキシブルレールは固定してなくて、ジョイナーで押さえてるだけの状態だから仕方がない。
とりあえずフレキシブルレールの長さを確認。
そして、この状態で走行試験。
脱線はなくなった。

最後に線路をゴム系接着剤で固定して出来上がり。

うん、悪くない。

もう脱線しなくなった。

アルペンルートの片側が開通。
最初に走ったのはSBB(スイス鉄道)のゴッタルドパノラマエクスプレス。
機関車が丸目のRe4/4なのが個人的に残念だけど、角目に更新されたRe420が手に入らないからこれで我慢。

では、動画をご覧ください。

「小さなヨーロッパと小さな鉄道」の歴史

全ての始まり

https://gut.blog.ss-blog.jp/2010-09-01


サヨナラレイアウト

https://gut.blog.ss-blog.jp/2012-04-29


屋根裏ワンダーランドの始まり

https://gut.blog.ss-blog.jp/2016-06-13