■36ぷらす3
今年元旦の記事でもお伝えした、JR九州の12番目のD&S列車36ぷらす3」が10月に運転を開始しましたので早速乗車してみました!
 
今回から全5回に分けて、乗車記をお伝えしていきます。
 
36ぷらす3」は5日間かけて九州各県を1周するような運転体系なのですが、クルーズトレインのように通しで乗車するわけではなく、1日ごとに乗車できるようになっています。
逆に通しで乗りたい場合も、1日ごとに予約する必要があります。
また、宿泊設備はありませんのでホテルは別に取らなくてはなりません。
 
今回乗車したのは、秘境駅として知られる宗太郎駅などに立ち寄る「緑の路」(宮崎空港→別府)コースです。
 
やってきたのは、始発駅の宮崎空港駅
列車名の「36ぷらす3」とは、36とは九州が世界で36番目に大きな島であること。
ぷらす3とは「驚き、感動、幸せ」とか「お客さま、地域の皆さま、私たち」を表しているのだそう。
変な名前です💦
 
 
運転を開始したばかりということもあり、あちこちで歓迎モードでした🎉
 
 
JR九州や地域の方の期待の高さが、うかがい知れます。
 
 
■車体
車両は787系特急電車をリニューアルしたもの。
787系はもともと博多~西鹿児島(現:鹿児島中央)を結ぶ特急「つばめ」として、デザイナーの水戸岡鋭治さんが、JR九州の新車としては初めて手掛けた車両なのです。
(改造車ではアクアエクスプレスが最初です)
 
登場以来30年近くが経過した車両をどのようにリニューアルするのかが、今回のテーマでもあります。
 
見た目の大きな変化といえば、ブラックメタリック塗装になった外観と、金縁メガネのようなライトまわりですが、まるで新車のような錯覚さえ覚えます。
もともとの形がかっこいいので、ブラックメタリック塗装になったことで、さらに「イケメン」感が増幅しています🥰
 
 
キラキラと輝く車体には、ゴールドのエンブレムやロゴマークが。
「どこでも記念写真が撮れるように」という水戸岡センセイの意向で、あちこちにエンブレムやロゴマークがあります✨
 
キャッチコピーは「DISCOVER KYUSHU」なのです。
(誰ですが、DISCOVER JAPAN とか古い話を持ち出している方は、、😅)
 
 
この光り具合は「ななつ星in九州」にも引けをとりません。
 
星の数を数えると、きちんと「36ぷらす3」になっています🌠
 
 
それでは、この黒い787系の車内に乗りこんでみましょう。
 
 
 
■1・2号車(グリーン個室
1~2号車はグリーン個室です。
特に1号車は畳敷きになっているため、入口を入ると靴箱を兼ねたロッカーが並びます。 
(靴を履いたまま無意識に入ろうとして、アテンダントさんに止められたことはヒミツです🤫)
 
 
ロッカーを抜けると、きらびやかな文様のパーテーションで仕切られた個室が並んでいます。
ドアがあるわけではなく、天井も筒抜けなので、完全な個室ではありませんが、、、
 
 
1号車には4名定員(3名以上で予約可能)、2号車には6名定員(4名以上で利用可能)な個室が用意されています。
 
 
各部屋によって、ソファの色合いや趣が異なっています。
 
なお個室は、食事付の旅行商品としてのみ発売されており、きっぷでの発売はありません。
 
 
それにしても、調度品の美しいことといったらありません。
まるで美術館にいるような感じです。
 
 
デッキや通路は黒色で統一されています。
2号車にある多目的室でさえ、何とも豪華な感じです(中は見られませんでしたが😅)。
 
 
こちらは6名定員の個室が並ぶ、2号車の通路です。
或る列車」のような雰囲気も醸し出しています。
 
 
また2号車には、車椅子対応の座席も2席用意されています。
(こちらは車いす利用の方に「きっぷ」として発売されます)
 
肘掛が跳ね上がったり、回転したりして、車椅子から移乗しやすくなっています。
 
 
その② では、3号車「ビュッフェ」と4号車「マルチカー」をご紹介します。
48時間ごとに更新していきますので、お楽しみに👋