先週は、6月に一部開業し10月にグランドオープンとなって街開きした商業施設、劇場、オフィス、ホテルで構成する複合施設「ウォーターズ竹芝」内のフランス料理店で開催されるランチオフに行ってきました。ウォーターズ竹芝に行くこと自体が初めてで、今回は散策も兼ねて早めにうちを出ました。


ウォーターズ竹芝へのアクセスとして来年3月まで期間限定で東京駅から燃料電池バスのトヨタSORAを使用した無料シャトルバス(JRバス関東が運行)が出ていて、11:00発なのでそれに間に合うように東京駅に向かったところ、ちょうど修善寺行きの特急「踊り子」が発車するところだったので出発を見送りました。この列車は前7両が伊豆急下田行きで後ろ5両が修善寺行きとなり、行先の異なる列車の併結があるのも踊り子の特徴の一つとも言えますね。


踊り子の車両は現在E257系への置き換えが進められていて、来年3月のダイヤ改正で現行の185系は引退となります。今年の改正で車両が置き換えられたのは伊豆急下田発着の列車だけでしたが、次回改正ではこの修善寺行き併結の列車も置き換えとなり、185系の置き換えが完了することになります。したがって、185系による2編成併結も修善寺行きの方向幕も間もなく見納めになりますね。


そして、11時のバス出発までは余裕があるので東京駅丸の内口を少しだけ散策。


丸の内南口改札に昔の丸型郵便ポストがあることに初めて気づきましたが、差し出し口のデザインが変わった形ですね。調べたところ差し出し口に模様が入っているのは戦前製のものだそうで、おそらく現存しているものは少ないと思われます。


そして11時発のバスが到着したので乗車。
JRバスは高速バスだったら都内でもおなじみですが、一般路線バスタイプの車両は地方都市や観光地などでしか見かけないイメージがあり、東京駅からJRバスの一般路線バスに乗るのは不思議な感じです。


東京駅丸の内南口→ウォーターズ竹芝→日の出ふ頭→東京ポートシティ竹芝→東京駅と戻ってくるルートになります。水素燃料電池バスを使用していることを売りにしているためか、車内では「ゼロカーボン社会の実現へ」というテーマのPVが車内表示機に流れていました。来年3月までの期間限定とのことですが、利用状況次第では延長もあるかもとのことです。


バスは東京駅丸の内南口を出ると高架下を通って京橋方面を経由して昭和通り、海岸通りを通り20分弱でウォーターズ竹芝に到着。浜松町駅からだと歩いても10分はかからないし、ゆりかもめ竹芝駅からもすぐなので、東京駅からバスに乗るよりは明らかにそちらのほうが早いのですが、浜離宮のそばを通過するなどで景色を眺めながらの移動も悪くはないと思います。


ウォーターズ竹芝の商業施設「アトレ竹芝」はタワー棟とシアター棟で構成されています。アトレといえばJR東日本グループの駅構内や駅前の商業施設の名称で知られますが、ここは「初の"エキソト"形態」とのことです。


ここに併設で水上バス乗り場もあって中庭に東京水辺ラインの発券場もあります。水上バス乗り場は以前は浜離宮の中にありましたが、ウォーターズ竹芝の開業に伴って東京水辺ラインは全てここに移動し、浅草や日の出を結ぶ東京都観光汽船のほうも一部がこちら発着に変更されました。


ちなみに水上バスは、東京都公園協会「東京水辺ライン」、東京都観光汽船「TOKYO CRUISE」、観光汽船興業「アーバンランチ」の3事業者が存在し、ここで乗る場合は東京水辺ラインだとチケット売り場で乗船券を買って乗る方式、その他は直接船内でチケットを買う方式になるので支払方法が異なっており、これは慣れない人には分かりづらいですよね。ちょうど到着した「ヒミコ」は東京都観光汽船のものです。


また、水上バス乗り場は外部と水門で仕切られていて排水機場があるのですが、足のような6本の太い曲がりパイプが並んだ上に丸っこい屋根がかぶせてあり、これがダイオウグソクムシとかその手の水生生物に見えるのは私だけでしょうか?


外を一通り見終えた後はアトレ竹芝のシアター棟を見学。
1階は入ってすぐのところに椅子やテントが並んだスペースがあったり、ビリヤードやダーツ、デジタルクレー射撃ができるバー「Digital Park LUXY」があり、ここにはプロジェクションマッピングで宇宙や水面を再現したビリヤード台があって、異次元感満載で面白そうでした。


2階は子供連れ向けのカフェや寿司店があるほか、劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」が上映されている四季劇場「秋」の入口になっていて、3階にはイタリアンレストラン「PAPPAGALLO」があり、四季劇場「春」の入口になっていました。
そして集合時間が近づいてきたので、隣のタワー棟の2階に移動してランチオフ開始。

普段安いものしか食べていないと非常に高く感じてしまうものですが、たまにはこういうランチもいいですね。


ランチオフ終了後はウォーターズ竹芝をもう一度散策し、見終えた後はバスの発車まで若干時間があったので、隣の竹芝桟橋に行ってみました。


夜の伊豆諸島方面の船が出航する時間や到着した時間は混みますが、この時間は全く発着がないため閑散としていました。また、大型モニターに伊豆諸島や小笠原諸島の天気予報が表示されているのを見たところ、この先しばらく天気が悪いようでした。海上が時化ていたのかこの日の晩に出る船も一部に「天候調査中」の表示が出ていました。


そして帰りも東京駅行きのシャトルバスに乗車。帰りのバスは日の出ふ頭を経由し、そこで折り返してウォーターズ竹芝の反対側の東京ポートシティ竹芝に停車してから東京駅に向かいます。


中途半端な時間帯だったためか日の出ふ頭での乗降客はなく、多くは東京ポートシティ竹芝で降りたので東京駅まで乗った人も少なかったですね。このバスは予定通り3月までの期間限定で終わるのか期間延長があるのかは分かりませんが、この場所へのアクセスを考えると有料の一般路線化でもいいから、できれば今後も当分は運行を継続してほしいです。

あと、トヨタSORAといえば最近は各社で導入が進み、12月からは埼玉県内の西武バス及び東武バスでも運行を開始しますね。

この車両は架空バス趣味的にも気になるところで、自分の架空バスでもそのうち「導入しました」という設定を作ってみたいです。


東京駅に到着後は、上野東京ラインのホームに向かったところ、宇都宮線や高崎線に紛れて仙台行きがあり一瞬「?」と反応してしまいましたが、今年になって常磐線の全線復旧に合わせて登場した特急「ひたち」の仙台行きでしたね。


東日本大震災前の計画では、常磐線特急をいわき駅で系統分割して東京方面からの列車はいわき止まりにし、いわき~仙台間は当時「フレッシュひたち」にて使用していたE653系を転用して新たな愛称を設定して運行する予定でしたが発表後に震災が発生し、常磐線をめぐる情勢が急変したこともあり、全線復旧後の運行は結局現在の形になりました。


また、ひたち到着の少し前に東京止まりの「踊り子」も到着し、これが伊豆急下田発の10両の185系でした。そして到着後すぐにヘッドマークが回送表示になってしまいましたが、ヘッドマークの幕の中に「普通」表示があるのを見事に撮り逃しました。かつて普通列車としての定期運用もあったのですが、廃止後も幕はそのまま残っていたようです。そして、引退が近い車両ということで撮っている人も多かったですが、くれぐれも最後まで「罵声大会」のような混乱は起こさずマナーを守って撮影してもらいたいです。

 

今回の日記、その他写真は、こちらにもアップしております。
(1)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/7358188.html
(2)http://blog.livedoor.jp/silkroad_vx/archives/7358229.html

 

 

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