王寺はJR関西線(大和路線)と和歌山線の乗り換えが可能で近鉄も田原本線への乗り換えが可能ですが、駅が異なるので、一旦改札を出なければならず100mほど歩いてまた改札に入る必要があります。
これは生駒線(信貴生駒電鉄)と田原本線(大和鉄道)とで路線が敷かれた当時の会社が違っていたからで、細かい歴史は省略しますが近鉄に合併してからもそのままとしているからなんです。
ちなみにこの王寺と新王寺で乗り継ぐ場合は運賃は通しで計算され、2駅間での時間制限はありません。同日中に乗り継げば追加で乗車券を買わずに済みます。例えば、福岡市営地下鉄だと天神と天神南で2時間の時間制限がありますからそれと比べればかなり緩いです。
王寺の改札を出たらまっすぐ進めば良いので迷うことはありません!
そんなわけで田原本線の西田原本と新王寺ではそれぞれの駅での乗り継ぎはすることができない、いわゆる孤立路線にあたります。
孤立路線というと聞こえが悪いですけど、新王寺と王寺は上でも書いた通り、路線が敷かれた当時の会社が違っていたからであり、西田原本と田原本も同じ理由によるもので路線が近鉄になってからもそのままとしたのでやむなくという理由になります。(元々は西田原本が大和鉄道、田原本が大阪電気軌道の駅)
ちなみに西田原本到着直前ですが、実は進行方向左側から橿原線の線路が近づいてきて、特に交わることなく離れていくんですが、その後に橿原線からの連絡線が伸びてきて田原本線に合流されます。
過去には橿原線の列車が西田原本行きとして走っていて連絡線を使っていたそうですが、現在は田原本線を走る車両の検査で使われているのが主目的で旅客列車が基本的に通ることはなく、なんらかのイベント列車が通ることに期待しましょう。
なので、孤立路線と言いながらも線路上では橿原線と接続可能な路線となっています。
最後に、「田原本線」というと東海道本線や山陽本線と同じく「たわらほんせん」と読みたくなりますが、正しくは「たわらもとせん」ですので、間違えないように注意しましょう。