ついにClass 800が詳細発表 KATO 2021年4月〜5月 | 金屋代かずおのお部屋

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(待望のClass800が受注開始)

 

「ブラックフライデー」と呼ばれる11月最終金曜日に,KATOが2021年4月に発売する新製品を発表しました.

イギリスGWR・LNER "Class 800"

昨年の「鉄道模型コンテスト」で製品化を発表した"Class 800"が受注開始です.2021年5月発売予定で、「決算アイテム」と言えます.

"Class 800(派生形式あり)"は日立製作所がイギリス高速鉄道向けに手がけた大型案件であり,交流25,000Vの電力のほか,ディーゼル発電機での走行も可能という,日本型でいう「四季島」と同様の動力形式となっており,イギリス全土で走ることができます.

今回はバティントン駅からウェールズ方面に向かう"GWR"と,「ハリーポッター」にも登場するキングス・クロス駅からスコットランド方面に向かう"LNER"仕様"AZUMA"の5両編成が登場します.重連で運用されることもありますが,この2つは会社が異なる(日本でいう「第二種鉄道事業者」)ため,この2つが連結することはありません.

"Class 800"は現地工場での組み立てが行われており,山口県下松市で生産された車両は意外と少ないです.日本のようにイギリスの車両の製造メーカーなどがまとめられたファンサイトなどは少ない(少なくとも発表から執筆までには見つけていない)ため,KATOが印刷する車両番号が,笠戸事業所で完成(艤装まで完了)した車両の番号であることを祈ります.KATOの資料部門は過去に日本型車両で多数のやらかし(検証不足)がありましたが,ヨーロッパ型やアメリカ型の検証では良い仕事を期待してます.

山口県にとっては過去に2度行われた車両輸送公開の大イベント(リンクは2019/7/14の2回目)の印象が強い車両です.2021年のNゲージ鉄道模型で一番期待している製品であり,もちろん筆者は導入する予定です.

なお,スケールはイギリス型で一般的な1/148,2017年には"GWR"色が,2019年には"LNER"色の車両の輸送が公開されています.外国型なのでやや高額であり,茨城県や山口県の販売店限定で良いので,先頭車の単品売りがあると良いのではと思います.

223系2000番台「新快速」

KATOの223系2000番台はその入手しやすさからよく使われていましたが,JR四国のカラーに似た明るすぎる帯色,微妙に似ていない前面が特徴的でした.

この度,帯色変更,前面形状見直し,転落防止幌付きの仕様でリニューアル再生産されます.

転落防止幌(521系と同じものです)はTOMIXのよりは実感的な形状になるのではという印象を,公開されたCAD図面から見て取れます.TOMIX製品に使いたいくらいです.旧製品に使用できる交換用前面カプラーが付属します.

ぜひ,転落防止幌なし製品,1000番台・6000番台・旧製品にあった1次型も用意していただきたいです.

4両セットは「ベストコレクション」箱ですが,「最新型」ではないので,225系100番台よりは優先度が高いです.筆者も購入を考えることとします.

227系は片や表記,こなた動力と,やや残念な競作でありましたが,この製品のリニューアルで,「新快速」は高度な製品で競作となりました.今後の展開が実に楽しみです.

関連記事:

KATO 10-388〜389 223系1000番台

 

0系2000番台

ライト構造見直し(LED化・レンズ上下分割)があるリニューアル再生産です.とはいえ,KATOの0系の最大の問題点は,そのラインナップだけで完全に再現できる実車編成が一切存在しないという点です.特に,26型2000番台と2200番台が作り分けられていません.

「廉価版」というような印象がありますが,前回製品より大幅な値上げとなってしまいました.8両+8両のセット構成もそのままであり,売上か生産量が心配になります.

模型の出来は良いです.先頭車だけ購入して飾るのも良いかもしれません.イギリスのヨーク鉄道博物館では,0系とClass 800(のモックアップ)が並んで展示されています.

新しいライトを含む床下はアップデートパーツとして用意されます.

しかし,このタイミングであれば100系「グランドひかり」が欲しかったところです.2014年に0系をフルリニューアルされなかったことが悔やまれます.

その他の製品

  • 「旧型客車」セットに青色が登場します.非冷房オユ10・オハ46入手のチャンスになります.しかし,今回のセットには「オハフ46」が欲しかったです.オハフ33関係の改造編入車も面白かったと思います.表記「関スイ」も,旧型客車に関してはむしろ評価しています(前述).
  • マニ60 200が追加されます.これまでのマニ60より無骨な印象があります.
  • 1/87の猫のフィギュアが追加されます.筆者は「きつね・たぬき」を持っていますが,意外と良い製品でした.
  • 1/80のスハ43系が再生産されます.
  • 12月に発売されるカタログが受注開始となりました.表紙にはクリームと赤のツートンの気動車の姿が写っています.
  • 地方の新規鉄道模型ファン向けに,701系(仙台色)・227系・787系のスターターセットが用意されます.スターターセットを買うのであれば,「KATOのカタログ」「TOMIXの総合ガイド」は是非両方を同時購入しておきましょう.製品の使い方や,今後のアイデアが全て載っています.最新のである必要はないです.
  • ワラ1ワム70000ワ12000の各貨車が明日緊急再生産されます.「花輪線貨物列車」には欲しい貨車ですので,大変助かる再生産です(筆者は持っています).
これらの製品は非常に楽しみです.先頭車だけでも楽しめそうです.
来月には日本型の「決算アイテム」の発表があるはずですで楽しみです.
 
なお,2024年に,鶴ヶ島市に新工場ができることが公式に紹介されていることを,追記いたします.