■381系電車
岡山と出雲市を伯備線経由で結ぶ特急「やくも」号は、陰陽連絡特急としてなくてはならない特急列車です。
全列車、国鉄時代からの生き残る381系という振り子式特急列車が現役で活躍しています。
 
381系電車はカーブの多い区間を走る、「しなの」「くろしお」号などで活躍していましたが、今では風前の灯火。
やくも」号でしか乗車することができません😊
 
その中でも貴重といわれるのが、出雲市方に連結されるパノラマグリーン車🍀
 

 
昨年度までは、必ずパノラマグリーン車が充当される列車が明示されていましたが、現在では「パノラマグリーン車でない日もあります」との表記が付き、ますます乗るのが困難になってしまいました。
 
私も2回ほど狙ってみましたが、いずれも期待を裏切られ、今回3度目の正直で狙ってみます。
 
過去に涙を飲んだ記事はこちら
 
■パノラマグリーン車のきっぷ
パノラマグリーン車で前面展望を楽しむならば、下り列車の1号車1ABC席の最前列を確保しなくてはなりません。
特に1C席は、1人掛けの席で運転士さんや機器箱にも視界を遮られない、特等席です✨
 
 
座席自体はネット予約でもシートマップから指定が可能ですが、当日までパノラマグリーン車がくるかどうかはわかりません。
鉄道雑誌の「鉄道ダイヤ情報」には、定期列車の編成変更の情報が掲載されており、こちらを参考にすると確率が高まります。
 
 
■ついに車内へ
そして3度目の正直の岡山駅。
遂に、パノラマグリーン車を連結した編成がやってきました!!!
「エル特急」のマークが残っています😁
 
 
LEDの行先表示にもグリーン車のマークが表示されています。
 
はやる気持ちを抑えて、車内に乗り込みます!
 
 
グリーン車にふさわしい大型の座席が並ぶ、パノラマグリーン車の車内。
2名掛け席AB席、通路を挟んで1名掛け席C席が、通路より一段高い位置に配されています。
 
 
突き当りが1ABC席です。
運転室との境のアクリル板に柱がなく、まるで運転室にいるかのような前面展望です。
 
 
そして、1名掛け席の1C席が今日のお席。
 
 
ここからどんな前面展望が見えるのでしょうか。
 
 
■前面展望比較
1ABC席すべてが最前列なのですが、それぞれで眺望具合が異なりますので、ご紹介します。
 
イチオシは1人掛けの1C席です。
運転士さんと逆側で、視界を遮るものがないベストな席です。
 
 
次に2人掛け席の通路側の1B席
車両の中央なので良い展望が期待できそうなのですが、運転台右手にある機器箱に視界が遮られます。
また、常設のフットレストがなく、網棚の上の簡易フットレストを使うことになる席です。
 
 
そして最も残念なのが1A席
運転士さんと機器箱に遮られてしまいます。
 
座席選びのご参考になさってください。
 
 
■1C席からの展望
それでは1C席からの前面展望です。
やくも」号はカーブでもスピードを落とさずに走ることができる振り子式車両。
 
下の写真は傾いているように見えますが、地球の重心とは水平に撮影しています。
こんな感じでトンネルにカーブに突っ込んでいくのが振り子式列車の魅力です。
(乗り物酔いが激しい方にはおすすめできません)
 
 
こちらの鉄橋もカーブです。
撮り鉄の方に人気がありそうな場所ですね。
 
 
途中何か所か「やくも」号同士の行き違いがあります。
 
対向列車の特急のエンブレムも、今では貴重なものでし、L特急マーク入りのヘッドマークも貴重品です。
他で、特急エンブレムが見られるは「踊り子」号の185系くらいでしょうか。
 
 
右手に大山(だいせん)が見えてくると、伯備線の旅は終わり、伯耆大山駅からは山陰本線を西へ向かいます。
 
 
この381系車両。あと2年ほどで置換えになってしまう予定なので、乗るなら今のうちです。
 
 
■米子のおすすめホテル
私は米子駅で下車。
米子での宿泊は、駅ロータリー隣接の「ホテルハーベストイン米子」さん。
こちらには、米子運転所が一望できるお部屋があり、扇形機関庫も良く見えます。
 
 
ご宿泊の際には、トレインビューのお部屋をリクエストされてみてはいかがでしょうか。