昔の画像を漁っていたら出てきたのがこの画像。


今から40年くらい前に撮ったものです。

この駅の近所に親戚が住んでいたので、たまに遊びに行くと、1人抜け出しこんな感じに写真を撮っていたのですが、今残っているのはこの写真くらいでしょうか。

箱根登山鉄道風祭駅、ご覧の通り線路を渡る踏切に面して駅舎があり、かつホームも島式でこれぞ、ローカル私鉄の駅の見本のような駅でした。

この駅での交換シーンは朝夕を除き、この画像のような、上りロマンスカー/下り登山電車、上り登山電車/下りロマンスカー、上り/下りとも小田急からの直通急行電車(2400形や2200形などの中型車)のパターンだったと思いますが、今ではご覧のような3本敷設されたレールもなくなり、小田急線からの乗り入れもほぼロマンスカーだけとなり、ホームも1面2線の島式から2面2線になったりと、だいぶイメージが変わりました。

私はよく小田急線からの直通急行「箱根湯本」行きでこの駅で下車しましたが、小田原から箱根湯本までの3駅のうち、最も遅くまで非常ドアコックによってドアを手動で開閉しており、また標準軌と狭軌の併用区間だったためか、車両とホームの間隔が非常に広く、子供の頃はめちゃくちゃ足下を注意して乗り降りしてました。

そして、下車する時の自動アナウンスも「風祭、風祭でございます。ホームと電車の間が広く開いております」と案内していたのを昨日のように覚えています。

登山電車もここを通らなくなり、新宿からの急行電車もなくなり、鉄趣味的はだいぶ面白味に欠けることとなりましたが、いつか機会があったら、ロマンスカーGSEかVSEの全面展望車に陣取り、昔を回顧してみたいと思います。