中古の鉄道模型店に入ると、真っ先に向かうのがジャンク品のコーナーである。
カゴの中には仕分けされた単品車両が盛られている。「餌箱」と呼ぶ人もいるが、うまい表現だ。
この日はパーツなどの入ったカゴに、GMの73系一体ボディーのキットがあった。500円ほどだったので迷わず買う。

そのまま塗装してもいいが、ちょっと手を加えてみたい。
同じGMの101系キットの前面が剰っている。これを取り付ければ73系900番台の初期車が出来そうだ。クモハ73-902とクハ79-904がそれに近い。


実際に切り継いでみると、まずまずの雰囲気に。前面窓回りにグレーを差すとHゴム風になり、101系とも異なる顔になった。

2連ではイマイチなので、同時に購入したモハ72のジャンク品と組むことに。エコノミーキット組み立て品である。

しかし、エコノミーキットの旧国は73系に限らず、少しスケールが大きいようだ。他社の完成品と組んでも違和感がある。73系一体ボディーキットとも同様だ。
そこで、このモハ72を一旦ばらしてみる。そして101系キットの屋根板と取り替えるのである。妻面上部を屋根板に合わせて削る。そうすれば一体ボディー車と違和感なく組めるのである。
一見すると鶴見線風であるが、実際には入っていないと思う。