次は2006年に開業したけいはんな線に乗車。わずか18.8kmの路線ながら
生駒~長田(10.2km)、生駒~学研奈良登美ヶ丘(7.6km)では歴史が異なっているのが特徴で、生駒~長田は1986年に開業。当時の路線名は東大阪線で、大阪市営地下鉄(現:大阪メトロ)中央線が前年に長田まで延伸していて、東大阪線開業と同時に相互乗り入れが開始されています。
生駒10時53分→長田11時5分
生駒を出ると次の新石切は大阪府(東大阪市)でわずか10分ほどいた奈良県を脱出するために生駒トンネルへ。
奈良線の新生駒トンネルは新しく作られたものですが、生駒トンネルは旧生駒トンネルを一部利用して作られています。
下の写真だと2つトンネルが見えますが、左側が新生駒トンネルで右側が生駒トンネルになります。
大阪府側の終点の長田到着。自動改札機を通ろうとしたらフリーパスだと通れずでした。
これは駅の機械・システムは大阪メトロのものを使っているため弾かれるのでしょう。有人改札で大阪メトロの駅員にフリーパスを見せれば通れるわけですが、そこまでして出場したくもなかったので、すぐに引き返します。
長田11時15分→学研奈良登美ヶ丘11時38分
長田から生駒までは先ほどの折り返しで、生駒から学研奈良登美ヶ丘が今回の初乗車区間。
この区間は2006年に開業。これによって東大阪線からけいはんな線へと路線名が変更となりました。
けいはんな線のけいはんなは「けい」=京都の”京”「はん」=大阪の”阪”「な」=奈良の”奈”をひらがなにしてくっつけたもの。
地図で見るとわかると思いますが、生駒から少し北西に行くと京都府がすぐそこで北東に行けば大阪府がすぐそこになるので、京都と大阪と奈良から路線名を取っているわけです。
ちなみに奈良生駒高速鉄道が線路・駅の管理を行っていて、列車の運行は近鉄が担っている区間になります。
生駒の次の東生駒の横を通り抜けてからは大きくカーブしてからは大半がトンネル区間でした。
学研奈良登美ヶ丘に到着。
車止めの先(もちろん改札外)に上り階段があるので、行ってみることにしました。
歩いて3分ほどで階段の下に着いて、中腹あたりまで登ると高架ホームと同じくらいの高さまで到達。一般車両の7020系が停車中。2004年にデビューした車両で今のところ近鉄の一般車両では一番最新型にあたります。
階段の頂上まで登ると線路が遠く学研北生駒へ延びています。
学研奈良登美ヶ丘に着く前にかなりの上り坂になっているのがわかりづらいですかね…
ホームの先端からだと最後にきつい上り坂になっているのがわかるかと思います。
さて、階段を登りきると何が広がっているかというと、ご覧の通り一軒家の住宅地が広がっていて、このまま先に進んで行くと京都府に入ることができます。ただ、県境付近は森に覆われて通ることはできず、近くの国道163号線を東に進むと県境越えを果たすことができます。
学研奈良登美ヶ丘からもう少し線路を敷けば京都府に入り、直線上には京都線の高の原と地図上では合流できそうで、一時期はけいはんな線を文字通り京都府にまで延ばす計画もあったんですが、現在は凍結されています。
学研奈良登美ヶ丘12時13分→生駒12時22分
帰りは大阪メトロ中央線の20系電車で移動。
生駒に戻って残りは生駒線と生駒鋼索線と2路線あるわけですが、効率性を考えればあの路線を乗りつぶしに一旦改札の外に出ます。