みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)で出かけた京都旅行の第13弾記事となっております。
前回は京都丹後鉄道が誇るレストラン列車「丹後くろまつ号」で福知山から天橋立へと移動し、4連休で大混雑の天橋立を大急ぎで観光してきましたので今回はその続きとなります。
前回の記事は以下のリンクからご覧ください!
3日目 2020年9月20日(日)③
天橋立ビューランドからダッシュで駅へと戻り、何とか間に合いました…!
というわけで、今回乗車するのは天橋立13:42発の快速〔城崎・天橋立ダイレクト号〕城崎温泉行です。やたらと長い列車名ですが、その名の通り城崎温泉と天橋立を直通で結ぶ期間限定の観光列車となっています。
通常、この区間を移動する際には、天橋立~豊岡駅間が京都丹後鉄道宮豊線、そして豊岡から城崎温泉までわずかな区間でJR山陰本線に乗り換える必要があります。どちらも三丹エリアを代表する主要観光地ですが、乗り換えは煩わしい…そんな時に便利なのがこの列車です。
この城崎・天橋立ダイレクト号に充当されるのは、キハ40系観光列車「うみやまむすび」です! 2019年の夏に運行を開始した観光列車で、未だ年間を通じての決まった運用はないものの、京都府北部~兵庫県北部にかけてのエリアで不定期の臨時列車として運行されています。
その名の通り、海と山を結び、そこにいる人を結ぶ宝箱という意味をこめてデザイン・命名された車両は黒と金色を基調とした華やかな装いが何といっても大きな特徴の一つです。たった1両の気動車なのにこれほどの煌びやかなオーラを放つ車両が未だかつてあったでしょうか。
発車時刻が迫っているので、ひとまず乗り込みます!
列車は定刻通り天橋立駅を発車。終点の城崎温泉までは1時間40分の道のりとなります。
4連休の真っただ中でしたが車内は比較的空いており、山側の転換クロスシートであれば余裕で着席できるレベルでした。海側には窓向きのシートが設置されていますが、そちらは人気ということですべて埋まっていました。
この列車の途中停車駅は、夕日ヶ浦木津温泉と豊岡のみ。午前中に運行される城崎温泉発天橋立行の往路便は豊岡と久美浜に停車するので、往路と復路で停車駅が異なっているのも特徴的です。全車自由席の列車なので乗車券のみで利用でき、客扱いを行う停車駅は極めて少ないですが単線のため途中随時行き違いのための運転停車が行われます。
海側を向いたシートは特徴的ですが、一方で山側の転換クロスシートは関西地区の221系・223系等に取り付けられているものとほぼ同じ造りのようです。
乗車するやいなや、さっそく記念乗車証と「城崎ゆかたとかに王国パスポート」が配られました。記念乗車証には切り取り線がついており、切り取った小さい方は再度回収されます。これが後程車内で開催される抽選会に使われるようです。
赤いパスポートは何かというと、城崎温泉の各所で優待特典を受けられる冊子になっています。通常は城崎温泉にて1冊200円で販売されているようですが、この列車に乗車すれば無料でもらうことができます!
また、それと同時に「梅ごこちストレート」という梅酢のドリンクも無料で配られました。梅×酢というと酸っぱいものどうしで自分は苦手かも…と思いましたが全くそんなことはなく、とても飲みやすかったです! 丹波の自然豊かな風景を眺めながら梅酢ドリンクを片手に、旅を楽しめます。
しばらくすると、車内では抽選会がスタート! 先ほど回収された記念乗車証の半券がくじとして使われ、抽選で数人程度に粗品が渡されます。列車内は大盛り上がりでしたが、私は残念ながら何も当たりませんでした(笑)。
しかしそんな人でも大丈夫! アンケートに回答するともれなく「カニスプーン」をもらうことができます! プラスチックなどではなく、しっかりと金属でできたやつですので、買うとそれなりの値段がしそうですが…。こんなものまで無料で配ってしまうとは驚きです。
途中の夕日ヶ浦木津温泉ではほとんど乗降がないまま発車。そして列車は豊岡へと向かっていきます。
思い返せばこの列車、特急でもなく予約制でもなく、全車自由席で乗車券のみで利用できる列車なのです。にもかかわらず、これほどまでに手厚いおもてなしをアテンダントさんから受けることができました。イマドキの高級感漂うレストラン列車の上質なおもてなしというよりは、庶民的でサービス精神旺盛なおじさんおばさんという感じなので他の観光列車とも一味違った雰囲気を楽しめます。まだ定期的な運行ではないので、手厚いおもてなしをしてアンケートにも回答してもらい、評判が良ければ運行頻度を増やす等の展開を考えているのだと思います。そういう意味ではまだまだ試験段階ですが、ここでしか味わえないおもてなしを存分に受けることができて大満足です!
そして列車は京都丹後鉄道宮豊線の終点である豊岡に到着。これより先はJRへ直通していきますが、丹鉄も30年ほど前まではJRの路線だったということもあり、両線は豊岡駅構内で線路がつながっています。ただし豊岡駅でスイッチバックをする必要があるため、転換クロスシートは座席を転換するのがよさそうです。
豊岡駅からは一気に多数の乗車があり、車内はかなり混雑してきました。ただまぁ豊岡から終点の城崎温泉までは10分程度なのでそこまで大変ではないと思います。京都丹後鉄道の区間がここで終わりということで、アテンダントさんや車掌さんは下車し、この先はワンマン列車となります。JRの気動車ですが、肝心のJR線内では特におもてなしイベント等はありません(笑)。
そして15:22、列車はついに終点の城崎温泉駅に到着です!
兵庫県内屈指の温泉地・城崎温泉は今年で開湯1300年の節目の年だそうです。11月初旬には大阪~城崎温泉駅間で特別列車「サロンカーなにわ城崎温泉開湯1300年記念号」とやらも運行されたようですが、それにしても1300年って本当に凄いですよね。西暦720年からということですか…。
駅から北側にのびる通りを進んでいくと、お土産物屋さんなどが立ち並ぶ温泉街へと進んでいきますが、今回城崎温泉の滞在時間はわずか1時間程度。せっかくここまでやってきて何とも短く残念ですが、温泉街をゆっくり見て回ったり旅館に宿泊したりして城崎をじっくり楽しむのはまたの機会にとっておきたいと思います。
しかしまぁ、せめてもの城崎温泉に来た証として、駅前の「さとの湯」で時間の許す限りゆっくりしていきたいと思います。城崎の外湯巡りの一つでもあり、駅前一等地ということで気軽に足を運ぶこともできる素晴らしい温泉施設になっています。
館内はかなり多くの人で混雑していましたが、それをものともしないほど広々としているので、ほっと一息つくことができました。次に来た時は必ずや、城崎温泉を心ゆくまで満喫したいと思います!
この後は特急列車で大阪方面へと帰りますが、その様子はまた次回ご紹介していきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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