閑話小話 238 海底トンネル専用 「銀釜」EF81-303

皆さま おはようございます

連休はいかがお過ごしでしたか?
天気は大きく崩れることもなく、お出掛けになった方も多くいらっしゃるかと思います。私は結局どこにも行かず家でダラダラと・・・少しだけ模型弄りなどしておりました~(笑)

さて今回ですが、関門トンネルの主ことEF81-303を取り上げてみます。
ステンレスシルバーで有名な機体ですが、4機あった300番台も残るは303号機の1機のみです。

「銀釜」ことEF81-300

304号機が手前になってしまいました(笑)

ステンレス剥き出しで無塗装な車体を持ち、「銀釜」と呼ばれ関門トンネル専用機として4機が製造、活躍してきました。海水が滴下し高湿度な海底トンネルを走行するため、腐食に耐えられる車体が必要です。高価で加工の難しいステンレスがわざわざ採用されたのは腐食を防ぐためであります。

元祖「銀釜」のEF30の増備車として門司に配備されましたが、ステンレス以外の箇所の腐食や劣化が進行し、既に301/302/304号機が廃車となっています。後継となるEH500が新造されたり仙台から転属したりと、残る303号機の活躍もあと僅か・・・と思われましたが2016年の検査を通りました。そして来年2021年に再び検査があるハズですが・・・最近またEH500が仙台から転属していますよね。嫌な予感しかしません。。。

301/302号機はステンレス無塗装で落成したものの、茨城県の内郷機関区に転属した際にローズピンクに塗装され一般機と同様に運用されます。303/304号機は関門トンネル専用機として従事していましたが、東日本大震災における日本海縦貫線の輸送力増強のために富山に貸し出され、門司の銀釜ここに在りと存在感を示してきました。300番台4機共に本州でも活躍したんですね。

EF81は、交直流両用機として全国各地で活躍した汎用性の高い機体で約160機が製造されました。その中でもたったの4機の300番台は、短区間で限定的な用途ながらもその無塗装ステンレスの車体は本当にカッコ良く、話題になる機体であったことは間違いありません。ブルトレも牽引しましたしね。

最期の1機となった303号機の活躍を、もう少し見ていたいと思います。

模型はTOMIX・KATOの両社より

この重連仕業は模型でしか再現できないなんて・・・

TOMIXは昔から製品化していますね。現行ロットは何代目なんでしょうか?
車体のステンレスのシルバー塗装はきめ細かく、半艶で仕上げてあるところが好きなポイントです。コルゲートの形状も雰囲気出してますよね。KATOも数年前に出してきましたが、車体は艶々仕様で好みが分かれそうな気がします。しかし、屋根上の碍子や高圧線の表現はさすがと言ったところです。

重連好きとしては当然2機導入し、303/304号機として仕上げました。ローズピンクの301号機や400番台、500番台も含めて送り込みの4重連とかやってみたいですね!(笑)
合わせるコンテナは九州らしいものがいいんですが・・・無難にヤマトコンテナとしました。。。

まだありますよ~ お求めはコチラ
304号機だった・・・(笑)

EF81 303号機はいよいよカウントダウンが始まった感じがします。銀釜の活躍記録を残したい方は早い方がいいでしょう。銀色の車体を持つ機関車がいなくなるのは寂しい限りです。後継のEH500は青函トンネルでの実績を生かした腐食に強い車体を持っているのでしょうね。心強い限りです。

ブルトレブームに沸いた1970-1980年代にEF81-300の存在を知り、一度見てみたいとワクワクしたことを思い出します。念願叶って寝台特急「みずほ」に乗車することができ、この目で銀釜を拝むことができました(窓越しにですが)。嬉しかったですね~・・・未だによく覚えていますよ。

EF81 303号機の引退が正式に発表されたわけではないのですが、憧れた機関車だけに思い入れが強いので心の準備をしておこうと思ってしまいました。模型は半永久に活躍して貰いますけどね!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. 国安行和 より:

    漢字を間違っています。

    機関車を カマ と言う場合の漢字は
    蒸気機関車のボイラーの事なので 罐 です。

    汽車の罐焚き (きしゃのかまたき)という小説があります。
    アマゾン や 楽天 などで買えます。

    罐 は かん か かま で変換すると出てきます。

  2. クモハ489-901 より:

    おはようございます。
    今朝も一段と冷え込んでいます。
    バイク通勤、冷風に注意して下さいね。
    「鉄道模型考古学」などの本を所有しておりますが、私の高校生の頃から
    カタログにありましたね。
    もちろんローズピンクの300番台もありました。
    ブルートレインの先頭に立ついぶし銀の釜、牽引する車両を選ばなかったですね。
    2006年に関門に行きましたが、
    引退したら九鉄記念館で保存してほしいですね。
    家族で行きたいです。

    • クモハ489-901さま

      こんばんは
      コメントありがとうございます

      見る角度によって輝きが変わるステンレスボディは最高です。
      旅客に貨物に大車輪の活躍でした!
      303号機は是非保存して欲しいですね・・・