いつか乗ってみたい寝台特急、「サンライズエクスプレス」。
列車名は「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」という2つの列車があわさって運行される形態ですね。
今日は、そんな寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」にまつわる4つの雑学をご紹介しましょう。
1.最速の寝台列車
サンライズ瀬戸・出雲に使用される285系電車は最高速度が130km/hになっており、登場時から日本最速の寝台列車となっています。
現在運行されている寝台列車には「瑞風(87系)・ななつ星(DF200形機関車)・四季島(E001系)」がありますが、いずれも最高速度は100~110km/h程度。
これらの列車は遊覧旅行の意味合いが強いことから、最高速度をあまり求められていないことが背景にあります。
厳密には寝台列車ではない銀河(117系)を入れたとしても、117系は最高速度115km/hなのでサンライズエクスプレスの方が早いのです。
2.JR西日本とJR東海編成がいる
サンライズ瀬戸・出雲にはJR西日本が保有する編成と、JR東海が保有する編成があります。
JR西日本には0番台、JR東海には3000番台が割り振られています。
面白いことに、JR西日本編成は車体側面にある車番表示「ゴナ」というフォントなのに対し、JR東海編成は国鉄時代からの「スミ丸ゴシック」を採用するなど、細かい部分にまで各社の設計思想がにじみ出ています。
3.電車寝台としては2代目
元来、寝台列車は客車列車が主流でした。
これは1両単位での増解結が簡単なことや、長距離を走るが故に機関車の付替だけで電化・非電化・交流・直流いずれの路線へも容易に入ることが出来ることがその理由です。
かつてのブルートレインの他、トワイライトエクスプレス・カシオペアなども客車ですね。
しかし客車は遅いし、省エネの観点から見ても(回生ブレーキがないなど)性能が悪い。
更に機関車の運転士は電車とは違う運転方法を覚える必要がある…など独特なデメリットも多かったのです。
そこで電車仕様での寝台特急列車が開発されることになったのですが…
実は、電車寝台列車は急行きたぐにで使われていた581系・583系が初代で、サンライズエクスプレス(285系)が2代目と意外に歴史が浅いのです。
4.日本唯一の「寝台特急」
最後に、サンライズ瀬戸・出雲は現在日本唯一の寝台特急です。
「銀河とか瑞風とかあるやん…?」と思われた方、待って下さい。
確かに、日本の寝台列車にはサンライズ瀬戸・出雲の他に「瑞風・ななつ星・四季島・銀河」があります。
しかし「瑞風・ななつ星・四季島」はいずれも寝台列車ではあるものの特急ではなく、銀河には寝台そのものがないので、いずれも「寝台特急」ではないのです。
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