全4回でお伝えしている「飯田線秘境駅」号の乗車記です。

その①(豊橋駅~新城駅)、その②(柿平駅~大嵐駅)、その③(小和田駅~中井侍駅)を経て、今回が最終回。

 

今回は、75位伊那小沢(いなこざわ)から終点飯田(いいだ)までをご紹介します。

 

 

■伊那小沢駅

大嵐小和田中井侍伊那小沢と4駅連続での停車で、もはや各駅停車状態😂
 
伊那小沢駅はホームからの天竜川の眺めが良い駅で、9分間の停車します。
 
 
駅構内に植えられているカンザクラは、長野県内で最も早く咲くと言われており、県内に春の訪れを知られているとのこと🌸
 
構内踏切から豊橋方を望むと、本線のトンネルの他に、引き込み線があるではありませんか。
もちろんその先がどうなっているのか見に行ってきました😁
 
その先は、100mも行くと行き止まりになっていて、保守車両などが利用するものなのかもしれません。
 
 
少し疲れも感じるようになりましたが、まだまだここからです💪
 
 
 
■平岡駅
天龍村の大都会?こと平岡(ひらおか)では、今までで最長の39分間の停車時間があり、駅前では盛大な物産市があるようです。
ようこそ南信州へ」の横断幕で、長野県までやってきたことを実感させられます。
 
その③でご紹介した中井侍のお茶アマゴの塩焼き五平餅などを買うことができます😋
 
 
駅舎には「ふれあいステーション龍泉閣」が併設されており、宿泊や日帰り温泉を楽しむことができます。
 
この日は金曜日でしたので日帰り温泉は15時からの為入ることができませんが、土日は12時から利用できるので、停車時間中に温泉に入る強者もいるようです♨️
 
売店では、秘境駅最中や駅名キーホルダーなども売られているほか、ビールなどの自販機もあり、皆さん思い思いに過ごされていました👍
 
 
ここで39分間停車するのは物産市のためだけではありません。
これだけノロノロと走っている為、豊橋駅を1時間近く後に出発した普通列車に追いつかれてしまっているのです。
 
飯田線秘境駅」号は、この先でもまだまだ停車しますので、普通列車に道を譲ります😁
 
 
ホームのベンチでは、お弁当を食べるタイミングを逃してしまった方がお食事中😄

平岡駅でリフレッシュして、この先に備えます。
 
 
■為栗駅
ランキング14位為栗(してぐり)駅は、朝晩には普通列車も通過してしまう駅。
難読駅名なので、まず読むことができません😢
 
 
ホーム下には天竜川が流れ、下流に平岡ダムがあることもあって川幅は広めです。
 
6分間の停車時間で、駅近くの吊り橋(揺れます)に行くと、天竜川に写り込む列車の写真を撮ることができます📸
 
 
この駅は天竜川対岸にあった集落が、平岡ダム完成によって、水没したことで利用客がいなくなった駅でもあり、きれいな水面だけを眺めつつも、そんなことを頭の片隅に置いておきたいですね。
 
為栗駅を出発した列車は、次の温田(ぬくた)駅で運転停車し、上りの「飯田線秘境駅」号と行き違いを行います。
 
この停車時間はわずか2分ほどですが、ホームにはJR東海の社員さんが横断幕を持って立たれていて、乗客を飽きさせまいとしていたのが印象的でした。
 
ちなみに温田駅も無人駅なので、飯田駅あたりからいらしたのでしょうか🤔
 
 
上り列車は通過ですので、お互いに手を振り合って行き違います👋👋
 
 
■田本駅
秘境駅ランキング6位田本(たもと)
崖下に幅2mくらいのホームがあって、反対側に天竜川が流れるあたりは、11位の中井侍駅に似ていますが、この駅最大の見学ポイントは、豊橋方にあるトンネルの上に上がれること。
 
ただトンネルの上には一度に20人くらいしか上がれないので、停車時間が17分間も設けられているのです。 
急な階段を上ってトンネルの上に行くと、駅全体が眺められます👍
 
駅の先にもまたトンネルがあるという秘境感たっぷりのはずですが、ホームに並ぶ人の多さを目にして、やや興ざめでもあります😭
 
 
この区間では、紅葉と相まった天竜川の流れも美しく、タイミングが合えば天竜ライン下りの船を目にすることもできます。
この日は船の方が待ち構えていたのか、バッチリとタイミングが合いました😊
 
 
■縁起が良い駅名
いよいよ「飯田線秘境駅」号の旅もラストスパート。
駅周辺に民家どころか何もない、ランキング6位金野(きんの)
 
いくら秘境駅でも、少しは見どころがないと停車しても退屈なはず。
この駅のウリは縁起の良い駅名で、駅名標の「金」の文字に触ると金運がアップすると言われているのです💰️
 
ここで食いついてきたのは、団体ツアーにご参加の昔のお姉さま方。
寄ってたかって「金」の文字を触るのですが、1人が触ったら離さないものだから、それはそれは7分間の停車時間もあっという間に過ぎるというわけ😄
 
 
隣の千代(ちよ)も同様で、こちらは長寿のご利益があるのだとか。
ちなみに千代駅はランキング23位
 
 
おば、いやお姉さま方には、金野駅の方が人気だった印象💰️
 
もちろん私も、両方触ってきましたよ。観光列車に乗るには、お金も長寿も必要ですからね。

千代駅の出入口に、哀愁を感じます🍃
 
 
秘境駅はこれで最後です😂

 
次の天竜峡駅では一部の団体ツアーのお客様が下車。
ホームには、天竜峡ライン下りの不気味な人形がありました。
 

 
そして15:30、終点の飯田駅に到着。

豊橋駅を出発してから5時間40分。
なにかひとつのことをやり切ったような達成感があります。
 
 
飯田はりんごの産地でもあり、駅舎の中央上部にはりんごのイラストが描かれており、真っ赤な屋根になっています🍎

 
■まとめ
飯田線秘境駅」号は、車両こそ変わり映えしませんが、JR東海さんのおもてなしがたっぷり感じれられる列車でした🙌
それは良い意味でJR東海さんのイメージが変わってしまうほど。
 
秘境駅なのだから、誰もいない駅で一人で駅舎に語り掛けるのも良いのですが、まずは効率よく秘境駅を巡ることができる、まるでバスツアーのようなお得な列車でした。
座席確保はかなりの困難を極めますが、ぜひ一度ご乗車されてみてはいかがでしょうか👋