みなさんこんにちは。前回からの続きです。
10月でデビューから50年を迎えた、JR西日本の看板列車「新快速」、その歴史をひもといた、特別展が行われている「京都鉄道博物館(京都市下京区)」を訪れた際の様子をお送りしています。
さまざま、見物したい車両が山ほどあるのですが…そうでした、訪問の目的はこちらの「新快速50周年」にまつわるものです。
特別展が行われているのは館内というので、ここからは屋外に展示されている車両を眺めながら進みたいと思います。
メインゲートを入って、すぐ目の前に停まっているのがこの「新幹線0系」車両です。
ご存じ、1964(昭和39)年10月に開業した、世界初の高速鉄道「東海道新幹線」初代車両で、このように展示されているものも、開業当初に製造された編成の一部だとのこと。
日本鉄道史に残るほどの、貴重な車両です。
ホームを模したプロムナードに上がるのですが、さっそくここで、足を止めてしまうものが!
この、開業当時に製造された新幹線車内の、さらに普段は非公開のグリーン車に入ることが出来るのだとのこと!
こちらで展示保存されている車両のうち、月替わりで、非公開になっている車両の内部を見学出来るということがなされているそうで、今月は運良く?わたしの大好きな「0系新幹線」だったという次第でした。
「グリーン車」と耳にしますと、自分には到底関係のない、別世界のように感じますが…
それも「新幹線の」というと、実際に走っていない車両だとは言えども、なおさらです(笑)
コロナ対策のため、車内へは一組ごとに入場。
ゴールド地のゆったりとした設えのシートがずらりと並びます。
車両規格が大きい新幹線にあって、さらに2人掛けの座席ですから、現在でも通用するほどのもののように感じます。
前席までゆったり取られたスペースに足置きや、大きい枕カバー。さすが、格式があります。
それに対して、隣に連結されていたのは「普通車」。これは、小さい頃に実際に乗ったことがあるので、見覚えがあります。
2×3人掛けの転換式クロスシート(座席の向きは、側面に設けられたハンドルを把持して手動で前後に動かすもの)。
先ほどのグリーン車にあったリクライニング式でもない、初期タイプならではの設備です。時代を感じるものです。
車内を窓越しに観察していますと、座席の間には堂々と灰皿があったりします。
こちらにも。いまでは想像もつかないことですが、昭和の終わり頃までは鉄道だけとは言わず、街中のあちこちでたばこは吸い放題でした。
車内のみならず、喫煙コーナーなどどいうものは基本的になく、ホームで乗車待ちの列を成している人々から紫煙がくすぶっていて、ホーム全体がモヤに…という光景が当たり前の頃です。あの頃は、幼心には別に特別にも思わなかったことですが…時代は変わりました。
ところで、先ほどの普通車の座席について補足を。
昭和50年代も末になると、普通車にこの「簡易リクライニング式」のものが徐々に増えて来たようです。ヘーゼルナッツ地が印象的ですが、現在の座席の源流になったもので、比較的最近まで見られたものです。
それでは、せっかく新幹線の話しになりましたので…もう少し、この話題を掘り下げてみたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。