真鍮キットの奄美屋さんを訪問 | 黄金色の電車工房から

黄金色の電車工房から

2019.8.15 yahooブログ「16番鉄道模型と鉄道写真の部屋」より移転してきました。
1/80真鍮キット工作の楽しみを広めるべく更新してまいります。
一応、旧型国電が専門です。


こんにちは。
もう1週間前になりますが、日吉の奄美屋本店へ行ってきました。

というのも毎年10月に開催されている「鉄道模型ショウ」がコロナの影響で中止になってしまったので、奄美屋さんと直接お話しする機会もなく、新製品などの情報もしばらく入手できなくなっていたのです。


東急の日吉駅から徒歩10分もかからないくらい、奄美屋さんへ着きました。
昔は外装が何か電車のカラーリングに塗られていたとかって聞きます。


まず見せてもらったのは、やはり模型ショウ向けて準備していたという、国鉄の事業用車2種。

こちらは高速度試験車の「クモヤ93」!
当時の資料も少なかかったでしょうに、よくここまで立体にできるものだなと驚きです。


16.5mm用のため薄くデフォルメされているとはいえ、専用の台車もわざわざ起こしたそうです。
「台車は類似品を使用」なんて説明書の注意書きを見かけますが、この製品は気合の入れ方がちがいますね。
まあ、流石にこれに類似した形の台車なんてみたことないんですけどね…


こちらは「救援車クエ28100」
リベットつきで旧30系の改造車だったはずです。
ちょっと写真の撮り方が下手ですみません。


そして驚いたのがこちら「京成3600系」の試作品。
同じく模型ショウあわせて発売を試みたものの、中止が決まってからは開発ペースが落ちてしまったそうです。


こちらはパンタつき中間車
セット構成とかも決まっていないとかで、6連になるのか8連になるのか…


屋根上の配管取り付け穴もしっかり開いています。
それにしても18m車は短いですね。


お顔はエッチング板の三つ折妻構成。
発売が楽しみです。


続いて見せてもらったのは、昨年発売された「宮城電鉄800系」
仙石線の前身として有名な鉄道会社ですが、800系といってピンと来る方は少ないのではないでしょうか。私も聞いたことがありませんでした。

省電17m車が入る前はこんなローカルな電車が走っていたのですね。
非常にスタイルが良く、いかにも地方私鉄といった趣です。


こちらは先月発売になったばかりの70系新潟シリーズから「クハ68211」の側面がわかるように写した写真です。
リベット付車の注目ポイントといえばそのエッチング精度ですから、ここは気になりますよね!

このシリーズは他にも数種類ありますが、梱包する紙箱のメーカーが潰れてしまったそうで手に入らず、店頭に出せなくなっているのだそうです。


こちらは2年ほど前から始まった「アマミヤ旧型国電シリーズ」の多くを収録した一覧表!!
もう見ているだけで楽しくなってしまいますね!

今後もまだまだ発売していくそうで、楽しみで仕方がありません。


今年の模型ショウは中止でしたが、昨年開催時から残っているイベント限定品を見せてもらいました。
これらは台車・床下機器無しのボディキットで、そのため価格が抑えられているのだそう。
かなりマニアックな車種選定で、私も形式名を見ただけでは想像がつかない車輌ばかりです。


その中で気になったのは「阪神3011系」
特徴的なオデコは扇子の骨のように放射状に広がった板を上手い具合に曲げて造形するのだそうです。

とはいえ店主ご自身も「最近は強度の高い造形用パテなんか100均にもあるから、それを盛ってやってもらってもいいんだけどね〜」なんておっしゃっていました。
確かに、こりゃ難しい…


この日、私は谷川製作所のクモハ60平妻車を持ち帰りました。
片町線の末期の仕様で73系と繋げる計画です。

奄美屋さんの製品の一部は谷川さんに製造依頼していることもあり、そちらの製品も店頭にあるのが特徴です。

約2年ぶりにお会いしましたが、相変わらずキット開発に精力的なご主人で、製品も旧国鉄から地方私鉄・大手私鉄の現役車と多岐に渡り、次に何の車種が出てくるのか今後も楽しみで仕方がないメーカーです。

以上、ちょっとだけレポートでした!