久しぶりに保存機からです。今回は巨体も嬉しいSLはC59 161号機からです。本機は「急行・安芸」を牽引したSL最終機関車でもあります。まずはお馴染みの機関車表から誕生と配置、および現状への推移からです。

 

 機関車表より

 C59 161号機は1946年7月に日立製作所・笠戸事業所にて製造。広島局へ配置、翌8月に下関に転籍。1958年に川崎製の新缶に交換、さらに第2先従輪をスポーク仕様に交換。1964年9月に糸崎へ。1970年11月28日に廃車。その後広島市中区の「こども文化科学館」にて保存展示です。

 

 製造が1946年からしても戦後復興の局面で重宝されていたのがうかがわれますね。そして本機は特急列車の先頭にも充当された形式。反面、急こう配の難所はセノハチにも対応で、機材の消耗も激しかったようです。先のような改造の歴史もその片鱗かもしれません。そんな現役時代のハードさから保存されたのもラッキーなカマかもしれませんね。そんなC59161号機からです。

 

 紅葉の木々に囲まれたC59 161号機。  ※撮影は全てたかぽんさんです。