2020年9月27日に瀬戸大橋の橋脚となった島々をバスで再訪
ブログ記事では、
与島PAバス停より13時09発の下電バス第4便で岩黒島高架橋上にある岩黒島バス停に到着したところですが
昨日11月19日の夕方に
与島と岩黒島の間の備讃瀬戸で修学旅行の児童を乗せた旅客船が浸水して沈没
乗っていた62人は全員無事に救助されたというニュースが飛び込んできました
岩黒島から与島漁協所属の漁船3隻が駆けつけて救助にあたったようです
旅客船(19トン)には坂出市内の小学6年生52人と教員5人、バスガイド他62人が乗っており、
修学旅行で貸切り、高松港を15時頃に出港して17時頃までクルージングする予定だったようです
事故当時、海水温は19度で、波が穏やかで漁船の素早い救助もあって惨事を免れました
本当に全員無事で良かったです

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さてさて
前回の与島PAから下電バスで岩黒島へから続きます
岩黒島は周囲1.64km、面積0.16km2の小さな島
島の端っこに全長93メートルの岩黒島高架橋が通っており
この下り線に接続された岩黒島ICとエレベーターによって島との往来が可能ですが
インターチェンジを利用できるのは島民、緊急車両、郵便集配車に限るので一般車両は利用できません
歩行者はエレベーターを利用して島に上陸します
2019年の岩黒島を俯瞰
架橋前の岩黒島 1979-83年 地理院地図
これを見ると瀬戸大橋が出来るまで岩黒島には車道は無かったようです
この島にどのように瀬戸大橋が架かったかというと・・・
今回のジオグラフィカの岩黒島でのGPSルートログが録れてないので
2020年1月1日の軌跡を架橋前の空中写真に重ねてみます
ガーミンのGPS軌跡と比べてみると、周回する車道をどちらも歩いているので対比し易いかと思います
空中写真では島の南半分の海岸線がコンクリートで護岸されて車が走れるようになってる
ちょうど丘の上にエレベーターとランプ(連絡橋)が設置されているので
海岸線から高架橋を見上げると目が眩みそうなほど
恐ろしく高いコンクリートの塊に感じます
岩黒島高架橋は大きな3本の橋脚と土台に支えられています
エレベーターを降りて丘を下り、旧岩黒島小中学校跡へ向かおうと・・・
おっと、
その前に岩黒島インターチェンジのランプ(岩黒島連絡橋)の土台の擁壁
そこに描かれているというクマゼミを確認せねば

かつての畑は草茫々の藪と化しておりましたが
描かれているのではなく、彫られているのでしっかりと5つのクマゼミを確認することが出来ました
前回の探訪時にも紹介しましたが
俳優の香川照之さんが岩黒島を訪れた際にこの壁画を見て感動した事がきっかけになり
2019年に此処に描かれているdとcの図柄を
瀬戸大橋上やJRのマリンライナーからも見えるように教職員とたった1名の在校生が島民の協力を得て岩黒中学校の体育館に描きあげました
その経緯はKSBの番組でも紹介されました↓
初田神社の手前
岩黒島開発当初の井戸がある三叉路を左へ
狭い路地ですが架橋前の岩黒島ではメインストリート
この観音堂には島の開発当初に出土した鎌倉期の十一面観音坐像を祀っています
岩黒島は江戸時代前までは無人島で
江戸後期の1797(寛政9)年に20km程西の佐柳島(さなぎしま)から移住が始りました
観音堂から岩黒島高架橋方面を眺めるとランプのループ下に
先ほど確認したクマゼミの擁壁が見えます
島内の何処でも斜張橋の主塔とケーブルが顔を出してる
ありました
架橋時に移転する前の坂出市立岩黒小中学校の正門です
与島小学校とよく似た門構です
さすがに花崗岩に校名が彫られてる
約50年前にここで生徒と先生がクマゼミの生態を研究
日本学生科学賞の学校賞で一位になり、本も出版されました
13:36 H
正門の石段を上がって左手に運動場
右に校舎が建っていたようです
体育館(講堂かも?)は一段上側にあったみたい
講堂前から見下ろすと小与島と与島が見えました
13:47 I校舎跡から高架橋、エレベーター方面
取り壊されてもう30年以上経つのにそのままって感じがするけど・・・
クマゼミの研究で学校賞1位に輝いた岩黒小中学校科学クラブの文字が見つかりました

学校前の擁壁にはなにか描かれていたのでしょうか
ペンキの跡のような痕跡があります
学校跡を後にして黒浜海岸へ向かいます
緩い坂を登って架橋時に出来た車道へ
車道の手前の木の下の祠は愛宕神社で火伏せの神様を祀っています
毎年4月10日のお祭りでは、島で採れたわかめの酢の物のお接待があるそうな
向こうに見える主塔は櫃石島橋北主塔(148m)
車道を岩黒小中学校方面へ下ります
学校の体育館にはクマゼミの巨大壁画が描かれてる
学校の手前で左へ折れて小路へ入ります
ガーミンコネクトによるGPSトラックログ
今回の移動区間 ⑯-P
今回も長くなりましたが
お立寄り頂きましてありがとうございました
次回に続きます
では、また

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