先日、JR北海道からこのようなプレスが出ました。

●特急「宗谷」「サロベツ」の使用車両の変更について

20200215_062823
このお知らせによると通常、キハ261系0番台で運用されている宗谷線特急「宗谷」(札幌~稚内)「サロベツ」(旭川~稚内)の使用車両をつい先日デビューしたばかりの超高額な特急ディーゼル車両であるキハ261系5000番台(はまなす編成)に置き換えるという発表です。

前々から決まっていたことではありますが、ついにという感じですかね。。。
DSCF9161

もともと宗谷本線では2017年春のダイヤ改正までは、札幌~稚内間をキハ183系が1往復、キハ261系が2往復入っておりましたが、キハ183系の老朽化に伴い2往復を札幌~旭川間を区間廃止、1往復は従来通り札幌直通を残したうえですべての列車をキハ261系0番台へ置き換えられました。
20200216_063429
しかし、キハ261系0番台は検査や故障などで離脱することが度々ありその都度キハ183系が舞い戻ってきたり、観光用のジョイフルトレインであるノースレインボーエクスプレスを代走に起用したりと運行が不足することがありました。

今回、このキハ261系5000番台の投入によってノースレインボーエクスプレスが代走に入ることは無くなるかと思われます。
もともと、ジョイフルトレインですから臨時運用に入ることはあっても定期特急列車を代走するという事はあまり無いはずなんですけどね。

JR北海道が無理やり車両をやりくりしているという事がよく分かる事象なんではないかなと思います。
________________________________________

さて、今回このキハ261系5000番台投入によりノースレインボーエクスプレスがどうなるのか考えていきたいと思います。

まず、このノースレインボーエクスプレスとは・・・
ノースレインボーエクスプレス (North Rainbow Express) は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が1992年から運用している気動車で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種です。キハ183系に属し、5200番台を称しています。

編成は函館・稚内側から キハ183-5202 (ラベンダー) - キハ182-5251 (ブルー) - キサハ182-5201 (ライトグリーン) - キハ182-5201 (オレンジ) - キハ183-5201 (ピンク) の5両編成となっています。
20200216_063535
ジョイフルトレインなので、客室は展望性を重視して高床式を基本とし、中間に2階建て車両が連結されている。
側窓は屋根肩にまでかかる曲面ガラスで、天窓を設けています。
座席はリクライニングシートで、シートピッチは960mmなので一般の車両よりは快適かもしれません。

前々からこの車両はキレイだったので好きだったんですが・・・
今年2月、稚内に行った際に偶然にもサロベツが代走でこの車両に当たり物凄く印象に残りましたね~

ちなみにこの車両かつてはED79牽引により本州への乗り入れも果たしている。
なので、電気機関車に牽引されれば青函トンネルも通過可能という事である。
________________________________________

と、ノースレインボーエクスプレスの車両についてはこのぐらいにして本題へ!
前述の通り、デビューしたのは民営化後の1992年です。すでに28年ほど経過しております。

北海道という極寒の地での運用という事もあり、車内の老朽化は否めないところはありました。

現に、現在も苗穂工場入場中との噂ですし編成がばらされていたという情報も入ってきています。
まあ、ただ単に検査をしてるという可能性もありますが、キハ261系5000番台が宗谷線特急の運用に入るという事はもうノースレインボーエクスプレスが宗谷線特急を代走することは無くなり、本格的に臨時列車のみの運用になるのか?それとも本当に引退してしまうのか?

現状では、何もわからないことだらけですがまた運用に復帰してもらいたいですね~

それでは、最後に貴重なノースレインボーエクスプレス発車シーンを2本お届けします。

❶函館から発車するノースレインボーエクスプレス

2014年4月、臨時特急北斗として函館にやって来たノースレインボーエクスプレス
当時は、津軽海峡線特急が使用している函館8番線に札幌方面行が入線するという貴重なシーンです。
また、現在でもおなじみの函館駅専用の発車メロディーも収録されています。

➋冬の音威子府駅を発車するサロベツ代走ノースレインボーエクスプレス
2020年2月16日、代走で宗谷本線にやって来たノースレインボーエクスプレス
日本有数の豪雪地帯である音威子府村の代表駅:音威子府駅から発車するノースレインボーエクスプレスです。
見どころとしてはホームとの段差がすごい!そして雪景色とレインボーのコラボレーションが物凄くキレイです!


鉄道コムバナー
↑ 鉄道コムランキング参加中 ノースレインボーEXPについてもこちらで ↑


ココから先は、個人的な見解が含まれるので予めご了承の上読み進めてください!










疑問!
そもそもなぜ、デビューしたばかりのキハ261系5000番台が宗谷線特急運用に入るのか?

もともと0番台はSE100(2両)+SE200(2両)の4両編成で構成されており、SE101~104の8両、SE201~203の6両となっている。運用ではSE100+200で構成するので、最低でもSE100×2+SE200×2の4ユニットは必要になってきます。
しかし、現在SE200の1ユニットが重要機器取り替え工事施工中につき増結用として残っているSE100の1ユニットしか予備がないのです。

なので、故障や修理などで1編成が離脱した場合代走が必要になる。今回11月末~翌年2月末までの5000番台代走は0番台1編成がおそらく何かしらの検査や修理などで離脱するから行われるのではないかと推測しております。あくまでも個人の見解です。

この検査や修理が終了すれば、また通常通りに戻るものと思われます。