全4回でお伝えしている「飯田線秘境駅」号の乗車記。
その①(豊橋駅~新城駅)の続きです。
 
■柿平駅
新城駅を出た列車は、少しずつ山間に入っていき、次の停車駅は柿平(かきだいら)

その手前で、車窓右手に板敷川の渓谷が見えてきます。
川底に板を敷き詰めたように見えることから板敷川と呼ばれるのだそう🤔
川の水が透き通っているので、川底が良く見えます🙌
 
 
紅葉もいい感じに色づいてきていて、この先が楽しみです🍁
 
 
柿平駅は、2019年から「飯田線秘境駅」号の停車駅に加わった駅で、ランキング187位
 
 
林の中に立地する駅ですが、駅前には人家があったりして、秘境感はあまりありません💦

停車時間は5分間しかありませんので、写真を撮ったら速やかに列車に戻ります。
 
 
なんだか、バスツアーのような感じです😁
 
 
■東栄駅
東栄(とうえい)は、秘境駅ではありませんが、地元のお祭りで使われる鬼のお面をデザインしたユニークな駅舎が見どころです👹
 
ここでは10分間停車。待合室では地元の方がささやかな物産市を開いていました。
 
 
ホーム側から見ると鬼に見えますが、横から見ると、また別の駅のような趣。
 
 
東栄駅に停車中の「飯田線秘境駅」号。
お花もキレイに手入れされています🌼
 
 
 
■渡らずの鉄橋
東栄駅愛知県最後の駅。
列車は静岡県に入り、中部天竜駅を通過。

中部天竜駅にはかつて佐久間レールパークがありましたので、訪問したことがある方も多いのではないでしょうか。
今ではその役割は、リニア・鉄道館に移ってしまいましたね。
 
車窓左手には佐久間発電所を間近に見ることができます。
小さく見えますが、貯水池式の水力発電所としては、奥只見、田子倉に次いで全国3位の発電量なのだそう。
 
 
さて、次の見どころは、豊橋駅のジオラマにも登場した「渡らずの鉄橋」こと、第六水窪(みさくぼ)川橋梁です。
場所は城西(しろにし)を通過して程なくの場所。
 
何が珍しいのかは、下の写真をよ~くご覧ください👇️
 
 
今まさに川を渡った瞬間に撮影したものですが、よく見ると対岸に渡り切る直前に、カーブして元の岸に戻ってくるという鉄橋なのです😁

もともとは、「川の右岸をトンネルでまっすぐ抜ける予定」だったそうなのですが、トンネル予定地の地盤が緩く、トンネルを掘ることができなくなり、やむを得ず川にせり出して迂回することになったために、このような造りになったそうです🤔
 
 
■大嵐駅
難読駅名でも知られる大嵐(おおぞれ)
 
 
ホームの先(飯田方)には、トンネルが大きな口を開けて待ち構えていますし、後方(豊橋方)には飯田線最長の大原トンネルがあり、トンネルに挟まれた駅なのです。
 
大嵐駅は島式ホームですが、トンネル内で線路が分岐しているのも珍しいですね👏
 
 
東京駅をモチーフにした赤レンガ風の駅舎になっています。(時計は壊れています)
 
 
この大嵐駅は、静岡県浜松市にあるのですが、駅前に橋があって、対岸は愛知県北設楽郡豊根村。
16分間の停車時間を利用して、橋を往復することができます。
 
付近の環境は十分に秘境駅なのですが、駅舎が新しいせいか、ランキング入りしていません。
 
 
橋の上から眺める、天竜川の色の美しさといったら筆舌に尽くしがたい色です。
 
 
日本最大急流に挙げられる天竜川ですが、舟下りで知られる急流区間はもっと上流です。
時間を忘れて眺めていたら「出発4分前です」との声が📣
 
 
絶景を満喫して、再び列車に戻ります。

また、駅付近には1955(昭和30)年まで使われていた、旧線の大嵐駅が自然と同化して残っているとのことでしたが、当日は見つけることができず、帰宅後、グーグルマップで鑑賞したのでした💦
 
その③ では、いよいよ秘境駅ランキング上位の駅が連続するハイライト区間に入ります。
次回もお楽しみに👋

 ↓飯田線秘境駅号の乗車記が漫画で読めます。