JR東海「QRホームドア」在来線の駅で実証試験 将来は名古屋駅ホームに導入か



JR東海は11月18日、QRコードを活用したホームドア開閉システムの実証試験を行うと発表した。11月28日から在来線の金山駅(名古屋市中区)で実施する。

QRコードを活用したホームドア開閉システムのイメージ。車両のドアにQRコードを貼り付ける。【撮影:草町義和/加工:鉄道プレスネット編集部】

車両のドアに貼り付けたQRコードを、駅のホームに設置したQRコード検知用カメラで検知し、車両ドアの開閉に連動してホームドアを開け閉めするシステム。車掌はホームドアを閉じる作業を行う必要がなくなるため、客の乗り降りなどホームの監視に集中できるようになり、安全性の向上が図られるという。

実証試験は金山駅の3番線ホーム(東海道本線)で実施。降雨や太陽光の反射など屋外のさまざまな環境下でQRコード検知カメラの機能を確認し、カメラの適切な配置数や位置の確認などを行う。

QRコードを使ったドア開閉の流れ。【画像:JR東海】

JR東海は来年2021年、金山駅の東海道本線ホームにホームドアを設置する予定。2025年度以降には刈谷駅(愛知県)にも設置する予定だ。JR東海は名古屋駅についても今後の整備に向けた検討を行っており、同駅の整備について実証試験を行うとしている。

QRコードを活用したホームドア開閉システムは昨年2019年、東京都交通局が都営浅草線に導入している。