落ち葉ふみながら(根室本線) | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

広葉樹の紅葉が終わると、落葉松の紅葉が始まります。秋のアンコールのような、北海道が一番輝く季節。風が吹くと小さな松葉が逆光にキラキラ、誰が名付けたか、ゴールデン・ダスト。そんな北海道に会いたくて、弾丸旅をしてきました。(2020/11/7-8)

羽田空港は、もうクリスマスツリー。これを見ると私の世代は、条件反射のように山下達郎のあの名曲が流れてきます♬ コロナで大変な1年もあと2か月。早朝の第二ターミナルです。

旭川空港へ向かう共同運航便は、ほぼ満席。窓際席だったので、富士山と東京の街が見えました。

天気は、残念な予報で、キホン曇りで雨マークも出ています。晴れたら出かけようの荒川線や江ノ電と違い、天気は運任せ。旭川空港から、美瑛を経由して南富良野方面に向かいます。落葉松紅葉良し! 天気も柔らかな秋の日差し!

景色を撮りながら、のんびり運転。根室本線のお昼の往復に間に合わず、辛うじて返しの滝川行きを、バックの落葉松が美しい下金山駅で撮影しました。

根室本線は、このあと15時前後まで、ダイヤがありません。狩勝峠を越えて、新得に向かいます。峠のサミットからの眺め。見事な落葉松林が広がります。この中を石勝線、根室本線が走っています。

新得山中腹からの眺め。十勝清水を出て新得に向かう普通列車。300mmにテレコン付けて。落葉松の黄葉が点在して、いい感じ。このあと頂上に登りましたが、視界不良で、貨物も特急も写真にならずでした。明日またチャレンジ!といったん下山しました。

平地から、西日を受ける落葉松とスーパーおおぞらを辛うじて撮れましたが、釣果少ない新得でした。

晩秋の北海道は、日没が早く、峠を越えて富良野の町に戻ると、すでに真っ暗。山部駅で17時台の列車です。雨が降ってきました。

お宿は、南富良野町のなんぷてい。健さんの駅「幾寅(幌舞)」の目の前という好立地。Go To対象なので、宿代は2,500円で、クーポンまで付いて申し訳ないようなお値段です。駅撮りして、風呂で温まり、明日に備えて早々と就寝です。

翌日は、早朝の幾寅駅から撮影開始。雨はあがったようです。

2016年の豪雨被害で、もう5年も列車が走っていない線路。悲しい、、、、。

朝のかなやま湖。ピリッと寒い、身が引き締まります。始発回送列車が、遠く鉄橋を渡る音だけが聞こえます。

冬の樹氷、夏の緑を撮ってきたこの場所。なんと晩秋は落葉松林でした。始発列車はもうここしかありません。

早起きは三文の徳。朝は2往復あります。次の東鹿越行きは、芦別岳を仰ぐ直線で。こんなダイナミック。熊さん出没ポイントなので、車で待機し直前でセッティングです。

しかし、直前で陰ってしまい、残念無念の横構図。このあと道の駅に立ち寄ったとき、「クマ出没」の情報ボードに、日付は11月8日との記載がありました。今日じゃないの!!

次の列車まで時間があるので、山部駅で朝食。もちろんセコマです。

日が差し、天気は回復。青空なんて期待していなかったので嬉しい展開です。

次は午前の根室本線最後の撮影機会ですが、落葉松の黄葉が素晴らしい場所を見つけました。前線が次々と通過するこの日、その合間の青空です。もうこれを撮れただけで、今回の旅は100点です。

同じシーン。サブ機で撮った「接近写真」です。

この時点で午前9時過ぎ。ふたたび狩勝峠を越えて、新得に向かいました。新得山頂上より。イマイチな結果ですが、前日よりはマシ。いつかまたここでベストな条件で撮りたいと思います。

弾丸旅、ラストはかなやま湖で、15時台の往復です。日没との闘い。落葉樹が散ると、木々の間から車両が見えます。

そして、定番の小さな橋、最後の日差しがギリギリ間に合いました。小さな橋にも日が注ぎ、北海道色の白いキハが輝き、小さくても存在感がある1枚に仕上がりました。

同じシーン、本務機は望遠で。夏のラベンダーから3か月、今年もここで季節の変化を記録できました。

弾丸旅、ファイナルカットです。

期待以上の天気、期待以上の落葉松。感動の弾丸旅でした。Fin.