①絶景の紅葉風景 上越線 高崎-長岡乗車記

➁久々の日本海沿岸風景 信越本線 長岡-直江津乗車記

の続きとなります。

■鉄道の要衝に思いを馳せる

長岡に続き、本日2度目の途中下車となります。

下車後、改札口前の発車案内標を見た時は、9月の赤羽-酒田で途中下車した、新幹線を含め5路線が乗り入れる、東北本線の郡山を思い出しました。

 

複数の路線が乗り入れている要衝駅ということではなく、複数(3社)の鉄道会社が乗り入れ、さらにその路線名が、見慣れた地名由来のxxx線ではなく、ひらがなとカタカナ、最後がxxxラインという名称に、新鮮さと強烈な個性、そしてその背景に強く惹かれました。
 

 

■発車案内標

社名のETR (Echigo Tokimeki Railway)の文字、そして右端に遠慮がち気味にあるJR東日本の文字が印象的です。

 

上越線で停車した越後湯沢からここまで線路でつながっていることと、新潟県の広大さに改めて驚きました。信越や北陸という広域名称より、地域に根差した社名と路線名にこだわりを感じます。

●ほくほく線        十日町・越後湯沢方面 ※北越急行

●妙高はねうまライン  高田・妙高高原方面 ※えちごトキめき鉄道

●信越本線        長野・新潟方面 ※JR東日本

●日本海ひすいライン  糸魚川・市振方面  ※えちごトキめき鉄道

 

■歴史:駅開業、そして民営化後、新幹線開業後

 

開業年にも驚きました。

100年以上、東北、北陸、関西、日本海沿いの都市間を繋ぐの鉄道の要衝駅として役割を果たし、その後は分割民営化の弊害ともいわれる夜行列車・直通列車の廃止、そして新幹線開業による3セク化。

 

かつての栄光は何処へ?  は言い過ぎかもしれませんが、鉄道経営の合理性と新幹線開業に代表される鉄道の発展の代償を、二重に背負わされた駅と路線ではないでしょうか?

 

1886年(明治19年):信越本線 関山-直江津開通、開業

1898年(明治31年):現在地へ駅舎を移転

1911年(明治44年):北陸本線 名立-直江津が開通

1987年(昭和62年):国鉄分割民営化により

            JR東日本とJR西日本の境界駅となる

1997年(平成9年):北越急行ほくほく線 六日町-犀潟開業

            直江津まで直通運転

2015年(平成27年):北陸新幹線・長野-金沢延伸開業に伴い

            信越本線・妙高高原-直江津

            北陸本線・直江津-市振

            えちごトキめき鉄道に移管

■路線図

私のような乗り鉄にとっては、便利な路線図です

しかしそれまでの経緯を思うと、紅白太線の北陸新幹線が大蛇のように見えます。

これまで全く興味がなかった北陸新幹線の敦賀(福井県)延伸が気になりました。

まずは、日本海ひすいラインに乗車します!

 

 

※2019年度(令和元年度)の1日平均乗車人員
郡山      17,508人 内 新幹線が9,024人

直江津  JR東日本 2,054人  えちごトキめき鉄道 1,518人

上越妙高 JR東日本(北陸新幹線) 2,111人  えちごトキめき鉄道 853人

 

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●直江津 16:33発

記念ではなく、ここまで高崎-直江津の乗車券でしたので、券売機で購入。

勿論、長野下車時にお持ち帰りさせて頂きました。

 

 

車両は、ET127系2両編成

もとは、JR東日本のE127系0番台

製造は車内の表示板で確認しましたが、1995年(平成7年)です。

 

 

ワンマンの表示ですが

帰宅時間帯のせいか途中まで車掌さんがいらっしゃいました。

ラッピング車両は初めて見ました。

 

 

車内はこんな感じ........

時刻表で確認しましたが、朝夕は30分毎、日中は1時間毎に運行されています

 

 

発車後、複雑な分岐が続きます。

北陸本線.....ではなく、日本海ひすいラインとはお別れです。

 

 

●春日山 16:37発

●高田 16:42発

●南高田 16:45発

 

しばらくは田園風景、そしてホテルと新幹線高架が現れます

 

 

●上越妙高 16:49発

 

観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」を発見!

午後便の糸魚川13:59発、妙高高原経由(折返し)、上越妙高16:44着のようです。

 

 

真新しいホームが印象的です

   

 

新幹線乗換駅となる上越妙高と、この先の新井から、新潟行き特急「しらゆき」が1日5往復運行されています。

所要時間は約2時間、E653系4両編成です。

 

再び田園風景に戻ります

いよいよ夕日が沈み始めました

 

 

●北新井 16:53発

●新井 16:58発

 

2面3線の立派なホーム!

かつての在来線特急あさま(上野発直江津行き)や白山(上野発金沢行き)が停車、通過していたのでしょうか?

 

 

列車の行き違いです。

  

 

通常は、進行方向右側に見えるはずですが、左側に停車していたようです

 

立派な橋線跨!!

   

 

単線に戻ります

 

ここからは勾配区間

   

 

左右にカーブしながら上ります

 

上りきったところで一旦停車、平面スイッチバックです。

  

 

黄色信号で、徐行しながら入線します。

 

信号は緑色へ、ホームに乗車待ちの方はいらっしゃいませんでした。

 

●二本木 17:07発

 

 

いつの間にか、車内はこんな感じ.....

なぜか、皆様後ろ半分に固まっておられたようです......

せっかくですので、車内観察することにしました!

 

 

全面英語の広告を発見

100 years in Joetsu ?

場違いは失礼ですが、この車内で訪日観光客向けの案内は違和感、いや新鮮です!!

 

 

百年料亭ランチ、でした

こういう、創業明治xx年や老舗感丸出しのキャッチコピー、特に鉄道系のものは大嫌いですが、この英語版には強い地元愛を感じました。

 

 

再び路線図

先ほどの百年料亭ランチの最寄は高田、直江津から2駅目です。

100年以上走り続ける路線、百年料亭ランチ、沿線の町並み風景を勝手に想像しました。

 

この短い営業路線で、雪月花のような観光列車が走っていることが奇跡のように見え、数少ない車内広告では先ほどの英語版(不要、空きを埋めるためと推測)や企業ラッピング車両など、私にとっては新鮮でした。

 

これまで景色と車両のみで見てきたローカル線ですが、その運営母体や地元での取組みなど、乗車以外にも見るべきものがあると気づかされました。

 

 

●関山 17:15発 ※1886年、直江津と同時に開業

 

行き違い停車中に、別のラッピング車両を発見

制作協力に、強い地元志向と未来志向(将来の顧客への意識)を感じます。

 

 

●妙高高原 17:24着 ※乗車時間53分

 

下車した瞬間感じたのは、高原の涼しさではなく、真冬のような寒さでした!

吐く息が白かったです。

 

 

●妙高高原 17:29発

 

駅名標と列車の停車位置が離れていますが

 

 

2か月ぶり、8月の小諸-軽井沢以来の115系乗車です

暖房が入っていました! 座った瞬間に疲れが.....

 

初めて気になったのですが、ドアが閉まるスピードが他の車両より速いかと

 

まるで儀式のように、車両全体が一度揺れて、ゆっくりと動き出します。スムーズな加速とは程遠いですが、しばらくすると悲鳴のようなモーター音をまき散らしながら暗闇を一気に爆走。

 

久々のボックスシートですが、外は何も見えず、お尻の温かさが心地よく眠りそうですが、爆音がそれを許しません。

 

 

■しなの鉄道の路線図

駅数が多いせいか文字が小さく見えます

えちトキとは、諸事情がが大分異なるようです

 

 

●黒姫 17:39発

 

●古間 17:44発

●牟礼 17:51発

●豊野 17:59発

 

●三才 18:04発

 

●北長野 18:08発

 

●長野 18:13着 ※乗車時間46分、停車時以外は座っていました

下車直後、目に飛び込んできたのがこちら

カラーリングが目立ちます

 

 

早速移動

「おいこっと」は、TOKYOをひっくり返したOYKOTが由来と聞いてます。

 

 

カラリングや車内を見るより、停車中でも鳴り響くキハ110のディーゼル音に聞き入ってました!

 

 

ホームに立って数分でしたが、本当に寒かったので改札を出ます

 

 

駅前の宿に到着、部屋にも暖房が入っていました

 

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

 

翌日、しなの鉄道 長野~軽井沢 乗車記に続く