(2両セットも登場)
6両セットに引き続き発売された，KATO227系の2両セットを購入しました．
6両セットについて詳しくは以下をご覧ください．
3両セットはメーカー在庫を持ち，再生産の可能性が非常に高い「ベストセレクション」です．したがって，出費過多の昨今の事情で購入することはありません．
模型を見る
TOMIX製品との仕様上の差別点である「B 普通 あき亀山」を取り付けました．
保安装置表記も「ATS-DWs」(D-TAS)が表示されています．
8両編成にしてみました．
先頭車の1両には，「京神模型」で取り扱われるインレタを使用し，「カープ坊や」を再現しました．
実際に2016〜2018年のセリーグ優勝時には使用されていました．
この製品に思うこと
車体形状はTOMIX製品より的確であり，車体表記もTOMIX製品より充実してます．しかし，いざ遊んでみると問題点が多かったです．
- ライトスイッチ部分の床下パーツがすぐに外れます．
- 3両セット(6両セット)は通常の1M仕様，2両セットは0.5M仕様の動力となっています．そのために5両・7両・8両を組むと動力が協調しません．
この2点だけでも非常に遊びにくくなってしまいました．
さらに申し上げると，この製品は誤って「2次車」の乗務員室雨樋で金型を起こしたものの，既に発表した「1次車」の車番に合わせるように金型を修正したのではないかと思っています．金型を修正するより車番を変更する方がコストがかからないのに，なぜ金型を修正したのでしょうか．TOMIX製品より車体形状が的確であるという「強み」と，1000番代の展開が見えていないことになります．非常に残念と言えます．
その他の広島関係製品について申し上げること
昨今KATOでは広島(山口県含む)関係の製品が多く企画されているのは，地元の者としては大変嬉しいのですが，その企画内容に関しては「？」と考えたくなります．例をあげます．
- 35系4000番代：初回品には実物をちゃんと観察していれば防げたであろうエラーがあります．それも，その観察は車両基地へ取材に行くという大掛かりなものではなく，新山口駅で「SLやまぐち号」を観察することだけで行えるものです．
- カートレイン九州：事前告知なく，突然，広島回転車が製品に用意されました(正しい姿ではあります)．
- 広電1000：広電の要望があるかもしれませんが，「創業108周年」に「創業100周年」記念製品が発売(しかも業界全体でみると「再販」)という事態になっています．これは広島のスポーツ界に例えると「2016〜2018年の三連覇の勢いがなくなった2020年現在の広島東洋カープで，2013年のクライマックスシリーズ初進出記念グッズが発売される」「2019年にクラウドファンディングが計画されるなど新スタジアムが現実味を帯びる計画になったサンフレッチェ広島で，2012年のJ1リーグ初優勝記念グッズが発売される」「田口・畠・小林の各選手らの活躍もあって2019〜2020年に連覇を果たした読売ジャイアンツで，西村・長野の各選手らの活躍によって達成した2012年の日本一記念グッズが発売される[1]」ような事態となっています．現行の「花」「広電バス」塗装であれば喜んで買ったと思います．そもそも，広電には2025年ごろに「駅前大橋線開業」という大イベントが控えており，2020年に出すモチーフではなかった気がします．2020年に出すのであれば新線に沸く富山の方がよかったです．
- 415系100番代九州色：この415系で最も重要な「下関」の行き先は印刷ずみパーツが欲しかったです．
- EF210 300番代：これまでのEF210の動力が流用され，テールライトは光りません．「プッシュプル運転はいつでも大丈夫ではない」という趣旨の説明を公式に行っていますが，これではEF63が浮かばれません[2]．そして，このような製品を2021年4月に慌てて出すこともなかったと思います．
この記事を見てみると，関東地方主体の活躍でも，EF210 300番代のテールライトが光っている姿を見てみたいと思いたくなります．
[1]：本項の読売ジャイアンツの選手は，それぞれ当時在籍しており，広島県出身・広島県の高校出身の選手，または2020年現在広島東洋カープに所属している選手を選定しています．
[2]：https://www.youtube.com/watch?v=P7Mf1Jxi_zw より．EF210-300に関する言及は1:20:00ごろからです．