寝台特急「北斗星」の深き沼 その17 | 夜汽車の汽笛への憧情

寝台特急「北斗星」の深き沼 その17

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

長々と続いた「北斗星」シリーズですが、書きたいことはほぼ出尽くしてきた感があります。

そこで、「深き沼」らしく、最終章としてNゲージでの「北斗星」の遊び方についてつらつら書いて締めたいと思いますw

 

Nゲージでの「北斗星」の遊び方
 

 
北斗星はNゲージでは、Tomix、KATO、マイクロエースの3社が製品化していますが、中古市場を含めた入手性を考慮して、ここではKATOとTomix製品を使った編成の組み方のバリエーションを紹介していこうと思います。
 
 
1.入門編
「とりあえず北斗星を楽しんでみたい」という場合、ストレートにメーカーの用意した編成を組むのがやはり手取り早いかと思います。
そこでお勧めなのが、比較的再生産もあり入手容易な、KATOから製品化されている2008〜2011年のJR北海道・東日本両社の客車で構成された混成編成です。
・・・というわけで、KATOの品番10-831,10-832からなる「北斗星DX編成セット」をご紹介します。
編成はこんな感じです。
 
↑函館

1 オハネフ25 2 Bコンパートメント JR北海道  
2 オハネ25 562 デュエット 14系改造
3 オハネ25 563 デュエット オハネ25改造
4 オハネ25 566 デュエット オハネ25改造
5 オハネ25 552 ソロ 14系改造
6 スハネ25 503 ソロ・ロビー 14系改造
7 スシ24 505 食堂車 JR東日本  
8 オロネ25 505 ツインDX  
9 オロハネ25 502 ロイヤル・ソロ  
10 オロハネ24 553 ロイヤル・デュエット  
11 オハネフ25 215 B寝台  
カニ24 505 電源車  
↓上野(上野-函館)・札幌(函館-札幌)
 
この製品は中古でも適価で転がっており近日中に再生産も決まっています、行先・ナンバー等も印刷済みでとりあえず走らせるには加工も要りません。もちろん安定のKATO品質なのでディテール・プロポーションや走りは保証付で、編成バリエーションを考えなければ十分に上級者でも十分に楽しむことができる製品です。
手軽に遊んでみたい方は最初は基本セットのみ買うのも良いでしょう。
ちょっとこだわるのであれば、オハネフ25、オロハネ25、オロネ25、スハネ25のHゴムを灰色に塗るとよりそれらしくなります。
なお、「はまなす」セットを持っている方は2号車を「はまなす」用のオハネフ25 3に変更することで、2011年以降の編成を組むことが可能です。この際は3号車または4号車を2号車に使用したオハネ25 562に変えるとよりそれらしくなります。(大抵どちらかが14系改造車だったため)
この時代は青森駅改良工事のため青森駅を通らず青森信号場経由となっているため、函館駅のみで進行方向が入れ替わります。機関車を連結する向きが上野-函館と函館-札幌で替わりますので、行先を考慮して運転を楽しむ場合にはこの辺りも考慮すると良いかと思います。2号車を入れ替えて2011年以降の編成を組む場合は、2012年に再び青森駅経由となるため、青森-函館のみ機関車の向きが逆になりますのでご参考まで。
 
さて、この列車を引く機関車はどうかというと・・・・
 
形式 区間 備考
EF81 上野-青森 2008〜2010年
EF510-500 上野-青森 2010〜2011年
ED79 青森-函館  
DD51x2 函館-札幌 北斗星色。重連

 

上野ー青森間はKATOのオフィシャルではEF510を使用することになっていますが、実際には年代によって EF81またはEF510を選択できます(というかEF81であった期間の方が長いですw)。どちらか好みのものを用意すると良いでしょう。2010年まで担当したEF81は「北斗星」色が基本ですが、「EF81」のロゴが大きく車体に書かれた95号機(スーパーエクスプレスレインボー色)や、カシオペア色も使用できます。余裕ができたら揃えて気分によって変えるのも楽しみの一つです。また、機関車故障などのイレギュラーで「あけぼの」などに使用している青森所属の双頭連結器車が牽引したことがありますので、そちらの製品をお持ちの方はこれも利用することが可能です。

EF510は青い北斗星色または銀色のカシオペア色が利用できます。なお、赤色の0番台は貨物用で、「北斗星」には使用できないので注意が必要です。また、500番台もJR貨物に移籍して星マークのない物も製品化されています。こちらも「北斗星」は牽引していないので注意が必要です。

なお、東北本線が災害により不通になった際に上越線経由で運転されたことがあり、その際にEF64-1000が使用されたことがあります。こちらをお持ちの方はそれを再現するのも面白いかと思います。

 

青函トンネルで活躍したED79は、基本的に0番台を使用します。年代的に片側がシングルアームパンタになった物を選択した方がリアルになると思われます。なお、ED79には50番台及び100番台も存在しますが、いずれも貨物用で「北斗星」を牽いていないので注意が必要です。(もっとも、製品はほとんど出回っていませんが。) 

 

北海道内で担当するDD51は重連運用なので2両用意します。塗装は基本的に青色の「北斗星色」一択になりますが、イレギュラーでJR貨物所属機が引いたことがあるので、余裕が出たら敢えて一般色を追加して混ぜるのも面白いかもしれません。DD51の一般色は色々使い道が広いので、持っていて損がない製品ですからねw

 

いずれの機関車もKATO・Tomixの両社から発売されていますが、連結器を合わせることを考えるとKATO製がお勧めです。Tomix製を使用する場合はちょっとした加工が必要になります。

 
 とりあえず今回はここまで。
 
次回以降難易度が上がって行きますw