みなさんこんにちは。今日の話題です。

 

 

少し古い記事ですが、読売大阪夕刊 2020(令和2)年9月28日付け 9面(社会面)より。

 

 

1970(昭和45)年10月に運行がはじまった、JR西日本の看板列車「新快速」が、誕生から50年の節目を迎えた…という記事でした。 

 

 

近畿圏の「JR神戸・京都線」を基幹として、そこから「山陽本線・赤穂線・琵琶湖線・北陸本線」のニ府三県に直通している列車です。

 

特別料金不要ながら、京阪間を30分、阪神間を20分という特急列車並みの高速運転、かつ終日にわたって頻発運行されている、関西の鉄道を語る上でなくてはならない存在です。 

 

 

戦前から、関西は「私鉄王国」と称されるほどさまざまな私鉄が、旧国鉄を凌駕していました。運賃の安さはさることながら、長距離系統が中心で、汽車が当たり前だった旧国鉄に対して、電車による頻発運転の実施、車両や駅設備の居住性の高さ…などがありましょうか。 

 

 

「新快速」は同年、大量に押し寄せた「大阪万博」利用客輸送のために準備された車両を、万博閉幕後に転用したところからはじまります。

 

昭和50年代以降には、車両のグレードアップ、最高速度の引き上げ…などの試みが年を追うごとに進められて、競合する私鉄と激しい乗客争いを繰り広げるようになりました。

 

 

 

秋に差し掛かった頃だったでしょうか、JR西の各駅には、デビュー50年を記念した掲示が見られるようになりました。時代ごとに、車種の進化があったのだなと興味深いものです。

「新大阪駅(大阪市淀川区)」にて。 

 

 

ところで、仕事帰りにいつも立ち寄るセブンイレブンにて。

広告をしげしげと眺めていたのですが…

 

 

京都駅に近い「京都鉄道博物館(京都市下京区)」で、くだんの「新快速50年」についての

特別展が開催されているのだとのこと! 

 

 

 

さっそく公式ホームページに飛んでみました。

メインの特別展の他にも、期間内にはさまざまな企画が行われるようです。そんな中でも… 

 

 

1980(昭和55)年1月にデビューした、初代・新快速専用車両「117系」。 

 

 

 

 

この斬新なオリジナルロゴを掲げ「シティライナー」の愛称が付けられ、ゆったりとしたシートに、濃い木目があしらわれた豪華な内装が人気を博しました(画像はJR東海所属車両のもの)。

 

 

平成のはじめ頃まで、新快速として活躍したのですが、以降は各線区に転用されつつも、現在でも京都周辺で活躍を続けています。 


2010(平成22)年11月、「京都駅(京都市下京区)」にて。「湖西線(こせいせん)」普通列車として発車を待つ姿。

 

 

その初代・新快速専用車両「117系」のトップナンバーを含む編成が、くだんの「京都鉄道博物館」で期間限定で展示されるという! 


塗装は、JR西オリジナルの京都地域色、緑一色に変更されてはいますが、これは気になる。 

 

 

さらに、今年登場したばかりのあたらしいスタイルの夜行列車「WEST EXPRESS銀河」の種車に抜擢されているのも、その「117系」です。 

こちら関西では大変な話題になりましたが、鉄道趣味的にはいまホットな車両でもあります。

 

 

いつもお世話になっている「新快速」の半世紀にわたる歴史と、その「117系」実車を至近でぜひ拝見したい!ということで、先日「京都鉄道博物館」へ行って参りました。

 

次回からは、その道中の様子をお送りしたいと思います。よろしければおつきあいください。

今日はこんなところです。