所有事業者:東日本旅客鉄道

運行委託事業者:ジェイアールバス関東

仕様・用途:貸切仕様

登録番号:江東210 あ 2027

社番:L530-20501号車

配置:ジェイアールバス関東東京支店

初年度登録:2020年

シャシー製造:トヨタ自動車

モーター仕様:交流同時発電機

FCスタック:トヨタFCスタック (固定高分子型)

車体架装:ジェイ・バス宇都宮

車両型式:ZBC-MUM1NAE

車名:トヨタSORA

撮影日:2020年11月11日 (水曜日)

撮影場所:日の出埠頭

 

予てよりお伝えしていた、 「JR東日本が燃料電池バスを導入」 で、9月に一瞬ながらその現物を目の当たりにしましたが、その後、東京駅と竹芝桟橋をぐるりと回る循環バスに使われているという情報を得まして、せっかくだからと昨日、乗りに行って来ました。

 

あらためて、何でJRが燃料電池バスを導入したかという経緯を再掲します。

 

「JR東日本とトヨタ自動車は、2018年9月に地球温暖化問題やエネルギーの多様化などに対応した持続可能な低炭素社会の実現に向け、水素を活用した鉄道と自動車のモビリティ連携を軸とした、包括的な業務連携の基本合意を締結しており、その中で水素ステーションの整備や拡充など、水素エネルギーの普及促進として、JR東日本が進める品川開発プロジェクトにおける水素ステーションの整備及び鉄道に接続する地域交通等へのFCV (燃料電池自動車) やFCバスの導入に取り組み、今回の燃料電池バスの導入はその関連によるもの」

 

だそうです。

同時にJR東日本は、国際連合が掲げる持続可能開発目標 (Sustinable Dvelopment Goals~略称:SDGs) に参入しており、車体には 「それに参入しているぞ」 というのをアピールする意味合いのロゴがラッピングされています。

この燃料電池バス、所有こそJR東日本になっていますが、運行に際しての乗務員の手配や点検等はJRバス関東に委託しており、バスの配置もJRバス関東の東京支店、そして社番もJRバス関東籍として付されています。

 

竹芝桟橋にオープンした複合施設 「WATERS takeshiba」 へのアクセスとして、10月24日から 「JR竹芝水素シャトルバス」 として運行を開始しましたが、同施設への送迎を兼ねているせいか、運賃は無料です。ただ、バスは1台だけなので、点検や故障等の不測の事態の際には同社の高速路線仕様車が代車として充当されるそうですが、 「WATERS takeshiba」 も日の出埠頭も入れないんじゃないか?

というのも、 「WATERS takeshiba」 は、タクシーや一般の乗用車が入るスペースにバスが乗り入れるのですが、意外に狭隘なため、入りづらそう。さらに一旦、そのスペースに入ると、バックをしてバスの乗降場に据えられるという面倒臭さ。

そして日の出埠頭も、いわゆる 「日の出桟橋」 ではなくて、桟橋からちょっと離れた倉庫街が乗り降り場。だから、二度三度切り返しをしなければならない面倒臭さ (画像はそこで撮った) 。

そんなんだったら、日の出桟橋に停留所を設置すれば良いのにと思うんですね。そうすれば、今は運航しているかどうかわからないけど、東京港をぐるっと回るクルーズ船へのアクセスにも使えるし、今のところ、日の出桟橋の貸切バス駐車場は事実上閉鎖している状態なので、そっちの方が乗務員の負担にならずに済むと思うのは私だけでしょうか。乗ってはみたものの、問題点ばかりが浮き彫りになっています。

そして、都バスでも実証済みですが、 「SORA」 は乗り心地的にはあまりよろしくないです。ケツが痛いんですよね。決して痔じゃなくて、あれはシートの硬さに起因するものと思っています。 「SORA」 は環境問題に配慮するだけでなく、乗り心地も改善した方が良いですね。

 

以前にもお伝えしたことがありますが、今後、JR東日本は 「SORA」 をどのように活用するか、注目したいですね。増備するのか否かもそうですが、単に一施設の送迎だけでは勿体ないような気もします。そのまま路線認可を得れば・・というのもありだとは思いますが、都区内は大小様々な事業者局が犇めき合っていますので、そこにJRが参入出来るのかどうかという疑問もありますけどね。

 

 

【参考文献・引用】

ジェイアールバス関東株式会社公式ホームページ

WATERS takeshiba公式ホームページ

ウィキペディア (SDGs)