2020年春改正前の旅⑩日本最後の鮮魚専用列車 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

前日は関東周辺の列車に乗車しましたが、3日目は再び関西周辺をめぐります。

 

まずは朝、近鉄の大阪上本町駅を目指します。

 

せっかくなのでJR→近鉄の連絡運輸を使用することに。

大阪→大阪上本町(経由:大阪環状・京橋・鶴橋)

120mm券になるのですね。

 

※(2022年4月28日追記)

JR西日本(近畿エリア)での近鉄連絡乗車券の窓口発売は2022年3月31日をもって終了したようです。

そのため、現在上記のきっぷを窓口で購入することはできません。

券売機に登録がある連絡乗車券は引き続き(券売機のみで)購入できます。

 

 

 

購入した後は券面通りに進み、鶴橋到着。

 

連絡改札口を通り、近鉄駅へ。

 

阪神電鉄直通普通尼崎行きに乗車し、大阪上本町地下ホームに到着しました。

 

地上ホームに移動します。

 

地上ホームには数を減らしている12200系スナックカーの姿も。

 

 

回送列車として発車していきました。

 

さて、そろそろお目当ての列車がやってきます。

 

 9:58頃、赤い列車がやってきました。

 

これぞ近鉄名物、「鮮魚列車」です!

鮮魚列車は伊勢湾の新鮮な海の幸を大都市大阪へ運ぶべく、平日・土曜の朝に宇治山田→大阪上本町、夕方に大阪上本町→松阪で各1本運行されていた列車。

一般の人は乗車できず、伊勢志摩魚行商組合連合会に所属する行商人の方のみが乗車可能な列車でした。

魚の臭いの関係から専用編成2680系2683Fが使用されてきました。

昔は全国にこのような行商人専用列車が見られましたが、数を減らし、近鉄の鮮魚列車が最後に残りました。

その鮮魚列車も行商人の減少により、2020年3月16日ダイヤ改正で定期列車に専用車を1両増結する形に改められ、専用列車としての運行を終了することとなりました…

 

日によっては行商人0人の日もあるようですが、この日は数人が乗っていて、荷下ろしを行っていました。

珍しい風景です。

 

 こちらは先頭。

 

前面幕が故障中のため、鮮魚列車と書かれた系統板が取り付けられています。

 

回送となるので取り外されます。

 

こちらは車内。

ロングシートがあり、普通の車両に見えますが、広告とつり革が全撤去されているのが特徴です。

 

 

列車は回送となり、大阪上本町を発車していきました。

 

その後やってきたのはデュアルシート車両(L/Cカー)。

ロングシートとクロスシートどちらにも使える座席が面白いです。

 

伊勢志摩ライナーもいました。

 

 

今回は近鉄の珍しい鮮魚列車を観察しました。

この2020年まで行商人専用列車が残っていたことは貴重なことですね…

 

それでは、続きは次回。

 

★列車データ

貸切 鮮魚列車 大阪上本町行き 宇治山田(6:01)→大阪上本町(8:58)

近鉄2680系 2683F

※2020年3月2日運転分

 

★乗車データ

大阪環状線 2321Y 普通 天王寺行き 大阪(8:11)→鶴橋(8:28) 221系 NA407編成

近鉄大阪線(阪神直通) 普通 尼崎行き 鶴橋(8:32)→大阪上本町(8:33) 近鉄9820系 9824F編成

※2020年3月2日乗車

 

 

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