上越線、只見線の駅をちょこちょこと訪問して
書かせていただきましたが、
豪雪地帯の高度経済成長期のコンクリ駅舎を記録しようと思い、
ドクターマシリトの出身地、小千谷駅に行ってみました!

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小千谷駅の駅舎は駅舎内の職員浴場の建築年である
昭和44(1969)年かと思われます。

平屋建ての鉄筋コンクリート造りの耐積雪深は200センチ。
さすがは豪雪地帯の駅舎です。

無駄なものは一切省きました! という効率重視の駅舎で、
右側からトイレ、待合室、駅入口、駅事務所、テナントの交番と
並んでいます。

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そして、照明付きの広告が駅名より大きいという
「地方の在来線の駅舎あるある」も、ちゃんと守っていたりするんです。

以前採り上げた秩父鉄道・小前田駅と同様、
階段の上に駅舎がありますが、これは・・・なぜ?

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では、「小千谷駅」と墨書された看板のある入口から
駅舎内へ入ります。
このアルミサッシの引き戸、スムーズに動くタイプに
交換されていて快適です。

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駅舎内も2011(平成23)年にリニューアル!
その以前の2004(平成16)年の中越地震をよく乗り越えましたよね。
あの、上越新幹線が脱線して傾いた地震ですよ。

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リニューアル前の改札口、券売機あたりがどうだったのか
気になるところです。
この写真だけ見ると、新築の駅舎内のようですね。
JR東日本のリニューアル工事は侮れない!

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「ゆざわshu*kura」の停車駅です。
米どころJR新潟が誇る呑兵衛列車、小千谷にも止まります!
駅舎上に「長者盛」の広告がありましたよね!? 

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かつては上越線の優等列車も停車した駅。
ホームは非常に長く9~10両分はありそう。
駅舎側の単式ホームが下りの1番線、
駅舎向かいの島式ホームだった単式ホームが上り3番線です。

写真を見てお分かりのとおり、待避線だった2番線は
線路が引っぺがされて欠番となってしまっています。

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跨線橋から駅舎入口の改札までって、利用者の方には
不便かもしれませんが、この距離に風情を感じます。
一旅行者の勝手な意見ですみません。

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1番ホームの先端長岡方に切り欠きホーム発見。
貨物の取り扱いをここでやってたんでしょうかね?
訪問時は草ぼうぼうで、詳細探れず!

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跨線橋に懐かしいステッカーがありました。
これ、喫煙車がデフォルトだった時代に
禁煙車の車内に貼ってたステッカーじゃない。

けっこうな年代モノのステッカーが・・・

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跨線橋を渡ると、上りの3番線です。
先述した通り2番線は欠番、線路もなく柵が設置されています。
上越線や高崎線など、過去に優等列車が多かった路線の駅は
退避線が用意されていて、「特急列車の通過待ち」が
よくあったんですよね。

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「このホームは通過列車があります」って貨物列車のことかな。
時刻表上は、イベント列車の「越乃shu*kura」を除き
全列車普通列車ですもんね。

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小千谷市には、かつて小千谷線というローカル線があり、
終点の西小千谷駅は魚野川を挟んで反対側。
そちらの方が市街地中心部で小千谷市役所もそっち側。
魚野川東岸の小千谷駅側は、新しい市街地。

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 なわけですが、駅前の県道の交差点に鯉がたくさん放置されていました。
先日の越後川口駅のご紹介でも触れた通り、錦鯉の生産地なんですよね。
で、よくよく見れば、地下道の入口階段が鯉だったというわけでして。

指定豪雪地域の小千谷市。
大通りの交差点は凍結危険のため横断歩道がなく、
積雪危険のため歩道橋もないので、
地下道があるのが普通なんですよね。

大通りの交差点には地下道がある、って雪国あるあるです。
「北越雪譜」にも書いてありますぜ(ウソです。ごめんなさい)。