阿佐海岸鉄道 特別補充券 西暦対応日付券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

阿佐海岸鉄道と四国会社線の連絡運輸乗車券のネタが続きましたので、そのついでにご紹介いたします。

 

阿佐海岸鉄道宍喰駅発行の特別補充券で、発行日付記入欄から「平成」の記載が削除されました、西暦対応日付券です。

 

 

かつては開業当初の硬券にも用いられておりました、「海岸鉄道」地紋の黄地紋券となります。

 

西暦対応日付となった券ですが、再掲の欄に「自動車運賃」の記入欄が残っており、まさかDMV運転開始後は室戸岬方面への直通運転が計画されているために、あえて残しているとは思えませんので、発行日付記入欄以外の部分は以前と変えていないだけと考えられます。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

(ご案内)の第1項は通行税に関する記載となりますが、消費税の導入により通行税が廃止されたのが平成1年4月1日、阿佐海岸鉄道阿佐東線の開業は平成4年3月26日ですから、開業時には既に通行税は廃止されていたにもかかわらず、最初から間違って記載されている事になり、この他、連絡運輸範囲外のJRの特定都区市内の範囲に関する記載や近郊区間の記載もありますが、いずれも現行制度での記載方では無く、国鉄からJRとなった昭和62年4月1日~通行税廃止前日の平成1年3月31日までの(ご案内)の記載方を参考にしたものと思われますが、裏面記載事項にも手を加える事無く現在に至っているものと考えられます。