■10月から運転開始

etSETOra(エトセトラ)」は、今年10月から運行を開始した新しい観光列車。

 

新車ではなく、昨年まで「瀬戸内マリンビュー」として運行していた列車をリメイクしたものです。



まずは特徴的な名前。

エトセトラと言えば「その他いろいろ」などの意味を持つ言葉ですが、広島弁で「えっと」は「たくさんの」「多くの」という意味があり、この列車で「えっと」瀬戸の魅力を感じて欲しいという想いを込めて命名されました。

また、広島弁では語尾に「~とら」を付けることも多いそうです。


 
■外観
外観は瀬戸内海の青色と、海岸線から見える波を白色を表現しています。
しかし、コントラストがありすぎて、写真が撮りにくいこと😭
 
 
海側は、海沿いの景色を楽しめるように大型窓や丸窓があります。
乗客が乗り込むまでは、レースのカーテンが下ろされています。
 
 
山側は2段式の窓のままです。
大きなエンブレムはヘッドマークと同じデザインで、記念撮影にピッタリです。
 
 
他にも「瀬戸内マリンビュー」時代から変わったものがあります。

それは、運転経路。
往路は広島から呉線経由で尾道まで向かいますが、復路は尾道から山陽本線経由で宮島口まで向かいます。

復路では、景色よりも車内でのお酒を楽しんでもらう趣向のようです🍶
 
また、「瀬戸内マリンビュー」時代は普通車指定席と自由席が各1両でしたが、「etSETOra」になってからは全車グリーン車指定席になっていて、車内の座席も大きく変わっています。
 
 
■車内(1号車)
第一印象としては、「瀬戸内マリンビュー」よりは良くなっているものの、冷房装置や天井がむき出しだったりして、残念ながら今どきの観光列車としてはお粗末なレベル😢
 
座席は新しいこともあり座り心地は快適。
背もたれが低めですが、これは眺望に配慮してのこと。

また、車両中央には大型荷物スペースが設置されています。
 
 
座席は、海側にカウンター席と4人用ボックス席が、山側には2人用ボックス席があります。
 
1号車は、オレンジ色のシートモケットや、宮島の千畳閣をイメージした床のデザイン。
秋の宮島の雰囲気だそうです🍁
 
 
この列車では、全ての席の足元に配管が残されており、邪魔になります。

唯一カウンター席の配管だけは、フットレスト代わりに使えますが💦
 
 

広島方の車端部はフリースペース
山側の乗客が海を見たいときなどに便利です。
 
 
記念撮影ボードも完備されていて、旅の後半ではアテンダントさんが各座席を回って、写真撮影のお手伝いをしてくださいます📸
 
 
 
■車内(2号車)
2号車は瀬戸内の山の新緑をイメージした緑色の座席で、1号車よりも落ち着いた印象。
床面は尾道の石畳をデザインしています。
 
 
こちらには海側カウンター席と、山側2人用ボックス席
 
 
海側には、珍しい形のL字型の4人用席もあります。

この席、1人で相席になると窮屈そうですが、2名でL字という使い方はありかもしれません。
 
 
また、2名用のボックス席で唯一海側に配置されている席(2号車8AD席)もあります。
 
 
■おすすめ座席
午前中の広島→尾道の便ならば、何はなくても海側狙いです🌊
改造車ゆえ、ほとんどの座席が窓割とあっていないという現実がありますが、、、
 
私のおすすめ座席は、
カウンター席では大型窓が楽しめる1号車4AD
2人用ボックスでは、唯一の海側席で窓割もよい、2号車8AD
4人用ボックスではこの車両最大の大型窓にあたる1号車6ABCDとなります。
 
また、1号車は団体で占有されている可能性が高いですし、現在のところ平日を含め秒殺のチケットですので、まずは座席確保を目指した方が得策かもしれません。
 
公式HPには窓割を含めた座席表が掲載されていますので、ご確認ください。
 
 
■その他車内設備
お手洗いは2号車に1か所あり、大型の多目的タイプです。
こちらにも大型荷物スペースがあります。
 
 
車内では、無料Wifiが完備されています。
またコンセントはありませんが、USBの給電設備がカウンター席は1人1個、ボックス席には2人に1個の割合で設置されており、スマホの充電などに利用できます。
 
後編 では出発後の車窓や、車内でのスイーツなどをご紹介します👋